カメラと戦争―光学技術者たちの挑戦 (朝日文庫)

著者 : 小倉磐夫
  • 朝日新聞社 (2000年8月発売)
3.29
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022613097

作品紹介

ライカ、コンタックスは第一次大戦の敗戦国ドイツで生まれ、世界を制覇した日本のカメラ産業も、第二次大戦中の光学兵器の技術から育った。『アサヒカメラ』でおなじみドクター・オグラが、カメラ開発に携わった光学技術者たちの哀歓をエピソードを交えて温かく描く。

カメラと戦争―光学技術者たちの挑戦 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2014/4/20読了。
    軍事テクノロジーが民生品に転用されて花開くのはカメラも同じ。といった雑学薀蓄を仕入れるのに最適なエッセイ。「戦争」に絡めた話ばかりでもなく、戦後のカメラや技術者に焦点を合わせた話もたくさん。
    印象に残ったのはヤシカのリンクスというカメラの話。1960年代のカメラだが、香港工場の製造設備がヤシカも知らぬ間に中国に売り飛ばされていて、コピー品が大量に作られている様子を1990年代に著者が目撃したというエピソードが載っている。
    リンクスは僕の父親も使っていた昭和のマニュアルカメラで、いま中古品を手に入れて使ってみると、シンプルで頑丈で良く写る、コスパに優れた大衆機の傑作だったことが分かる。この直後に本家のヤシカがエレクトロという電気で動くカメラを大ヒットさせ、日本のカメラ業界が自動露出やオートフォーカスのテクノロジー競争に狂奔するようになっても、リンクスのコピーは同じ金型で30年以上も延々と中国で作られ続けていたということになる。リンクスの傑作性を予想外の方向から証明する話であるとともに、なんとなく「地底湖で生き残っていた化石魚」的なロマンさえ感じられる話ではないか。

  • 元は光学屋の端くれだったのでこういう本を読むと胸がじんと熱くなるんだな。

  • 最初1/3は兵器の光学。最後1/3は著名な工学技術者のお話。第二次大戦は、映画に描かれるような原始的なものではなく、科学的な測光技術が駆使されていたところと、日本は開発力もさることながら、世界最高峰の品質管理技術がカメラ業界を支えてきたというところは印象的ですな。

  • ブックオフで百円で購入。
    戦争の為の技術が、今日では平和の為に。技術者も大変だなぁ。
    軍もの大好きな僕は楽しく読めました。

  • 思い出話のような書き方なので、記述の詳細さにムラはあるが、雑学的に面白かった。

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