老いの超え方 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 42
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616401

作品紹介・あらすじ

誰もに訪れる、年齢による病と身体の衰えをどう超えるのか?戦後最大の思想家が、自らの身心の老いを徹底分析。身体・社会・思想・死をテーマに「超人間」たる老人について語り尽くした、画期的な吉本老体論!日々の吉本式体操法と道具を紹介するカラー口絵付き。

感想・レビュー・書評

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  • 吉本隆明の著作って初めて。とはいっても、これは老いをめぐる心身の変化などを聞き書きスタイルでまとめたもの。吉本隆明って、最期までかくしゃくとしていた印象だったのでここでの語りや、特に写真を見ると意外な感じ。それだけに、老いは誰しも逃れられないのだとも思ったり。
    それにしても、世間で当たり前になっている高齢者の理解や対処法って、「老人というのは動きが鈍いからだとか、用心しながらお風呂に入ったりするからくたびれるという理屈を付けると思いますが、僕はそうではなくて、意識したこととやることの分離が、若いときや壮年時に比べてはるかに大きくなっている、これが特徴だと言いたいのです」(p.82)なんて言われるとだいぶ違っているし、さすがにこの発言のほうが(まさに高齢者が言っているのだから当たり前だけど)理にかなっている気がしてくる。こういうことをなかなかことばで表現してくれる高齢者って少ないと思うので、これは考えを言葉にすることを生業にしてきた吉本隆明ならではのことかも。

  • 和図書 914.6/Y91
    資料ID 2013200022

  • (欲しい!)/文庫

  • 今年86歳の吉本隆明さん。86歳でも頭脳は明晰。老いてかくありたいと思った。

    だいたい老いた方はあまり自己表現をされなかったりする。言葉を発せられなかったりする。でもそこは吉本さん。86歳でも言葉が迸っている。

    老人は、吉本さんによれば「超人間」。意志と行動が反射的に直結しているのが動物。意志と行動との間に思考が入って少しずれるのが人間。そして老人は、頭の中に奔流の如き意志がある、言葉があるのだが、それが行動に出るまでに時間がもっと掛かる。意志と行動との間の時間が動物と人間とを区別するなら、もっと時間が掛かる老人はなるほど「超人間」だ。

    この感性、すごいと思った。

  • まだ年寄りじゃないけど、
    いつかは年をとって死にますものね。

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著者プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

「2018年 『吉本隆明全集 第16巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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