英国の流儀 2 (朝日文庫 は 14-2)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022611727

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  •  服飾研究家であり伊勢丹研究所ファッション・プロデューサーでもある著者による、ブリティッシュ・トラディショナルを紐解いた一冊。英国流の紳士服を軸に、ラルフ・ローレン、バーバリー、アクアスキュータム、マッキントッシュ、ブルックス・ブラザーズなど、誰もが知っている英国、アメリカントラディショナルのブランドから、オールド・スクール・ファッション、競技用ユニフォーム、クラヴァット(ネクタイ)、オックスフォード・シューズ、雨傘、サヴィル・ロウのオーダーメイド・スーツまで、それらにまつわる歴史や物語、そして著者のこだわりが綴られている。著者は英国流を貫いており、英国紳士に対する記述はかなり熱っぽいが、服装に関する部分はとても詳細に記されており、紳士服についての知識を得たい人にとってはおすすめの一冊である。
    私は紳士服、とりわけスーツについての知識を得たいと思い本書を手にしたが、紳士服の基本的なアイテムについて書かれているばかりではなく、一つ一つの歴史や由来まで知る事が出来たのでとても嬉しい。
    最終章の「紳士の服装学」で、著者は"本物の紳士(ジェントルマン)とは何か"について触れている。それまで紹介してきた洋服やアイテムを身につけるだけでは決して"紳士"と呼ぶ事はできないのだという。ファッションとは着装美だけではなく、着る人自身の生き方とクリエイティビティが大切だという著者の考え方にとても共感した。

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