調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 417
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022615831

感想・レビュー・書評

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  • 資生堂の調香師として長らく活躍した氏による実録&エッセイな一冊です。
    ばら情報も豊富。ローズの香りの成分のうち解明されているのは全体の半分にすぎないのだそう。量にしたら95%。ただ、残りの5%こそが問題である、と氏は語ります。
    ミスター・ローズ鈴木省三さんとのエピソードも。
    ほかにも、ふだん香りをあまり感じていない椿やさくらなどの花々からも香りのエピソードがたくさん。氏の文章によって、調香師の感覚をひととき借りることができます。
    冒頭の香りをとおして"話"をする植物や虫たちのお話なども面白いです。

    専門的なのにぐいぐい読ませるあつくて聡明な語り口に惹かれて、他の本をほっぽり出して一気に読めました。
    染織家の志村さんにしてもこの方にしても、感覚を研ぎ澄まされていると
    こんなにも語彙が豊かで、なにを感じるのにしても一般人とかなり違うのかと興味深いです。
    天然香料については歴史や経済地理学、環境学、政治問題と密接に結びついていること、ある種の香料に関してはほぼ枯渇している状況を思うと愕然としますけれど、
    森林できれいな香りを採取しても公害物質なども共に得られてしまうことも書かれていてぞっとしたりします。

    じつは20年以上前に書かれた古い本らしいのですが意識せず読めましたし、改訂もされています。
    ミステリのような装丁もかわいい。手帖とかいてノオトと読むみたいです。

  • 中村祥二「調香師の手帖」https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9967 … 読んだ。嗅覚(マイ)ブーム。タイトルそのままで雑学には十分かな、学術的な記述や事象に出典が殆どなくまさに手帖の中身みたいな本。本質的じゃないけど修辞が曖昧な文章で読むのがつらかった。素人の文章は出版社がちゃんと編集してほしい(おわり

  • 香料の歴史や文化を科学的な視点から描いている本。モダンローズや組香や加齢臭など話は多岐にわたり、どれも面白い。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「香料の歴史や文化」
      香りに関する、網羅的な本を探していたので参考にさせて貰います。
      「香料の歴史や文化」
      香りに関する、網羅的な本を探していたので参考にさせて貰います。
      2012/08/29
  • 匂いが人や動物に与える影響について、知らないことばかりで非常に興味深い内容だった。やや専門性が高く、難しい部分もあったが、筆者が表現するその時々の香りは読み進める度、その場所に訪れてみたくなったり、絶対に嗅ぎたくない匂いだと思ったりと、様々に匂いを想像できて面白かった。訓練されたパヒューマーや香りの研究達の嗅覚がどれほど優れているかを様々な形で紹介していたが、どのエピソードも一般人の私には到底不可能であろう範囲まで嗅ぎ分けていてとても驚いた。シャネルの香水、No.5の名前の由来など、つい友達に豆知識として話したくなるような内容も多くあった。私自身この本を読んでから、これまで気にも止めていなかった日常の匂いに意識を向け、これは何の匂いでどこから香っているのか、そんな事をつい考えたりしたが、嗅覚を敏感にさせ、生活すると不快な匂いも余分にキャッチしてしまい、辛くなる時が多々あることを知った。筆者を含め、普段から嗅覚を訓練している人は嗅覚が鋭いからこそ、ある意味では生活しづらい部分もあるだろうと感じた。アロマテラピーを勉強している私にはとても為になる1冊だった。

  • 奥の深いすばらしい内容。一般書のため科学的証明は割愛されているが、調香師の立場として後世の香り研究者に多くの知識とメッセージを残す。

    中村祥二著「香りの世界をさぐる」朝日選書378(1989)の改訂版で、多くの新しい知見が書き加えられている。

    第1章 自然の香りあれこれ
    第2章 天然香料を求めて
    第3章 香を焚く
    第4章 香りで癒す
    第5章 香りを創造する
    第6章 嗅覚の不思議
    第7章 からだのにおい
    第8章 香りの文化と歴史
    第9章 香りの言葉

  • メディアマーカー・読了コメントRSSで興味。

  • オシャレさは無い、ガチの専門書

  • 時間があれば

  • 嗅覚こそ本能である、と常々思う。
    これを読んでさらに納得しました。実に興味深い…。

    においフェチ必読です。

  • 調香師の方が綴る香りや匂いにまつわるエトセトラ。世界を香りの原料でみる地図や、香りを現す"note"の言葉の通り、香りを音階で現す音符など、香りへの興味が増す一冊。他にも体臭についての考察やアロマセラピーの応用など、科学的にも文化的にも色々な視点から香りを考えることが出来て楽しい。五感のうち謎の多い嗅覚に今後もっと焦点が当たっていくと面白そう。

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