大丈夫、みんな悩んでうまくいく。 てんてんの「十牛図」入門 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617095

感想・レビュー・書評

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  • 「ツレうつ」シリーズなどで知られる、細川貂々さんの半生を、「十牛図」と照らし合わせながら語る本です。とても分かりやすくて面白くて、自分の人生も「十牛図」的に当てはめると、過去のあれこれの整理がついて、これからの生き方が見えてくる気がしました。

  • 【十牛図じゃないかもしれないけど、人生を変えていく過程を描いたマンガ&エッセイ】
    『ツレがうつになりまして。』の作者が、十牛図になぞらえて自身の「マイナス思考」との付き合い方の変遷を描く、マンガ&エッセイ。

    十牛図にはあんまり即してないんじゃないかな…と思いつつ(笑)
    エピソードそのものが面白い。さらっと読める。

    普通に、問題なく、社会に適応して、ちゃんと生きてる人にだって
    なんだかうまくいかないことはあるし、
    その底に一貫して流れている「自分の問題」に気がついてもがくことで
    人生を変えていくことができる。

    その過程を、こうしてわかりやすくシェアしてくれているのが良い。

    てんてんさんに共感できる人は多いんじゃないかなー

  • 「十牛」について、やさしく解説した本を探していて読んだ。
    貂々さんのかわいいマンガと、ツレさんのやさしい解説で、わかったような気分になる。十牛のほかの本を読む前のサワリを示してくれた。
    それから、エピソードとして知人が突如登場して、本当にびっくり。

  • 実際の経験によるものだから、解りやすい。

  • 「大丈夫、なんとかなる。」
    禅の教えである十牛図について、易しく解説した良書。
    自身の体験と重ね合わせ、半生を描くストーリーは、ふむふむと納得させられます。

  • 【読了メモ】(141105 19:45) 細川貂々『大丈夫、みんな悩んでうまくいく。 てんてんの「十牛図」入門』/朝日文庫/2011 Sep 30th

  •  著者てんてんさんの漫画と夫ツレさんの解説による、禅を齧っている人には御馴染みの「十牛図」入門。ほのぼのした雰囲気ではあるが、経験のある人にとっては極めて深刻な内容。著者の人生において悩む様子から、ヒット作「ツレがうつになりまして」への経緯もよく分かる。あれこれ迷い続けているあたしであるが、本書で一つの解決策がおぼろげながら観えてきたように思える。もちろん「これだ!」ではないのだが「こっちのほうかな?」ぐらいには辿り着いたかもしれない。「十牛図」で言えば、十段階中第二段階「見跡」くらいではあるけれど。読書には著者と読者のマッチングが重要だ。「バッチリ」というわけではなくても、ほんのちょっと「カスる」だけで方向性が変わったりもする。それをきっかけにして、さらなる解決策をみつける方法も観えてくる。そうすることによって「立ち止まっている」状態から抜け出すだけで、とりあえず救われることもあるのである。

  • 十牛図に興味があったので、手に取りました。

    読みやすくて、十牛図が身近に感じられました。
    体験で語る、というのはいいですね。
    自分の体験で十牛図を語れるようになったらおもしろいだろうなぁ、と思いました。

  • 「ツレうつ」でおなじみの細川貂々さんの本です。
    はじめは十牛図って難しいし、若干無理やりつなげてる感がありましたが、最後はやっぱり前向きでいることが大切なんだなあと思いました。思ったよりよかった!

  • 「十牛禅図」とは禅宗のお坊さんが修行していくとき、悟りの段階を「牛を探す人」にたとえた10枚つづりの絵。(本書ツレさんの言葉より)
    その「十牛禅図」を貂々さんが自身の経験と照らし合わせて分かりやすくマンガ化したのがこの本。

    1.尋牛
    牛を自分の心にたとえて自分探しの旅に出かけます。
    2.見跡
    「自分」を知るきっかけを見つけだします。
    3.見牛
    とうとう自分自身と向き合うことになりました。
    4.得牛
    「自分」とは何なのか悩んで自分とたたかいます。
    5.牧牛
    自分自身を知ることができました。
    6.騎牛帰家
    もう大丈夫。自分に自信がつきました。
    7.忘牛存人
    自信がついたのでのんびりしてみます
    8.人牛倶忘
    何もかも忘れて心をまっ白にしてみます。
    9.返本還源
    今まで見過ごしてきたものが美しく見えるようになりました。
    10.入鄽垂手
    自分探しの旅で得た宝物をまわりのみんなにも分けてあげましょう。

    これに、マイナス思考だった作者がマンガ家になりたいと思い立ち、変わっていく様子をあてはめて描かれています。
    まほうのコトバ「だいじょうぶ」を心で唱えながら。

    他のマンガにも描かれていたけど、本当にマイナス思考だったんだな~とこれを見て思いました。
    でもそれを素直に描いているのに好感をもちました。

    私はこれで言えばどの辺りだろう?
    まだ1の尋牛の段階のような気もするし、9の返還源のような気もするし、3の見牛のような気もする。
    ただ、10の入鄽垂手では絶対無いな、と思いました。

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著者プロフィール

細川貂々(ほそかわ・てんてん)
1969年、埼玉県生まれ。漫画家・イラストレーター。セツ・モードセミナー卒業。パートナーのうつ病を描いた『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)がベストセラーに。テレビドラマ化、映画化される。その他、水島広子医師との共著「それでいい。」シリーズ、今一生氏との共著『さよなら、子ども虐待』(創元社)、『凸凹あるかな? わたし、発達障害と生きてきました』(平凡社)、『がっこうのてんこちゃん』(福音館書店)、『こころってなんだろう』(講談社)、イラストを手掛けた『セルフケアの道具箱』(晶文社)などがある。現在、兵庫県宝塚市で、生きづらさを抱えた人たちが集う「生きるのヘタ会?」を主宰。

「2023年 『ココロの友だちにきいてみる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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