ICHIRO―メジャーを震撼させた男 (朝日文庫)

制作 : Bob Sherwin  清水 由貴子  寺尾 まち子 
  • 朝日新聞社 (2004年4月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022614414

ICHIRO―メジャーを震撼させた男 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  日本野球界から単身メジャーに乗りこんだイチローをマリナーズ番記者である筆者が、米国人記者の視点からみたイチローのアメリカでの活躍を赤裸々に書いている。入団した2001年、MVP、新人賞、ゴールドグラブ賞受賞、オールスター戦ファン投票第1位と衝撃のデビューを果たした1年目を中心に書かれた労作。

  • 21世紀最初の年、2001年に海を渡りMLBへの挑戦を始めた2人の日本人。
    一人は北海道で華やかに選手生活を終え、もう一人は引き続きシアトルで春を迎えようとしています。

    そのシアトルで春を迎えるイチロー選手のMLB一年目を追いかけたのが、こちらの一冊。

    著者は当時シアトル・マリナーズの番記者であったボブ・シャーウィン氏。
    その語り口は、ある時は冷静に突き放し、またある時には情熱で包まれたものとなっています。

    昨今の日本では見出すのが難しくなった、純粋な熱意とジャーナリストとしての誇り、を感じることが出来ます。
    公平であることそして信念を突き通すこと、簡単なようでいて非常に難しいことなのかな、とも思ってみたり。

    読んでいて面白いのが、数字として残されている記録が非常に多い点でしょうか。
    なにはともあれ「データ」から入っているのは非常にアメリカ人らしい、のかな。

    日本での打者を示す数値は、打率・得点圏打率・本塁打数・出塁数辺りがメジャーだと思いますが、
    アメリカでは上記のほかにも打席数・単安打数・複数安打数・複数年での安打数等々、多岐にわたります。

    さて、メジャー一年目から、新人王・MVP・首位打者・盗塁王・シルバースラッガー賞・ゴールドグラブ賞に輝き、
    前年の佐々木選手同様「新人扱いでいいのか」なんて話もでていたそうですが、そこはMLBの誇りでしょうか。

    「これはまさに外国人に対する嫌悪だ」と言い切っています。

    そうそう、日本では「laser-beam!」で一躍有名になったライトからサードへの送球ですが、
    本場では「The Throw」とも呼ばれるようです、定冠詞が付いているのがさすが、でしょうか。

    そんなイチロー選手も昨シーズン末からセンターへコンバートされました。
    数年前に新庄選手と共に歩んでいた小島氏が嘆いたタブーが一枚、剥がれつつあるのかもしれません。

    本拠地セーフコ・フィールドの「エリア51」もライトからセンターに移ることになるのでしょう。
    デビュー以来6年連続で続いている200本超安打の記録を伸ばし続けることもまた、期待していたりも。

    なお後書きでは、王選手や張本選手、長嶋選手達と並べて、特例での殿堂入りも考えるべきだ、とまで言っています。
    それだけにここ数年のシアトル・マリナーズの絶不調ぶりは残念で仕方がなかったりも。

    また2004年の軌跡を追った続編も出ています、そう、ジョージ・シスラーの年間最多安打記録の更新をした年。
    今春くらいに文庫本に落ちてくるのではないかと、首を長くして待っているのですが、、

    イチロー選手の「野球」に対してひたすら一途な真摯さ、想い、そして熱意を感じられる、そんな一冊。

  • シアトルの新聞記者が書いたイチローの2001年を追った記録です。新聞記者ならではの目線や、記録との比較など、色眼鏡を通していないクリアな視点からの書き口は、イチローの新たな魅力やすごさを見せてくれます。

  • (2004/04)

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