サザエさん旅あるき

著者 : 長谷川町子
  • 朝日新聞社 (2001年6月1日発売)
4.23
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  • 本棚登録 :66
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022613417

サザエさん旅あるきの感想・レビュー・書評

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  • チビ2号、移動図書館にて

  • 多くの旅エッセイにありがちな、
    (あるいは、旅の報告SNSにありがちな...)
    「旅は辛いし大変なんだけど、私ってほら、日本でずーっといるのは、できないような人なんですよねえ。
    なんていうか、旅に生きるっていうの?ねえ?
    なんていうか、こうやってさすらって、世界を見るのって、価値のあることだよねえ」
    というような、読む側からするとゲンナリするような(笑)。
    そういう臭みが、イッサイない、ふわふわした素敵な一冊。
    #
    昭和62年に新聞連載されたマンガ、というか漫画風エッセイ。1987年ですね。
    長谷川町子さん「サザエさん旅あるき」。朝日文庫。
    #
    名著「サザエさんうちあけ話」もそうですが、この場合の「サザエさん」とは、最早、漫画「サザエさん」世界内のフグ田サザエさんのことではありません。
    まあ、ほぼ意味のない枕詞というか、要は「長谷川町子さん」という意味ですね。
    長谷川町子さんは、1920年生まれで、1935年になんと15歳でプロ漫画家デビュー。
    1946年、26歳から「サザエさん」連載開始。
    1949年、29歳。「サザエさん」は朝日新聞に連載の舞台を移します(それまでは地方紙だったようですね)。
    ま、つまり、色々ご苦労はあったでしょうが、30歳くらい以降は押しも押される日本を代表する漫画家さん。
    ご結婚を一度もされてないので、言ってみれば、
    戦後最大にして最初の、細腕一本、完全自立の、高額所得な職業婦人だった訳ですね。
    #
    その長谷川町子さんが、1987年ですから、67歳の頃に連載した、「いろんな旅について、あるいは、人生や老いを旅に見立てて描いた、軽いタッチのマンガエッセイ」です。
    実に色んな海外に行かれています。
    それはつまり、自由業で、お金もあるし、夫や子供と言う拘束も無いでしょうからねえ。
    なんですけど、長谷川町子さんの作家としての個性なんですが、金持ちだから、自由だから、職業婦人だから、
    文化教養があるから、というような、「プライド」や「見下し」、といった「臭み」が、ほんとにない。
    なんというか、生臭さが無いんですね。
    お刺身ぢゃなくて、藪の蕎麦をつるっと食べたような後味の良さ、エグさの無い歯ごたえ。
    (ああ、藪の蕎麦、長らく食べてないなあ。行きたいなあ。でもちょっと、お高いんだよなあ。)
    #
    どこに行っても誰に会っても、
    「とんでもない悪人だ!酷い場所だ!」
    とののしることはなく。かといって、
    「これこそ素晴らしい!日本は、日本人は、こうなるべきだ!」
    とのたまうこともなく。
    はたまた、冒頭挙げたような、自己陶酔系の、自己愛表現に陥ることも、無い訳です。
    #
    で、なにがあるかっていうと、つまりは、
    「どーでもいい、あははなオハナシ」
    なんですね。
    ●詰まらぬものを買ってしまった。
    ●宿でこんな失敗をしてしまった。
    ●こんな変わった人がいた。
    ●こういうリスがいて、可愛かった。
    みたいな。
    何にも考えずに、ぼーっと読んで、きっちり軽く、きっちり楽しい。
    でも、何の役にも立たないし、感動に撃たれてしばし唖然とするようなことも、ゼッタイありません(笑)。
    言ってみれば、オチはあっても、意味はない。教訓な人生訓なんてものはイッサイない(笑)。
    そんな素敵な本。
    #
    でもこれって、すごいことだと思います。
    「どーでもいい、あははなオハナシ」
    のつもりで、書き手の側は書いていても。
    読み手の側で読むと、なんだか結局、自慢げな自己愛文章になってたりするんですね。
    そこンところが、ホントに長谷川町子さん、すごいです。
    長谷川町子さんの、エッセイ風漫画と言うか、漫画風エッセイというか、まだまだ読んでみたいものです。
    (でももう、あまり無いのかなあ)

  • 明朗快活!

  • 旅行に行ってみたくなる。

  • 内を知るには外を知らなければならないのだなあと思いました。笑いも失敗も旅。旅がしたくなる一冊です。

  • とても面白かったです。なんだか懐かしいような。

  • ほっこり癒される旅行記★☆

  • ぶらりと覗いた雑貨屋の本屋でみつけ、店員さんの「こんな面白い旅行記は無い!」というコメントに惹かれて購入しました。正に、その通りです。町子さんの意外な素性も面白いです。

  • 癒される一冊。
    疲れた時におすすめ。
    長谷川町子美術館に行きたくなった。

  • 絵が上手な人って羨ましい。毎日マンガを書き続けることがどんなに大変であるにせよ。次に生まれるときは絵が上手に生まれ付いて漫画家になりたい! などと思ってしまう一作。

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