アイヌ民族 (朝日文庫 ほ 1-38)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022613578

感想・レビュー・書評

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  • アイヌ民族に憧れる。

  • 多文化に触れるのは面白いものである.ただ,ネイティブスピーカがいなくなった今,アイヌ文化というものは実質,失われたと考えられるかもしれない.残念である.

    本書の大部分はアイヌ口述伝承風のフィクションである.雰囲気をうまく伝えているかもしれないが,やっぱり本物の伝承に触れるのが良いのだろう.とはいっても所詮自分では日本語訳しか読めないのだけど.

  • アイヌ民族の話。三部構成で一部は環境や風習や生活に関する資料的内容、二部からは架空の人物を通して当時(1400年頃?)のアイヌの生活を物語的に描いている、三部は1457年のコマシャインの戦いへのプロローグ的内容となっている。写真や挿絵も多く文章も読みやすい。

    アイヌの人達がどのような生活を送っていたか、どんな信仰や社会を持っていたかの雰囲気が分かった。和人との本格的な戦争や明治以降の迫害の歴史などは書かれていない。それは他の本を読むとして、今度は沖縄の話も知りたくなってくる。

  • 本多勝一は,表面的だろうと思って読まずにいた。

    実際に手に取ると,注がしっかりしていて,参考文献と聞き取りにより,膨大な情報を手にすることができた。

    大量な関係者による資料も,当人の転載の許諾を得た努力だと思えば,大変助かる。

  • 遥か昔に買っていて、ほとんど読んでいなかった本。

    3部構成になっていて、
    1部が筆者自身のアイヌの人との関わりを事実に基づいてのドキュメント。
    2部・3部が、アイヌの少女・ハルコロとその息子の物語。
    これは、石坂啓氏のコミック「ハルコロ」の原作にもなっています。

    この物語が本当によくできていて、アイヌの人々の生活や風習、精神世界が読むだけでわかるようになっている。素晴らしい!
    ただ、基礎知識もなく、アイヌの世界が全く初めてのひとには「なんのこっちゃ」と思うのかもしれません。

    例えば、 ト° (トに半濁点)というカタカナも使われています。
    これはアイヌ語のカタカナ表記で、トゥと発音するのですが、初めてだと、なんのこっちゃですよね(^ ^)

    ほんの少しの基礎知識があれば、物語として楽しく読めると思います。

  • アイヌネノ アンアイヌ エネプネナ
    ”人の中の人に お前はなるんだよ”

    エヤイピトネレ エヤイカム イネレ
    ”それで自分を人間にさせることができ
    神にもすることができますよ”

  • とてもuniqueな童話世界。

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