調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 522
感想 : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022615831

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  • 香りの世界が一冊にギュッと詰まった本。
    調香の話だけでなく、経済・歴史・文学・環境・宗教等香りに関することが幅広く学べた。
    特に音階と同じように香階があるのは面白いと思った。

    残念だったのはタイトルに〝手帖〟とある通り、情報をまとめきれていない印象だったこと。
    複数回出てくる話題があったり、中途半端に終わった話題が別な章で語られていたり…ページ数の割に情報量が多い為、読み難かった。

  • 資生堂の調香師として長らく活躍した氏による実録&エッセイな一冊です。
    ばら情報も豊富。ローズの香りの成分のうち解明されているのは全体の半分にすぎないのだそう。量にしたら95%。ただ、残りの5%こそが問題である、と氏は語ります。
    ミスター・ローズ鈴木省三さんとのエピソードも。
    ほかにも、ふだん香りをあまり感じていない椿やさくらなどの花々からも香りのエピソードがたくさん。氏の文章によって、調香師の感覚をひととき借りることができます。
    冒頭の香りをとおして"話"をする植物や虫たちのお話なども面白いです。

    専門的なのにぐいぐい読ませるあつくて聡明な語り口に惹かれて、他の本をほっぽり出して一気に読めました。
    染織家の志村さんにしてもこの方にしても、感覚を研ぎ澄まされていると
    こんなにも語彙が豊かで、なにを感じるのにしても一般人とかなり違うのかと興味深いです。
    天然香料については歴史や経済地理学、環境学、政治問題と密接に結びついていること、ある種の香料に関してはほぼ枯渇している状況を思うと愕然としますけれど、
    森林できれいな香りを採取しても公害物質なども共に得られてしまうことも書かれていてぞっとしたりします。

    じつは20年以上前に書かれた古い本らしいのですが意識せず読めましたし、改訂もされています。
    ミステリのような装丁もかわいい。手帖とかいてノオトと読むみたいです。

  • 「香り」に纏わる情報が多岐にわたって詰まっている一冊。素人には少し難しい内容だったが、とにかく「香り」が想像以上にあらゆる物事に密接であることは理解できた。
    「香り」の音階や香遊びはとても興味深く、機会があれば体験してみたい。
    う〜〜ん、「香り」に関しては知識が無さすぎました。

  • 中村祥二「調香師の手帖」https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9967 … 読んだ。嗅覚(マイ)ブーム。タイトルそのままで雑学には十分かな、学術的な記述や事象に出典が殆どなくまさに手帖の中身みたいな本。本質的じゃないけど修辞が曖昧な文章で読むのがつらかった。素人の文章は出版社がちゃんと編集してほしい(おわり

  • 香料の歴史や文化を科学的な視点から描いている本。モダンローズや組香や加齢臭など話は多岐にわたり、どれも面白い。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「香料の歴史や文化」
      香りに関する、網羅的な本を探していたので参考にさせて貰います。
      「香料の歴史や文化」
      香りに関する、網羅的な本を探していたので参考にさせて貰います。
      2012/08/29
  • -好きなYoutuberが勧めてたので

  • 資生堂で長年調香師をされた中村祥二さんによって書かれた「香りの世界」への入門書。
    日本では、視覚、味覚、聴覚は成長とともに成熟していくのに対し、嗅覚は訓練されることはない。身の回りに溢れる香りは常に研究の対象であり、香りを操ることをできるのは魅力的な人である。身の回りの香りを分析できるようになるとともに、戦略的に香りを使いこなせるようになりたい。

  • 30年ぐらいまえの書籍かな。バラ、ムスク、お香など数々の興味深い内容が書かれている。植物園に行くたのしみもできた。ていねいでわかりやすく、しかしとても奥深い分野だった

  • 香りの世界はマジで深い。それだけは分かった。

  • 匂いが人や動物に与える影響について、知らないことばかりで非常に興味深い内容だった。やや専門性が高く、難しい部分もあったが、筆者が表現するその時々の香りは読み進める度、その場所に訪れてみたくなったり、絶対に嗅ぎたくない匂いだと思ったりと、様々に匂いを想像できて面白かった。訓練されたパヒューマーや香りの研究達の嗅覚がどれほど優れているかを様々な形で紹介していたが、どのエピソードも一般人の私には到底不可能であろう範囲まで嗅ぎ分けていてとても驚いた。シャネルの香水、No.5の名前の由来など、つい友達に豆知識として話したくなるような内容も多くあった。私自身この本を読んでから、これまで気にも止めていなかった日常の匂いに意識を向け、これは何の匂いでどこから香っているのか、そんな事をつい考えたりしたが、嗅覚を敏感にさせ、生活すると不快な匂いも余分にキャッチしてしまい、辛くなる時が多々あることを知った。筆者を含め、普段から嗅覚を訓練している人は嗅覚が鋭いからこそ、ある意味では生活しづらい部分もあるだろうと感じた。アロマテラピーを勉強している私にはとても為になる1冊だった。

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