- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022615343
感想・レビュー・書評
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谷川俊太郎の詩に、在野の哲学者である長谷川宏が短いエッセイを付した本です。詩人と哲学者の対話ではなく、詩に対する哲学的解説でもなく、それぞれのテーマをめぐって詩人と哲学者が競演するといった趣の内容になっています。
若干個人的な好みからズレていたせいもあって、あまり内容に入り込むことができなかったのですが、同じ企画を他の詩人と哲学者のカップリングでやってほしいと思いました。いろいろな組み合わせを勝手に想像するだけで楽しくなってきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
詩とそれにまつわるエッセー。
谷川さんの詩以外の文章も読めると思っていたので、ちょっと肩透かしだった。 -
谷川氏は高校の大先輩。
この本は詩と哲学的エッセイが交互に書かれていて、とても読みやすいし、人生に役立つ。 -
チェコスロバキアの作家ミラン・クンデラは言う。
「詩とはあらゆる断言が真実となる領域のことである。
詩人は昨日、"生は涙のように空しい"と書き、
今日は、"生は笑いのように楽しい"と書くが、
いずれの場合も彼が正しいのである。
(略)
詩人は何事も証明する必要はない。
唯一の証明が感情の強さの中にあるのだから」
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生きるということは老いていくことでも死んでいくことでもある。
ただそれが早い時間の流れのなかの一片なのか、
それともとてつもなく大きな時間の流れの一片に過ぎないのか。
自分の持つ魂のみなもとへ、どうやってたどり着くか。
そんなことをふと思う本でした。
(2009.05.28)
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読んでください。
他人に薦めるのがもったいないほど。
本当は薦めたくない。
けど、読んで欲しい。
哲学って難しいことじゃないんだってことが分かる。
考えるのと、呼吸するのと、同じくらい自然なことなんだって。