作家の口福 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.54
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本棚登録 : 520
レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616890

作品紹介・あらすじ

贄沢なチーズ鱈、卵の黄身をとろっと絡めたトースト、はんぺんのオイルフォンデュ、白砂糖入りの七草粥、ハーブティーで淹れたココア、モンゴルのいのちを頂くヤギのシチュー…20人の作家が自分だけの"ご馳走"を明かす。読めば「美味しい!」を共感できる極上のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 腰痛になると
    ロールケーキが食べたくなる恩田陸。

    硬水を飲み干し
    ガムを食べながら仕事をする古川日出男。

    肉食女子の村山由佳。

    子供の頃の朝食の思い出が楽しい井上荒野。

    1日の食事を、
    独特な文体とユーモアで紹介してくれる川上未映子。

    起床した瞬間から
    脳内で何を食べるかの戦いが始まるという
    三浦しをん。


    他に山本文緒、森絵都、津村記久子、江國香織、朱川湊人、磯崎憲一郎、角田光代、道尾秀介、池井戸潤、中村文則、内春菊、中島京子など
    20人の作家が
    自分だけの恍惚となるほど美味しいものを教えてくれる、
    読めば必ずお腹が鳴るエッセイ集です。



    幸福を口の福にした
    タイトルがまず
    粋ですよね〜(笑)(^O^)


    自分の口福は
    仕事の後のアイスと、
    コンビニのスイーツと、
    空腹を紛らわすために常に忍ばせている
    関西人お得意の
    『飴ちゃん』(笑)、

    あとご飯にかけても食えるくらい
    チョコフレークが好きだし、
    『大人の…』とか
    『夏季限定…』とかの
    キャッチフレーズに弱いんスよね〜(汗)
    ↑完全に踊らされてる人


    物を食べるという行為は
    人間にとってなくてはならないものやけど、
    形や見映えには
    そんなにこだわりはなくて、

    誰と一緒に食べるか?

    っていうのが
    自分にとっては
    重要なんです。


    好きな人や気の合う仲間となら、
    真冬の寒い公園で震えながら食べる
    おでんや
    カップヌードルだって、
    どんな高級料理にも負けない
    記憶に残る料理になるし、

    逆に嫌いな人となら、
    まず食事自体が楽しくないし、
    どんな有名シェフの作った料理だって
    美味しいと感じひんもんね(笑)(^_^;)


    記憶に残るご飯は
    人にスペシャルな力を与えてくれる。

    特に作家さんは
    一人の食事を楽しむ
    大人な方が多くて
    その佇まいやスタンスにも憧れます。



    恩田さんの
    マイカップにて
    列車でビールを飲む話は
    早速真似したいってカップ買っちゃったし(笑)、

    古川日出男さんの
    食が生き物の性格を左右するという話は
    目から鱗だったし、

    井上荒野さんの
    28歳での初めての一人暮らしの話は
    微笑ましくて
    ほっこりさせてもらいました。



    美味しい味は
    人をお喋りにさせ
    音楽みたいに響いていく♪


    食べることが好きな人や
    作家の食に対するスタンスが知りたい人には
    オススメの一冊ですよ☆

    • 円軌道の外さん

      わぁ〜
      ハイカラさん
      ここにもコメントありがと〜っ(^O^)

      村山さんは
      マイケル・ジョーダンの靴底サイズのステーキでも
      ...

      わぁ〜
      ハイカラさん
      ここにもコメントありがと〜っ(^O^)

      村山さんは
      マイケル・ジョーダンの靴底サイズのステーキでも
      ペロリと食べきってしまうらしいで(笑)
      豪快にも程があるし(笑)♪


      おおーっ
      チョミントアイスきたぁぁぁ〜(笑)(^O^)
      うん、
      アイスは日々の疲れを吹き飛ばしてくれる、
      五感に響く
      冷たい幸せやんなぁ☆

      俺も最近チョコミントは勿論、
      「ガツンとみかん」とか
      「チョコモナカジャンボ」とか
      「mow」とか
      「パリッテ」とか
      毎日日替わりで食べてるよ(笑)♪


