制服少女たちの選択: After10Years (朝日文庫 み 16-8)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022615213

感想・レビュー・書評

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  • 第一部がすばらしく、心奪われた。
    単純にブルセラのルポ的なものかと思ったら、
    ブルセラという現象を認めた上で
    何が起こっているのかを考える本だった。
    いっていること自体も非常に納得できる内容で、
    この人の他の本も読んでみたくなった。
    内容的には20年以上前のものなので、
    今や社会はここにはなくさらに進んでいると思われる。
    それでも、こういった現象を社会のシステムから論じるという手法を知らなかった私にとっては非常に有意義だった。
    今がどういった状況なのか、私はどういった状況に立たされているのか
    考える上で非常に参考になる気がする。

  • 今世代が今や親の世代というんだから時代の流れは恐ろしい

  • 「島宇宙」の観点がおもしろそう / 女子高生という商品価値を生んでいるのは、制服に還元される「不自由さ」のイメージをもたらす凡庸な視線。共学で私服の学校に援交は少ない / 

  • 余すところ無く知的であった。何より、至るところで、「他者に対する問いが自分に対する問いになる」(p.367)感覚があった。それ故、難易度ではなく、語られた内容を受け入れ、考えていく苦痛に満ちていた。

    90年代を語るにあたって、賛否はともかく、この人について触れないわけにはいかないだろう。さて、不勉強ながら、少しずつ現代をとらえる準備を進めなければ。

  • 生きづらさ研究。援助交際をしていた時代の心性ってこんなんだったんか。

  • 2007.05 ヒットソング満載のファーストアルバムといったような解説が見受けられたが、まさにそんな感じだった。都市社会論であり、世代論でもあり、コミュニケーション論でもあり・・・・その深い洞察は、見事だと思った。何回も読み返してしっかりと理解したい。

  • 論評やら評論家やらってのは、あんまり受け付けないわ…。テーマが面白そう!と思って読み始めたけど、10年前の「援助交際」ブームを知らない世代から見れば、実感の沸かないまま勝手に分析されている気分。もうちょっと平易にするか、より論評らしくするか、どっちかにして欲しかった…。長い割りに、あんまり読後の達成感が無い。

  • 後の影響力を実感できるほど面白かった。反省(?)を示すかのような特別収録も良かったのだけれど、セカイ系に対して何か怨みでもあるかのような発言が気になった。そっちのお話は別の本になるようなので、それを待つことにします。

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著者プロフィール

宮台真司:1959年宮城県生まれ。社会学者、映画評論家。東京都立大学教授。1993年からブルセラ、援助交際、オウム真理教などを論じる。著書に『まちづくりの哲学』(共著、2016年、ミネルヴァ書房)、『制服少女たちの選択』(1994年、講談社)、『終わりなき日常を生きろ』(1996年、筑摩書房)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(2014年、幻冬舎)など。インターネット放送局ビデオニュース・ドットコムでは、神保哲生とともに「マル激トーク・オン・ディマンド」のホストを務めている。

「2024年 『ルポ 日本異界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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