医学者たちの組織犯罪―関東軍第七三一部隊 (朝日文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022612700

感想・レビュー・書評

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  •  731部隊とあるが、戦前、戦中の日本の医学犯罪はこの部隊のみで行われていたわけではなく極めて大規模で特に中国各地に支部を持ち細菌戦を行い死亡する前提の人体実験は多数行われていた。それらを網羅的に勝つ緻密に纏めた良書。日本人の無責任さ、無関心さ、近現代史への無知無関心も断罪され今日でも通用する内容であり近現代史への通暁にはオススメできる内容だと思います。
     専門性を持ち世間から一目置かれる医者やその関係者や研究者がなぜ蛮行に走ってしまうのか、この本だけでは完全に解き明かせず、ナチ・ドイツ支配下のドイツ人の行動との連関も調べつつさらに近現代史への知見を深めたいと思える内容でした。

  • 石川太刀雄丸が個人的に標本を金沢に持って行った、とされているが、そこに石井の指示があったことが他の本に記述されてたような。。
    おそらく筆者の推測で書かれている部分もあるのだと思う。

    石井機関は確かに特殊だが、医学界は今も変わっていないというのが印象に残った。終章だけ読んでもいいかも。

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著者プロフィール

1943年東京都生まれ。1966年、東京都立大学理学部物理学科卒業。専門は科学史。
『消えた細菌戦部隊』(海鳴社、1981年)から『医学者たちの組織犯罪』(朝日新聞社、1994年)のころまでは満州731部隊について調べていた。地下鉄サリン事件(1995年)以降、『毒』(講談社、1999年)、『毒物の魔力』(講談社+α新書、2001年)、『謀略のクロスロード 帝銀事件捜査と731部隊』(日本評論社、2002年)、『化学兵器犯罪』(講談社、2003年)までは化学兵器および毒物について考えた。
21世紀に入り、STS(科学・技術・社会)のケーススタディとして『原発とプルトニウム』(PHP新書、2010年)、『結核と日本人』(岩波書店、2011年)、『日本の原子力時代』(岩波書店、2015年)、『3.11が破壊したふたつの神話』(神奈川大学評論ブックレット、2015年)などで科学技術と人間との関係を考えてきた。

「2022年 『731部隊全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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