- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022615657
感想・レビュー・書評
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外国から原子力発電をやめるように言われ、地熱発電へシフトするようになる。だが、現在の電力業界の問題、原子力発電の問題、また、地熱発電自身の問題が描かれている。
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真山仁はヤバイ。この人の本は読むことをとめることができないので参る。今回も1日で読破。そして自分の周りのことを考えさせられます。そして東電の柏崎刈羽原子力発電所の状況がいいことばかりしか言っていないのではいないのではないかと疑問を持つことができたことに感謝。(疑っているということではなく疑問を持つ、考えることが大事だと思う)
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研究テーマが電力に関わっていただけに、もう一度電力に関わりたいと熱を再燃させるようなテーマだった。
電中研の研究員が中心人物として登場したりね。 -
「ハゲタカ」の著者が今度は地熱発電を題材に外資系ファンド、研究者、政治家の思惑を交錯させながら描く情報経済小説。
石油高騰や原子力発電の安全性など、まさに今ホットなエネルギー問題を背景にすえているだけでも十分なリアリティがあるが、それに加えて綿密な取材に裏付けられた見事な構想力でフィクションでありながらノンフィクション様相をかもし出している。
不思議なのだが真山氏の小説に出てくる登場人物はそれぞれきちんと個性が見える。 外資ファンドの社員や、堅物の老研究者、政治家、御曹司社長など、登場人物そのものが特色があるからかもしれないが、文章からにじみ出てくる人物描写が物語に厚みを加えている。
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現在の原子力発電に対し疑問を提示し、新たな「地熱発電」にスポットを充てる作品。
外資金融に勤める、将来を嘱望されたパイプラインである女性のターンアラウンドマネージャーとしての話だけではなく、今まで地熱発電に人生をささげてきた技術者の人間模様は感動に値する。 -
さすがは真山先生、この作品も出来が秀逸。
原油価格の高騰が連日の話題となる今日、わが国の発電方式もいよいよ火力には頼っていられなくなってきている。まだまだ一般化していない、地熱発電が普及する日は、果たして本当に来るのであろうか。真山先生の描く現代社会の「パラレルワールド」へようこそ。 -
3月26日読了。義弟に借りて読んだ。
地熱発電に関するドラマ。へーっこんな発電方法あったんだ、がまず驚き。ストーリーは若干盛り上がりに書けるような気が。他の作品に比べれば少し劣るかも。ちょっと残念。 -
『電気』
なくなるとものすごく困るのに、「空気」のように当たり前な存在として扱われているモノ。
地震大国ニッポンが原油高騰の煽りを受けて向かおうとしている原子力発電
しかしその安全性に対する不安はぬぐいきれない
そんな原子力至上主義にメスを入れ、不遇な立場に置かれ続けている地熱発電にスポットライトをあてている。
電力をとりまく環境・政治家・利権。
ノンフィクションとは思えないリアリティがありました。
主人公の妙子と一緒に地熱発電について学べました。
提起している問題も
その問題のとらえ方も
さすが真山さんというかんじでした。