人生には何ひとつ無駄なものはない (朝日文庫)

著者 :
制作 : 鈴木 秀子 
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 249
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022614759

感想・レビュー・書評

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  • あーだこーだとうだうだしているなら、遠藤周作作品を読みなさい。

  • ドッグイヤーつけすぎてどこから書いていいのやら。
    それくらい大事なセンテンスと言葉の宝庫でした。
    遠藤周作は少し難しめに表現するけど現代の選書を五冊くらい読むに値する内容かと思う。

    帯では阿川佐和子さんも推薦してた。

  • 何かに迷ったとき、またこの本を開こうと思った。

  • 言葉の羅列だけで、本当に言いたいことが見えてこない

  • 人生には何ひとつ無駄なものはない >>は、遠藤周作さんが残してくださった珠玉の言葉を、親しくされていた鈴木秀子さんが、選び取って編んだものだそうです。
    ≪人生というものがわからないから、われわれは生きて、そして人生とは何かということを、生きながら考えているのだと思います。≫ なるほど、どこまで行っても人生というものがわからないから、わからないのに死ぬわけにはいかないものね。だから生きているんだね。私は、もう57年も生きているのに、あいかわらずわからなくて、このようなタイトルの本があることを知って、内容が良いと聞くと手に取らずにはいられない。

    ≪60歳になる少し前ごろから私も自分の人生をふりかえって、やっとすこしだけ「今のぼくにとって何ひとつ無駄なものは人生になかったような気がする」とそっと一人で呟くことができる気持ちになった。≫そうなんだ。くやしいなぁ~私は、まだまだ、とてもそんな気持ちになれなくて、上手く行かなかったことをいつまでも後悔しているし、上手く行ったことも「もっと上手く出来たんじゃないかと」思ったりしている。

    57歳になった私が、今この本に出会えたのは、まさに運命のような気がする。≪滅入ったときには、本屋に行ってしかるべき本を買ってくるんだ。読めば一語一語が身にしみてわかるはずだ。≫という言葉が温かい。

  • 著者は遠藤周作となっているが、彼の死後に編纂されたアンソロジーだ。悩みを抱えて購入したもので、曽野綾子氏と同じくキリスト教者の手による文章というのが我ながら面白い。仏教関連の本としては五木寛之氏を思い浮かべるが、思想の違いを感じる。遠藤氏のエッセイから多くの文章が選ばれているが、中でも「バカ正直」にまつわる話に共感した。まあ多くの男女が共感できるものではないとは思うので、興味のある方だけにしかお勧めできないが……

  • 作家・遠藤周作氏が残した数多くの著作のなかから、読み手のこころを強く惹きつけるフレーズを、カット&ペーストしたような本です。書店で見つけてなんとなく買った本です。

    わたしは中学生の頃、『海と毒薬』、『沈黙』のような硬めの作品から、各種ユーモア小説まで、著者の小説作品を好んで読んでいました。平凡な田舎の中学生が、著者の作品のどこに魅力を感じたのか、いまとなっては判然としません。しかしいま考えてみると、人間の弱さをあるがままにさらけ出し、そしてそれを受け入れるという著者の芸風が肌に合ったのだろうと思います。

    ひさしぶりに遠藤氏の言葉を目にして、改めてこころが洗われるような清々しい気持ちになりました。10代後半から現在に至るまで、わたしは身を賭して、この世の酸いも甘いも多少は学んできたつもりであります。しかし、この本で遠藤氏が短く述べているシンプルな言葉、それが自分の中でとても新鮮に響きました。いかに自分のこころが各種煩悩で曇っていたか、素直さというものを欠いていたか、ということに驚きました。

    以下に特に印象的だった言葉を引用させて頂きます。字面だけ眺めれば、ごく当たり前のことのようにも思えます。でも、いま日本の社会の中でもがき続けているアラサー世代にとっては、改めて目を開かせてくれるメッセージにもなり得るのではないかと思っております。

    “人生の意味が初めからわかっているならば、われわれは、それを生きるに値しません。人生というものがわからないから、われわれは生きて、そして人生とは何かということを、生きながら考えているのだと思います”(P.13)

    “一度、神を知ったものは、神のほうが捨てようとはされぬから、安心して神に委せているのである”(P.96)

    “わたしは病身だったので、病気を随分、利用した。負け惜しみではなく、病気を骨までしゃぶって、わたしの人生の三分の一は、自分の病気を利用することにあったと言っていい”(P.138)

  • 遠藤周作の作品の中から厳選された文章を集めて、テーマ別にまとめた一冊。

    自分の心の中に抱えているモヤモヤがこれを読んで少しずつスッキリしていく感じがした。今の私に響いたのは、結婚や夫婦について、そして、教育についての幸福と不幸についての文章。

    きっと読む人、年代によって響く言葉が違って、これからの人生で壁にぶつかったときに読みたい一冊。

  • 遠藤周作のさまざまな作品から、人生、愛、宗教などについて書かれた文章を集めた本。
    本当にいい言葉がたくさん詰まっていて、老若男女どんな人が読んでも何かしら心に響くものがあるのではないでしょうか。
    ところで、この本と「このムダな努力をやめなさい」という本を重ねて置いていたら家族に「それでムダなものはあるの、ないの?どっち?」と聞かれてしまいました。

  • 『何ひとつ無駄なものはない』と言える境地に至った遠藤周作氏の目に見えないものへの境地、そこに生きる意味を微かに見いだすヒントがあるのではないか?

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著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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