      あっ、オランジーナ
      飲んだんやぁ(笑)

      めっちゃ美味いやろ(笑)

      甘過ぎず後味サッパリやし、
      炭酸やけど
      ゴクゴク飲めるやんなぁ(*^o^*)


      うん、コレ
      作家の食に関する考えが分かるし、
      食に関する考えって
      実は人間性にも等しいから
      いろんな作家の人となりが知れて
      面白いと思うで〜(^_^)v

      2012/06/06
  • 20名の作家が其々3ページ×4作の”口福”なエッセイを執筆 色々なタイプの食にまつわるエピソードが楽しめる 恩田さんの「いつもの…… 今度こそは違うものを」に共感、私と全く同じである 津村さんの「いとしの自作味噌汁」なるほど、味噌汁キッチンスタジオ(?)いいかも 江國さんの「ほめことば おいしいものを食べるわけ」は発想が凄い、そんなこと考えたことなかった 道尾さんの「集団登校 誰も知らない恍惚の人」がツボにハマる、小学生らしい奇行だけど私も梅好きだから気持ちはよくわかる 中村さんの前半3つのエッセイ、彼の書く小説のイメージから想像できなかった面白可笑しい文にちょっと驚かされ、より魅力的な作家だなぁと感じるようになった 4つ目の「命の糧 フリーターの時」は何とも言えずグッときた

  • おすすめ本!作家たちの日常を垣間見ることができます。これやってみたい!と思える食べ方や料理法があったり、その方の小説もぜひ読んでみたいと思えたり。三浦しをんのあまりにも凄い食生活の後に、案の定、丁寧に暮らしてそうな江國香織のきちんとした食生活。この配列はどうなんでしょう(笑)。

  • 20人の作家さんの食に関するエッセイを、1人4テーマずつ楽しめる本。

    日々の食生活に関する話もあれば、思い出の食事の話もあって、どちらもとても楽しい。
    勤務時間と休み時間が決まっている社会人と違って、作家さんにとっての食事のタイミングというのは仕事の進捗を大きく左右するもののようだ。
    三浦しをんさんは1日1食と書いていて、本当にびっくりした。
    私は1食じゃ絶対無理。会社から家まで帰ってこれずに倒れてしまう。
    頭を使う仕事のはずなのに大丈夫なんだろうか…。

    美味しそうな食べ物(朝から土鍋で鍋焼きうどんとか)にときめき、珍味(サソリとか)に驚き、気付くと空腹になっていた。

    1番印象に残ったのは、朱川湊人さんのエッセイ。
    お父さんが作ってくれたお弁当の思い出。
    苦い記憶だけど、朱川さんも朱川さんのお父さんも優しくていいなと思う。

  • 食をテーマにした、20人の作家さんによるエッセイ集。
    それぞれ4篇ずつ書かれていて、切り口も書き方も様々でとても楽しめました。
    食というのは際限ないくらい話が広がりますね。面白かったです。
    朝日新聞の土曜版に連載されていたものなので、一度は読んだはずですが、またまた心ときめいたり感心したり。さすが小説家の文章は眼福に値すると思います。

    印象に残ったエッセイたち。
    以下、多少内容に触れているものがあります。

    三浦しをんさん、文章面白いですね。
    「外食」では脳内合戦から大荒れの大相撲千秋楽結びの一番となる展開、吹き出しました(^0^)
    「お好み焼き」もとても面白かったです。念力…。

    道尾秀介さん、「音楽と食べ物」「集団登校」「おどり食い」どれも笑わせてもらいました。
    笑いのセンスがツボです。

    津村 記久子さん、人となりがエッセイから感じられて好きです。津村さんとは会社の同僚になりたいなぁと妄想します。一緒に給湯室で飲み物を作りたいです(^ ^)

