「平成三十年」への警告 日本の危機と希望をかたる (朝日文庫)

著者 : 堺屋太一
  • 朝日新聞社 (2004年3月19日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022614377

「平成三十年」への警告 日本の危機と希望をかたる (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 平成三十年は2018年、小説平成三十年が書かれたのが1997年で2018年まであと21年、そしてこの本が出たのが2004年で後14年。これを読んだ今が2011年で2018年まであと7年。細部はいろいろあるが、著者想定の最悪シナリオに向かって突き進んでいるような気がする。
    一人の国民として何ができるのか。問題の本質を良く理解する、軸となる考え方をしっかり確立する、そして行動する。行動するといっても政治家でもない自分に何ができるのだろうか?あるいは何をしなければならないのだろうか?選挙権の行使。これは当然。家族も含めた自己防衛。簡単に答えはでない。常に考え、行動し続けなければならない問題だ。

    血縁社会⇒地縁社会⇒職縁社会⇒好縁社会、という流れのなかで何が大事か。著者が言うのは、自らの人生そのものにテーマをもつこと。ただの趣味や興味ではない、「これができればわが人生は成功」と喜べるほどの強烈な関心事を、である。

    改革の進め方に関する以下のような記述も示唆に富む。
    世の改革の常として時間がかかる。
    ①問題に直面するとまず考えるのは人事。
    ②それで良くならないと、次には仕方を変える。
    ③三番目に来るのは仕掛けの改造。世の中の変化があまり大きくなければこれぐらいで成功する。
    ④時代の大変化になると構造改革(=リストラクチャリング)を行う。
    ⑤今日のような本物の時代の変化にはそれでも対応できない。組織のコンセプトを変え、何が正しいか、どれが大切かという規範を改めるパラダイム・チェンジが決め手となる。
    盲腸の手術をしても体質気質は変わらない。

    組織についても筆者は語る。
    堂々たる組織が死に至る病は三つしかない。
    ①機能組織の共同体化 ~組織を作った目的よりも構成員の居心地の良さを求める。
    ②環境への過剰適合 ~環境変化に対応できなくなる。
    ③成功体験への埋没 ~一度成功したやり方を繰り返す。

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