自由訳 般若心経 (朝日文庫 あ 46-2)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (115ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616180

作品紹介・あらすじ

あまりにも有名な『般若心経』とは、実はあまりにも誤解され続けてきた経典でもあった。色即是空とは?空即是色とは?それはブッダが発信した"幸せのメッセージ"。あの超難解な『般若心経』が、こんなにわかりやすくなっても良いのか。目からウロコの自由訳。

感想・レビュー・書評

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  • 100分de名著の再放送をみて、般若心経に興味を持ち、手に取った。

    自由訳ということで、非常にわかりやすかった。お経と言えば、小難しいものというイメージだったけど。

    他の解釈も読んでみたい。

  • 般若心経を著者の意訳で紹介。有名な“色即是空 空即是色”も、
    「形あるものは、全て雲のように現れては消える。
    だから、永遠の生や永遠の死などというものはない。
    全ては相対的で、流動的なものだ。」と解説。
    まとめると『命ある ものは滅ぶも また生まれ』といったところでしょうか?

  • 祖母が他界したことをきっかけに毎日唱えるようになった般若心経。
    ある日母が「これにはきちんと意味があるねんで」
    と勧めてくれたのがこの本。

    実際1時間とかからず読めました。
    作者自身も「わかること」に重点を置いているだけあって、
    むちゃくちゃすーっと入ってきます。

    難しい呪文のような感じの羅列にも一つ一つにきちんと意味があって、
    その意味をきちんと理解して唱えると、全然違う気持ちになれました。


    「色即是空」
    「空即是色」

    この言葉が印象的でした。

    形あるものはすべて空である。
    無数の様々な原因(因)と条件(縁)が寄り集まって生じる。
    そこに生まれる意味があったから生まれてきたのだ。
    今生きているあなたは奇蹟といっても過言ではない。

    私たちは役割を持ってこの世に生まれている。
    そこに生まれてきた「意味」が存在する。


    最初「色即是空」と聞いたときは、暗い気持ちになりましたが、
    この本を読み進めていくうちに、

    *般若心経は積極的で肯定的な経典*

    であるという意味がわかった気がしました。


    当たり前に思えるようなことを、
    昔の人は教えとしてきちんと享受し守ったんだろうと思うと、
    すごく歴史を感じました、般若心経。

    明日から、唱える心持が変わりそうです。

  • 般若心経の分かりやすい解説本

  • すべてのものごとは空である。

    仏教関係の本はいろいろ(といっても浄土真宗が中心…)と読んできてたまたま見つけた般若心経。知ってはいたけど食わず嫌いでした。自由訳シリーズは好きでよく読んでいたのでチャレンジ。これは深い。仏教の思想の根本だと一丁前に思った。まずは読んでみてもらいたい。

    変わらないものなんてない。そもそもすべては空なのだから。だから何も思い悩むことはない。

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著者プロフィール

1946年、新潟県生まれ。上智大学法学部卒業。電通入社後、音楽・映像プロデューサーとして活躍。1987年『ヴェクサシオン』で第9回野間文芸新人賞、1988年「尋ね人の時間」で第99回芥川賞受賞。作家活動以外に、作詞・作曲家、写真家、環境ビデオのプロデューサーとしても活躍中。

「2015年 『生きている。ただそれだけで、ありがたい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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