増補版 ディズニーランドの経済学 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2012年7月6日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617262

作品紹介・あらすじ

日本人の心をわしづかみにした東京ディズニーランドの企業秘密を余すことなく記したロングセラー。増補にあたり、巨大リゾート化する経緯、卓越した集客戦略、消費社会との関わりなどを大幅に加筆。ライバルに圧倒的な差をつけ、なお進化し続けるディズニーを分析する。

増補版 ディズニーランドの経済学 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • もとが1984年の本とあって経済面での考察にはさすがに古さを感じる。記号的消費、レジャー産業の隆盛、マニュアル化等のキーワードで語られる「今時の若者」が、今や50代。TDLが定番の遊びではなく、実験的な試みだった時代があったのだ。
    同じ本で並べて論じられている社会の流行りのいくつかが過去のものになったのに対し、TDLは現役のレジャーとして生き残っている。日本歴史のアトラクション「ミート・ザ・ワールド」が無くなったように、何かをそぎ落とし、付け加えながら。
    再販にあたっての増補部分は、オウム事件や震災などの話題を盛り込みつつも、テーマとあまり繋がりを感じなかった。

  • 前半部分の方が面白く、後半はダレてきた印象。ディズニーランドの裏事情などは非常に面白かった。

  • 【本の内容】
    日本人の心をわしづかみにした東京ディズニーランドの企業秘密を余すことなく記したロングセラー。

    増補にあたり、巨大リゾート化する経緯、卓越した集客戦略、消費社会との関わりなどを大幅に加筆。

    ライバルに圧倒的な差をつけ、なお進化し続けるディズニーを分析する。

    [ 目次 ]
    1章 夢を売る現実主義者たち
    2章 サービスの魔術師たち
    3章 舞台を操る黒子たち
    4章 遊びの経済学
    5章 「現代の祭り」に酔う人びと
    6章 「テーマパーク」から「テーマリゾート」へ
    7章 「成熟消費」の経済学
    8章 ディズニーを受容した日本の“ごった煮”文化
    終章 仮想現実化する日本・TDLはなぜ生き残ったのか

    [ POP ]
    ディズニーランドには、人を引きつける魔法がある。

    その正体をのぞきたいという抑えられない気持ち故に、本書を手に取った人もいるだろう。

    経済記者だった著者たちが、1983年に開園した直後から東京ディズニーランドに通い詰め取材した。

    スポンサーや地元への経済効果、余暇が増えたという時代考察など、多角的にディズニーランド人気を検証している。

    特に興味深いのは、「経営の秘訣は、綿密に計算されたキメ細かいサービスにある」という雰囲気作りへの言及だ。

    例を挙げると、キャスト(従業員)に対するマニュアルは約400種類もあり、客がアイスクリームを落とした場合、交際を求めてきた時の応対にいたるまで規定されているという。

    観光やレジャー産業に興味のある学生を中心に、今も読まれているという。

    なぜか。

    著者の1人、粟田さんに尋ねると、「魅力的であり続けるディズニーランド自身が、ロングセラーだからですよ」。

    なるほど、28年たっても色あせない「夢の国」の魔法のレシピが、本書には詰まっている。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • [2014/01読み終わり]そもそもが1984年に書かれた物に増補分を加えた物なので、古い情報と新しい情報の区別がつきにくかった。このお二人には10年後にでも書き下ろしでディズニーリゾートについての本を書いて頂きたいと思う。

  • ちょうど、TDLがオープンしたのは、日本が成長社会から成熟社会へ変わっていく時、つまり「モノ」の所有から、「経験」の共有へひとびとの価値観が大きく変わるターニングポイントで(TDLがそれに気付かせ、流れを加速させたともいえる)あったことを示唆していたり、かつTDLを受け入れた日本の外部文化許容のキャパに関して言及したり1987年の初版の段階でかなり先駆的なことを述べている本。今回読んだのはその増補版で、内容的にも大きな主張は変わらず、その増強版。読みやすかったけど、かなり読み応えのある本でした。ディズニー経済学の古典にふさわしいです。

    日本が外部の文化をジャパナイズすることが非常にうまいことが許容する

  • オリエンタルランドはJR東日本にはたらきかけて京葉線舞浜駅の開業を実現させた。1990年3月には東京駅まで開通して東京中心部からかつては1時間かかっていたのが30分程度になった。それによって安定的な集客につながった。
    ディズニーランドは常に新しいということを売りにしてきた。
    園内には680か所のごみ箱がある。そして夜に放水して丁寧に水洗いする。だから砂がないあら汚れていない。転んでもけがをしない。

  • 原書は1987年に書かれたものなので、前半はデータが古いが、そのなかにも、なぜディズニーが日本で成功したかという、経済的要因、文化的要因、社会的要因がかかれていた。とくに文化的要因の部分は、永続的なものであるので、すごく勉強になった。遊びだったり、祭りだったり。「欲望」―「消費」の形を変えるの部分が好きですね。

  • 30を迎えてはじめて、妻の誘いでディズニーランド、シーへ行った。
    「はまるから」に「まさか」と猜疑心を抱きながら、現地に向かったのを覚えている。
    行く機会がなかった、のも理由のひとつだが、そんなとこに行ってもおもしろくないっしょ、の気持ちが強かったのかもしれない。

    しかしながら、「夢の国」「魔法の国」にすっかり魅了され帰ってくるという、予想だにしない結果となった。
    とても楽しかった。
    パレードでは、涙腺がゆるみ、ミッキーは僕のヒーローとなってしまった。

    それだけなく、そこで働く「キャスト」の対応にも感動してしまった。ランド内では、いやな気持ちなく、楽しめた。

    ランド内の仕掛け、街並。。。

    ディズニーについて、知りたくなった矢先に本屋さんに並べられており、運命を感じ、即購入した書籍。

    夢の国「ディズニーランド」について、少し分かった気がした。

  • ディズニーランドが安定して成功している課程を色々な視点から評価している、増補版とは言え情報が古いのは否めない。また中の人ではないのでディズニーランドのノウハウというわけでもない。 当時の経済状況やディズニーランドの成り立ちはどのようだったか、という参考には良いと思う。

  • 本書はディズニーランド開園の翌年に著された。本書の一節を引用しよう。

    「ここで繰り広げられるドラマのクライマックスは、一周年でも10周年記念祭でもない.『雄目と魔法の王国』がただの住宅地に暗転する場面なのだ」

    TDRの現在を知る我々にとっては、なんとも滑稽な感じのする一文だが、ポイントは、それが当時の衆目の一致するところであったということである。結果として、本書は当時の世間の空気を今に伝える良い資料となっている。
    分析の内容自体よりも、当時にどうしてそのような分析がなされたか、その分析はなぜ外れたのかを考えながら読むと、大衆心理に対する洞察を深められる、かもしれない。逆に、そういった目的意識を持って読まないと、全く意味のない本でもある。

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