マグマ (朝日文庫 ま 27-1)

著者 :
  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022615657

感想・レビュー・書評

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  • 2014.7.24ー54
    原発に関わる電力会社と利権の絡みがよく描かれている。原発に代わるエネルギービジネスが、この小説のように政治指導で進むことを願いたい・・。

  • ヤバい。

  • 原子力発電に固執する政府、事故を隠蔽する電力会社など3・11前にここまで具体的に描いて警告していた作品。

  • 2005年に書かれた小説だが、原発の問題点と地熱発電を取り巻く環境は、3.11以降も全く変わっていないことがわかる。「歴史に名を残す為に原発ゼロ」を検討する首相が現れることを予言している箇所には驚いた。この人の作品は本当に面白い。

  • 東日本大震災より前に、外圧、マネーゲーム、政治と電力という構造を描いた小説。
    発表当時はいざしらず、今多くの人が思うような政治と電力の関係、電力会社の態度といったものが現れて驚きです。図らずも、そういう構造を断片的にでも知ってしまった状態で読むと、フィクションとも思えないほどで、また一方で、原子力以外のエネルギーであっても、利権で曲がっていくということを十二分に示唆しています。

  • ↓を読んで頂けたら嬉しいです。

    http://ameblo.jp/yomuyomunovels/theme-10048576191.html

  • 固定買取制度ができるこのタイミングで、WOWOWでドラマ化されているのはなんとなく世論誘導の意図を感じますが、はたして、この小説にあるような地熱開発の拡大が、スピード感をもって現実世界で実現するかどうか。現実的には、この小説にあるようなある種の力技での地元温泉業者との交渉が実はもっともボトルネックなのではないかと思っています。その意味では、ドラマはWOWOWではなく地方TV局で流してほしいですね。

  • 素晴らしい、小説の内容も力強いが3.11の前に原発についてこのような小説を書いていたと言うことで★一つプラス。WOWWOWのドラマは見る気しないが小説は最高。出張で一気読み。

  • 「ハゲタカ」でお馴染みの真山仁さんの小説。
    本作品は2006年のものとなっている。

    舞台は地熱発電をめぐるターンアラウンドマネージャーの話。

    本作品では、総発電量0.2%である地熱発電をいかにビジネス的に成功に持っていくかを描くため、電力利権に食い込んでいる。その対抗が「原子力」である。

    本作品がすごいのは2006年時にこのような取材の元でのテーマを取り上げたことだ。たしかに京都議定書批准の削減目標があったため、こういったテーマを書いたとも取れるが、作者の慧眼には舌を巻く。

    テーマが広大なため、落としどころは個々人の怨恨などの金融ではお馴染みのテーマで終わるのが残念だが、現代のコンテキストと一緒に読むと深く考えさせられる内容であった。

    やっぱり真山さんの小説は好きだな。

  • 結末が何だかなーだが,全体としては一気に読める。

    ちょっと前の本だが,現時点でもインパクトはある。

    2012/04/14図書館から借用;その日から読み始め;4/16の夕方読了

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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