建築探偵東奔西走 (朝日文庫 ふ 15-1)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022611734

感想・レビュー・書評

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  • 文書が上手だし、写真が美しい。本当に座右に置いて楽しんでおります。お気に入りは、小笠原伯爵邸、大阪ビル一号館、子宝湯。
    https://middle-edge.jp/articles/xPhaa

  • 建築探偵を自任して、日本全国津々浦々の西洋館からちょっと変わった建物まで、現地へ行ってはその時代背景を推理したり関係者に話を聞いたり・・・という活動をしている著者が出会ったさまざまな建築物や建築家についての話を集めた一冊だ。
    同じ建築探偵仲間の増田彰久氏のすばらしい写真が合間合間に織り込まれていて文庫サイズではあるけれどもとても贅沢だ。
    何しろ刊行されたのが今から20年も前なので、現存していない建物も多い。でも今も残っていて公開されている建物もあったりして、建築物の強靭さ、面白さを感じる。
    日本の洋館では一般的な「下見板張り」がヨーロッパには少なくアメリカ発祥の「中クラス以下」の建物に使用されるスタイルだ、という話とか、高級な屋根素材のスレートは硯と同じ石だ、とか、興味のない人にはどうでもいいんだろうけどちょっと面白い、という話がたくさんあって、楽しく読んだ。

  • 洋館探偵の第一人者である藤森教授と、洋館を撮らせたら右に出る者がいない増田氏、というゴールデンコンビの1冊。
    とても読みやすく、面白おかしく書かれているので、建築素人の私も洋館に引き込まれてしまいました。

  • そういえば、私って建築好きなんでした。ってことを久しぶりに思い出しました。

    明治期の刑務所の建築が美しかったのは、意外です。
    奈良刑務所の正門なんて、本当ディズニーランドもびっくりです。

    行ってみたいのは、
    ・松本健次郎邸(北九州…。春と秋に一般公開)。
    ・旧岩崎家熱海別邸(三菱系28社以外には非公開。誰か、連れてってくれないかなぁ)。

    本書で紹介されている中で行ったことがあるのは、
    ・小笠原邸(現在は、スペインレストラン)
    ・蜂須賀侯爵邸(現オーストラリア大使館)

    蜂須賀家最後の当主であった正氏の研究歴はオモシロ過ぎ。

  • まだまだ続く建築散歩。
    回ってみたくなります。

  • 朝日文庫建築探偵シリーズの1。建築探偵といっても桜井京介ではなく、生身の探偵@東大教授です。思わず肩書きを疑いたくなるほど、文章が面白い。

  • 明治〜昭和前期に建てられたものが中心で、和洋折衷も楽しく。どんな人がここで生活したのだろうと思わずにはいられません。

  • 2006/09/10 再読

  • この本はじめ全4冊、何度も何度もながめ、とりあげてる建築はチャンスがあれば見にいったりしました。旧小笠原伯爵邸、しばらく放置されてて飾りタイルはどんどんおちるしどうなることかと思いましたがスペイン料理屋として復活しました。

  • 素敵西洋建築の数々。思わず見に行きたくなりますよ!

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著者プロフィール

1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年には、〈赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)〉で日本芸術大賞、2001年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒険・東京篇』『アール・デコの館』(以上、ちくま文庫)、『天下無双の建築入門』『建築史的モンダイ』(以上、ちくま新書)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。

「2019年 『増補版 天下無双の建築学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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