サザエさんうちあけ話/似たもの一家

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022613400

感想・レビュー・書評

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  • 漫画同様面白く、あっという間に読めた。NHKの朝ドラも、かなり事実に基づく内容だったのだなあとおもった。

  • 昔やったな~、こういう文章、なんて思っちゃいました。
    「おめでとう」って書くところを、「お」はしっぽを、「め」は目玉を描いたりして。

    さすが、プロがそれをやるとすごく楽しい。

    私は、妹さんの本を読んだときに、町子さんのことを「敵にまわしたくない」と感じました。
    これを読んだときは、まあご本人が書いたものなのでそれほど怖い感じはしませんでしたが、極端な人見知りということだし、お友達というのもほとんど出てこないので、ワガママ勝手さは身内にだけ向けられてるんだなあと思いました。

    妹さんとは旅行に行ったり、「仲がいい」なんて書いてあるのに、ホントに残念だなあ。

  • サザエさんの作者・長谷川町子さんの自伝(?)「うちあけ話」と、「似たもの一家」というマンガ。
    似たもの一家は、期待していた以上に面白くて笑いました。アニメでおなじみのいささか先生家族が主人公で、アニメでは無難な隣人て感じですが、こちらでは家族そろっておちゃめ全開。
    「うちあけ話」のほうは、絵文字や漫画で綴られているその体裁のせいか、波乱万丈ながらもお気楽ムードで貫かれた楽しい読み物。奇しくも、直前に自伝を読んだ松谷みよ子さんと同年代の同じ女性だったが、紫式部に対する清少納言のようにカラリとした雰囲気でした。

  • ○20130615
    字が小さいため、読みにくい。
    でも、その苛立ちを超える面白さ。

    「やりたいことをやりなさい」
    と言ってそれを見守るお母様。
    難しいことだろう。

    似たもの一家はいささか先生宅の話?!
    うきえさんの性格がテレビと違うが、こちらの方が馴染みがいい。

  • 長谷川町子さんが自分にまつわることを描いた作品。
    子供のころによく読んでた。サザエさん連載当初、マスオさんっていう文化は珍しかったと思うが、この本を読んで納得。

    作者自身も女系家族だったのです。

    サザエさんをもっと深く知りたい方にお勧めです。

  • またまたサザエさんシリーズ。
    癒される一冊。
    長谷川町子とその家族の歴史が楽しく紹介されている。

  • NHK朝ドラマの『マー姉ちゃん』再放送を観ていたので購入。

  • 「サザエさん」は1946年~1974年の期間に、朝日新聞等で連載された有名な四コマ漫画ですね。無論、今となってはテレビアニメの方が有名なんですが。
    この「サザエさんうちあけ話/似たもの一家」と言う本。お目当ては「サザエさんうちあけ話」の方です。ゆるい読書会の課題図書。昔々に読んだ本、再読です。

    「サザエさんうちあけ話」は、1978年に新聞に連載された、長谷川町子さんの自伝的マンガ風エッセイ、とでも言うべき不思議な作品です。

    ●絵心経(えしんぎょう)風、というそうですが、手書き文字に絵文字が組み合わさるような不思議な絵文体。
    ●通常のマンガスタイル。
    ●絵本のような、文章と挿絵、というスタイル。

    という三つの語り口が交互に入れ替わって出てくる、というだけでも、良く考えたら表現としてナカナカ革新的です。僕は、ほかにこんな本は見たことありません。

    更に中身は、滑稽に語っていますが、実に波乱万丈。
    戦前~戦中~戦後の混乱期~高度成長期、をまたにかけて、父親を早く亡くしたクリスチャンの母子家庭が、コネやら伝手やら、そして「サザエさん」の大成功で安定するまでの年代記。
    更にまあ、誰とは言いませんが色んな「成功譚を語りたがる自慢屋さんたち」に爪の垢を煎じて飲ませたいような、基本的に謙虚でユーモアにあふれた語り口。

    そして、読み易いスタイルでさらさら読んでいるうちに、良くワカラナイ単語を調べるだけでも、実に豊穣な近現代史でもあると思います。

    そして、まあ、自伝物のサガで、成功して以降は当然ながらやや面白さが落ちるのですが、それはそれで、今度は巡る月日と歳月をユーモアの中に噛みしめる。

    どう解説するか、どう解釈するかはともかく、母子家庭で育って、結婚せず、女所帯で暮らしぬいた長谷川町子さん。
    母子と姉妹の人間関係のドラマと考えても興味深いですし、長谷川三姉妹の末妹にあたる長谷川洋子さんが書いた「サザエさんの東京物語」も併せて読むと、平和に見える家族間の葛藤も堪能できます。
    (どうやら、末妹にとっては、強烈すぎる姉二人は、相当に人生の重荷でもあったようですね)


    「似たもの一家」は、1949年の長谷川町子さんのマンガ。
    これ、お目当てではなかったんですけど、読むとなかなかあなどれず、面白かったですね。
    一般に、この頃の長谷川町子さんの作品がいちばん充実している、と言われているそうですし。
    また、今、僕らが読んでいる朝日文庫の「似たもの一家」は、実は傑作選なんだそうです。そんなこんなで、実は面白い。
    内容は、その後「サザエさん」にも出演する「イササカ先生」のご一家の、日常のてんやわんやのマンガ。
    結構、ギャグというかとぼけた明るいユーモアが、キレキレだと思います。
    また、度胆を抜かれたのは、ヒロポンを間違って子供が飲んじゃう、という挿話。ヒロポンって…有名な話ですけど、つまり覚せい剤です…。
    戦前から戦地を中心に蔓延していて、戦後に「こりゃ健康に良くない」と違法指定になった…ということは知っていたのですが、「ほんとに今の栄養ドリンク並みの気軽さで飲んでたんだなあ」としみじみ思い知りました。この漫画が1949年。どうやら同年または翌年くらいに違法指定されているようですね。

  • お母さんの行動力の凄まじさよ。
    後年ボケるのが哀しい。

  • 女ばかりの一家のあれこれ。

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著者プロフィール

漫画家。1920年、福岡生まれ。女流漫画家として、日本で初めて大成功を収める。『サザエさん』は1949年から1974年まで朝日新聞に連載され、全国津々浦々、男女長幼を問わずみんなに愛された。1992年逝去。

「2015年 『ベスト・オブ対訳サザエさん 白版 オーモーレツの時代 The Best of Sazae-san』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長谷川町子の作品

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