賜暇 遠い崖12 アーネスト・サトウ日記抄 (朝日文庫 は 29-12)
- 朝日新聞社 (2008年3月7日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022615541
感想・レビュー・書評
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・アーネスト・サトウが約2年間の賜暇でヨーロッパに戻っている間の生活を記したもの。この作品全てに言えることだが、現存する日記や手紙を基に当時の状況を再現する作業は根気のいる作業であったに違いない。
・この巻では、日本における政治情勢等の記載はなく、アーネスト・サトウのヨーロッパでの生活が中心となっているが、当時の英国における知識人の行動様式をアーネスト・サトウに求めるのであれば、刺激ある記述が多々ある。
・サトウは弁護士の資格を得るための勉強を始め、イタリア語やドイツ語など外国語の習得も試みる。まさに知識に飢えているといってよい。
・それにしても賜暇で2年間もの間仕事を離れることができる仕組み自体が羨ましいが、これが外交官としての人間の幅も広げる上でプラスになっていたのだろう。(英国の懐の深さの所以か)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2008.3.18
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