    朱川湊人さん、小説も好きだし、エッセイも良かったです。
    「父の弁当」はほろりとさせられてしまいました。

    森絵都さん、「夫について」いいですね。
    ぽんぽん焼きなら仕方ないっていうその文章。私もゆるりとした心持ちになりました。

    中島京子さん、食材への思い、とても共感いたします。
    とても素敵なエッセイ。
    どれも結びの3行が素晴らしくて、大きく吸い込んだ息がため息になりました。

    中村文則さん、いちばん好きです。
    「韓国料理」「北京ダック」「珍味」ときて「命の糧」です。
    「命の糧」は何度も読み返したのですが、その度にじわじわと涙目になってしまうのです。
    何度かつぶやいた言葉…。そして僕がその時、古くなった自分のジーンズを眺めたところに来ると必ず泣けてきてしまうのです。
    その「僕」は私にとても近いところにいるように思います。
    このショートエッセイを感動のラストで結んだ中村文則さん。
    根っこから信じられる方だと感じました。

    他にも好感を持ったのは恩田陸さん、絲山秋子さん、山本文緒さん、藤野千夜さん、池井戸潤さん、内田春菊さん。
    短いエッセイでもこんなにも素晴らしい!改めて小説家を尊敬いたします。

  • 20人の小説家の食のエッセイ。
    単純に面白かった、それぞれに個性があって。
    1〜2人、面白くない(というか「はぁ?」という感じ)のもあったが。

    山本文緒、三浦しをん、森絵都、中島京子あたりが好みか。特に、知らなかった作家の津村記久子、朱川湊人のがとてもよく、新たな発見。

  • 20人の作家さんによる食べものエッセイ。
    とても面白かったです。
    作品を読んだことがある作家さんがほとんどだったので、こんな食生活なんだ、とほっこりしたり笑ったり。
    川上未映子さんの、にんにくの話をしていたのににんにく無しでお肉を焼いて食べてしまうお話とか、森絵都さんの「もしや、この安定剤というのは食べる者の精神を安定させるためのものではなく、食べられる物の成分を安定させるものなのでは?」はクスクスと笑いました。食品に含まれる安定剤を精神安定剤だと思っていたというのは個性的でした。
    内田春菊さんのお話の、漢方の「いらないもの反応」にはふむふむ。
    一番ぐっときたのは、村山由佳さんの最終話。「食べるとは、生きるとは、あらかじめ哀しいことなのだ。だからこそ、いつかは失われるいのちが愛しい。」自分のいのちが他のいのちの犠牲の上にあることを、村山さんは、感謝よりも哀しみに近い、と書かれていて、この方の感覚が好きだと改めて思いました。
    おかわりも早速読みます。

  • 自分もお好み焼きすき。
    でも美味しそう!食べたい!てなるオムニバスエッセイではないのね。美味しいものを紹介してもらえると勝手に思っていたのでしょんぼり。

  • 20人の作家さんによる食エッセイ。ものすごく短くて1つが3ページ。それが4つづつ。
    初見さんが何人かいていろいろな人が知れて嬉しかったな。
    一番のお気に入りは江國さんの【ほめ言葉
    おいしいものを食べるわけ】です。この係りの人の物語とかがあったら是非読んでいたい。不思議で素敵なおはなし。

  • いろんな作家さんが食べ物について語ったエッセイ。書きながら実況中継している者もあり、作家さんがどういうスタイルで原稿を書いているのかも垣間見えます。

    古川日出男さんが「その時書いている話に合わせてメニューを選ぶ」と言ってて、これはほんと納得。食べ物以外にもそういう傾向があるらしいんですけど、私もこれよくやります。
    キリスト教の話書いてるときに教会行ってみたりとか。

    それから、三浦しをんさんの、居酒屋でのメニューの選び方にはとても熱を感じた。
    「〆の炭水化物から選んで、そこに会うようにつまみをチョイスするので、ただ一人、メニューを終わりから見ている」
    なるほど。私も今度そうしよう。

    道尾秀介さんの「タコの踊り食い」の話は見入ってしまった。自分じゃぜったい食べないので。こういうの食べている描写は貴重。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。2019年秋、石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化。

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