キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか デラックス (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616739

感想・レビュー・書評

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  • 大人になればなるほど、やってみたいけど、ちょっと恥ずかしいな、勇気がいるよなということは多々あります。そんなちょっとしたことに、著者の北尾トロさんが挑戦。

    “電車で知らないオヤジに話しかけ飲みに誘う”、“GWのお台場で孤独な男たちと人生を語り合う”,“公園の子どもたちと遊びたいと声をかける”、“電車でマナーを守らぬ乗客を叱り飛ばす”、“激マズの蕎麦屋で味の悪さを指摘する”、“知人に貸した2千円の返済をセマる”、“ちょい知りの人に「鼻毛が出てますよ」と面とむかって言えるか”、“好きだと言えなっかったあの女性に23年のときをこえて告白する”・・・・書いていて、やはり異常ですな。

    必然性がない、誰からもホメられるわけじゃない、しなくても困るわけではない、だから普通はやらない。これをやるって勇気、実行力、・・こんな人が周りにいたらやはり変人。自己満足だけで正義ぶってるひと、こんな人がいたら段々遠ざけてしまいそうです。

  • 著者のルポ本。人が好きで悪意がなくて律儀な著者のエピソード。

    私には40過ぎの男性が普段何を考えているのか見当もつかない。まして彼らの日常が如何様であるかも知らない。競馬もハローワークも頭に浮かぶことなんてほとんどない。
    著者の生活を垣間見ることができて、彼も同じ世界に生きてるのだなぁと感慨深く思った。

  • 日常生活の中で、やってはみたいけど、ちょっとした勇気がなくてやっていなかったことを、思い切ってやってみた記録。

    くだらないけど、実行した筆者は素晴らしい。
    笑わせて、いただきました。

  • 40代男性の声が聞ける面白い本。「それは、勇気をだしてやってみるというより、やったらやばい。」と思うチャレンジもいくつかあり、本当にクスクス笑わせてもらった。面白かった。これは読んだことある人と、「あれ面白すぎだよね。」って語りたくなる本だ。

  • 旅のお供として。初めて読む人でどうかなと思ってたけど、★5つけちゃうくらい、すげー面白かった。電車の中で読んでるのについつい笑っちゃう。そして、この人の勇気には感服せざるを得ない。やってみたいけど、ちょっと勇気がいること、にいろいろチャレンジする本。私からしたらちょっとの勇気どころじゃないけど。電車で見知らぬ人に話しかけて飲みに行くとか、クリスマスに一人でいる男としゃべろうとするとか、タイトルの通り、鼻毛が出てるとちょい知りの人に教えるとか。まずいそば屋の話がすごく面白かった。20年も前のことで、当時40前後と今の私と同じくらいの年だったんだもんな。ほんとすごいよ。文章も読みやすいし、面白かったので、他の本も読んでみることにした。

  • 『キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか』がとても面白かった北尾さん。あれも「かねてから気になっていたことをやってみる」体験だったわけですが、これも「前々からやってみたかったけどできなかったことをやってみた」。

    電車や公園で見知らぬ人に声をかけてみる。マナー違反に思いきって注意する。4つの章のうち3つはだいたいそんなところ。第1章なんてほとんど変質者です。そら知らない人から飲みに誘われたら怖いでしょう。公園で遊ぶ子どもたちに声をかけるときにそもそもタバコを持ったままなんて許しがたいし。競馬場でマナー違反を注意するはずが、逆に非常識なことをしでかして怒られたり、北尾さんアカンやん。第4章の「好きだと言えなかった人に今更ながら言いに行く」はちょっといいかも。

    思うに、「文句を言うことありきでひねりだした文句」はよろしくない。マナー違反を待ち構えて文句を言おうとする姿はかなり見苦しいし、良い結果は生まれません。『ヒマラヤ下着』のように、自分がやってみたかったことを勝手にやってみるほうが面白いねんなぁと思いました。

    ちなみに、私の「前々からやってみたかったけどできずにいること」は、電車や映画館のロビーで本を読んでいる人に「何をお読みになってるんですか」と尋ねてみることです。

  • 本書を読んでいてとても著者に親近感を抱く。鼻毛、口臭など面と向かって言うのが憚られる問題に、身をよじり心臓を高鳴らせ勇気を振り絞って伝えるまでの様が手に取るように判る。電車内のマナー違反な若者に注意をし、車両から降りる直前に背中をどやされホームに倒れる様子は、読み手である自分も苦々しく思う。高校3年生の時の同級生に、時を隔てて告白する話は特に良かった!

  • 人が、一度は考えたかもしれないけどバカバカしくて実行に移せなかったことを、作者の北尾トロさんが代わりに挑戦してくれるお話
    オチがないところとかは、ルポならではと思う

    「自分も何か頑張ろうかな」と少し思えるかも

  • 久しぶりに読んだ北尾作品。タイトルから心理的なお勉強が出来るかも…なんて読んでみたが、全然的外れの展開だった。
    内容は「わかるわかる」と頷きつつも、ヤッパリ実際には出来ないよ。なんて思いながら読み進めるテーマが並ぶ。
    馬鹿馬鹿しさと興味深さが混在する中で、答えもないまま終わっていく事も、小説ではなくルポとしてのリアリティかと思われた。

  • なるほどと共感できる内容や、
    そんなわけないだろといったものまで、
    気軽に読める本です。

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著者プロフィール

本名、伊藤秀樹。1958年、福岡市生まれ。
小学生の頃は父の仕事の都合で九州各地を転々。東京都立日野高校、法政大学卒。 個人事務所(株)ランブリン代表。NPO法人西荻コム理事長。西荻ブックマークスタッフ。季刊ノンフィクション雑誌「レポ」編集・発行人。

「2011年 『【電子書籍版】昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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