男でもなく女でもなく―本当の私らしさを求めて (朝日文庫)

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著者 : 蔦森樹
  • 朝日新聞社 (2001年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022613233

男でもなく女でもなく―本当の私らしさを求めて (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 蔦森氏は180cm近い巨漢でひげ面のバイクライターで、そんな自分に特に疑問を抱くこともなく生きていたらしい。それがある日、青天の霹靂のように違和感を感じるようになり、女性の服を着るようになり自分探しの旅を始める。この本を読めば伝わってくるだろうけど、それはかなり壮絶な日々だ。
    男として、あるいは女としてそれまで生きてきたまま疑問を抱くこと生きていれば、ある意味、それほど楽なこともないだろう。一方、そうでない生き方に踏み込んでしまった人は大変な思いをしないければいけない。それでも、いったん踏み込んでしまうと引き返す人はそれほどいないように思う。つらくても大変でも、自分に正直に、考えながら、自分の場所を求める能動的な行動には魅力(魔力といってもいいだろうか)があると思う。
    蔦森氏がこの本を書いた時点でたどり着いたのが「男でもなく女でもなく」という生き方だった。読んでなるほどと思った……というか自分も漠然と考えていたことを書いてくれていた。これだけ個性、個性と言われ、個性が重視されているはずなのに、世の中は何と男か女かの二分法を当てはめていることが多いことか。男か女かの前に自分らしくあるべきなのにそうはいかないことはけっこう多い。でも、それはやはり理にはかなっていないと改めて思った。
    最近ではあまり活動している様子がないのだが、文庫版あとがきには「自分への約束どおり、この本のその後、一九九〇年代のすべてを全力で走った」と書かれている。自分でこれだけ言える生き方ができるということが、蔦森氏が自分らしく生きた何よりの証だろう。

  • 面白かった!爽快。

    ラベルとか、人にどう思われているか、ではない。自分は自分。

    そんなテーマにとことん取り組む著書に拍手!突き詰めて自分探しをした結果なのだろう。

  • ジェンダーとセクシュアリティと正面から組み合った記録。物事が移り変わるちょうどはざ間は、交じり合いせめぎ合っていることが多い。この本ではその混沌とした部分を描いている。「男」と「女」って、本当は線引きされてきまっているわけではないよね。

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