- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022616975
作品紹介・あらすじ
夜空の星の"光"って何?相対性理論は何がすごいの?そんな素朴な疑問から出発し、宇宙の誕生から未来の姿。いまだ解明できない暗黒物質の存在まで。この一冊を読めば、宇宙の最新理論が手に取るようにわかります!「はやぶさ」の帰還など最新観測データを加え、待望の名著復刊。
感想・レビュー・書評
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宇宙物理学の入門的解説書です。
本書の中核をなしているのは、第二部の「相対論談義」です。これは、『僕がアインシュタインになる日―相対性理論講義』(朝日出版社)をもとにしており、元来は著者がSF作家の光瀬龍に宇宙論にかんする六回の講義をおこなうという構成でしたが、本書では著者の説明部分のみをまとめて再構成しています。多少議論があちこちに移っている印象もありますが、宇宙についての研究と現代物理学がどのようにかかわっているのかということについて、わかりやすいことばを用いて解説がなされています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宇宙論の大家である佐藤先生の著。時間、空間がいつから始まったか?など根本的な謎について多くのページが割かれている。
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宇宙を詳細に調べれば調べるほど謎が深まるばかりである。宇宙の96%はどんな素材でできているかさえわかっていない。只し、最先端物理学が迫る人間と宇宙の真実として語られる(以下本書とはなんら関係なし)・・・宇宙の謎を簡単に解決できる方法は存在する。それは宇宙が仮想空間であり、巨大なコンピューターで制御されているシュミレーション世界なのだということ、にわかには信じられないが宇宙の観測結果から導きだした答えがこれだ。
本文中にも「現代の宇宙論は人間の理性も人間の存在も否定し、多くの偶然の産物でいてもいなくてもよく何の絶対性もないと言わざるおえない」(P260参照)と記載がある。人類誕生に目的はないといわれても、いまさらどうしろというのか困った問題なのである(笑