続 閑人生生 平成雑記帳2009-2011 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.33
  • (1)
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 44
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617149

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「AERA」掲載の2009〜2011をまとめたもの。

    過激だ。
    ”苦言”などというレベルを遥かに超えて、実に過激だ、と思う。

    「〜のような気がする」「〜な感じ」などのあやふやな表現はなく、「である」「べきだ」「〜ではない」などの言いきりや断言の多い文体からも、確固たる意志が伝わってくる。

    過激でありながら、時に憂えと優しさも響いてくる。
    ことに、今年の東日本大震災の後に書かれた最後の何編かは、あやふやなエールではない、うめくような励ましと鼓舞を感じる。
    被災地の苦境と、決して楽観できない状況に心を寄せながら、「喪失の悲しみとともに生きてゆくだけである。犀の角のように歩んでゆこう」と。

  • 正直なところ、この本読んでまず浮かんだ言葉は「高みの見物」。何だかちょっと冷たいというか、上から目線みたいな気がして。
    読み進んでいくうちに、高村薫が相当の覚悟を持って書いているからこういう書きっぷりになるのかな、と思わないでもなくなってきたけど、なんかこう、この人こんなこと書いてて怖くないのかな、と気になって落ち着かず、途中からびゅんびゅんすっ飛ばして読みました。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

高村薫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする