医学者たちの組織犯罪: 関東軍第七三一部隊 (朝日文庫 つ 8-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.63
  • (2)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022612700

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  731部隊とあるが、戦前、戦中の日本の医学犯罪はこの部隊のみで行われていたわけではなく極めて大規模で特に中国各地に支部を持ち細菌戦を行い死亡する前提の人体実験は多数行われていた。それらを網羅的に勝つ緻密に纏めた良書。日本人の無責任さ、無関心さ、近現代史への無知無関心も断罪され今日でも通用する内容であり近現代史への通暁にはオススメできる内容だと思います。
     専門性を持ち世間から一目置かれる医者やその関係者や研究者がなぜ蛮行に走ってしまうのか、この本だけでは完全に解き明かせず、ナチ・ドイツ支配下のドイツ人の行動との連関も調べつつさらに近現代史への知見を深めたいと思える内容でした。

  • 石川太刀雄丸が個人的に標本を金沢に持って行った、とされているが、そこに石井の指示があったことが他の本に記述されてたような。。
    おそらく筆者の推測で書かれている部分もあるのだと思う。

    石井機関は確かに特殊だが、医学界は今も変わっていないというのが印象に残った。終章だけ読んでもいいかも。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

『消えた細菌戦部隊——関東軍第七三一部隊』の著者。神奈川大学教授

「2005年 『戦場の疫学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

常石敬一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×