天皇の玉音放送 (朝日文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022615862

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    http://boketen.seesaa.net/article/424206335.html
    小森陽一渾身の名著。
    70年前の8月15日、天皇の「玉音放送」で戦争は終わった。
    「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」という昭和天皇の甲高い声で記憶される「玉音放送=大東亜戦争の終結に関する詔書(いわゆる終戦の詔書)」。
    小森は、今日の自民党の「あの戦争は侵略戦争ではなく、自存・自衛、アジア解放の戦争だった」(1995年「大東亜戦争の総括」)という主張や、「新しい歴史教科書をつくる会」などの活動は、すべて「終戦の詔書」の欺瞞にみちた文章に埋め込まれていると解き明かす。
    実にスリリングな解読作業だ。
    (1)戦争を始めることができたのも、終わらせることができたのも天皇だけ。
    (2)ポツダム宣言受諾までなぜ20日間もかかったか。
    (3)クーデターを恐れて御前会議を召集。
    (4)日中戦争を無視。「敗戦」も「降伏」もない奇妙な文書。
    (5)憲法9条は、天皇の生命とひきかえ。
    (6)沖縄は25~50年、米軍が占領してほしいと天皇が要請。
    このほかにも、人間宣言、伊勢神宮への巡幸など、興味深い考察は限りない。
    あれほどの惨禍をアジアと日本にもたらした戦争を、その敗北を、日本国民はきちんと総括できていない。それどころかごまかしやすりかえをしてきたことで、再び同じ過ちを犯す可能性が大きくなってきている。
    「語られることなく隠されている」こと=天皇の戦争責任を徹底的に明らかにする、小森の「終戦の詔書」解読作業は、戦後70年を考えるためのはじめの一歩だ。

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著者プロフィール

同名著者複数。

1. 小森陽一(こもり よういち)
1967年、佐賀県生まれの小説家、漫画原作者、脚本家。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、東映助監督、テレビ製作会社勤務を経て作家に。原案を担当した『海猿』は後にテレビドラマ化、実写映画化。マンガ原作の代表として、『トッキュー!!』、『天神-TENJIN-』。小説家としては「天神シリーズ」、そして2018年10月映画化される『オズの世界』。

2. 小森陽一(こもり よういち)
1953年、東京都生まれの研究者。東京大学総合文化研究科(言語情報科学専攻)教授。専攻は近代日本文学、近代日本の言語態分析、現代日本の小説と批評。全国「九条の会」事務局長。北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。成城大学文芸学部助教授、東京大学教養学部助教授を経て、現職。
主な著書に、『ことばの力 平和の力――近代日本文学と日本国憲法』(かもがわ出版)、『記憶せよ、抗議せよ、そして、生き延びよ 小森陽一対談集』(シネ・フロント社)、『あの出来事を憶えておこう 2008年からの憲法クロニクル』(新日本出版社)など。

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