沖縄の帝王 高等弁務官 (朝日文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784022611383

感想・レビュー・書評

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  • 1996年(底本1984年)刊。◆著者は元琉球大学法文学部教授、沖縄県知事。◆こんな書を読まないと沖縄の米や日本政府への目線が掴めないだろう。それほど本土と沖縄の戦後体験は異質なのだということを痛感させられる一書。◇本書は、中世の王が現代に降臨したとまで言われた沖縄の「高等弁務官」(植民地総督と見紛うばかりの呼称だが)の治世を解説する。27年間の米軍施政の後半15年間、米軍基地の維持拡充に尽力した存在だが、時の米国政府の意向、弁務官の個性や経歴、住民の反米運動等種々の要素に左右された治世とも。
    ◇その各々の高等弁務官の政治運営を、その前史から説き起こし検討していく。印象的なのは、①軍用地収用の苛烈さ(一方、収用された住民の反米感情のレベルは推して知るべしだが、されなかった住民との落差も同様か)、②治世のベクトルを大きく変えたケネディ政権の意義である。また、③公刊史料を元に議論するのでラディカルさには乏しいかも。

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