戦争体験 朝日新聞への手紙 (朝日文庫)

制作 : 朝日新聞社 
  • 朝日新聞出版 (2012年7月6日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617323

作品紹介

たった70年前、日本人すべてが逃れるすべなく太平洋戦争に直面した。南方の前線の極限状態、子どもを守りきれなかった悔しさ、空襲で逃げ回りながら見た地獄絵図、軍国教育への怒り-。朝日新聞の読者投稿欄に寄せられた手記の中から171通を収録。

戦争体験 朝日新聞への手紙 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 年を取った人は、それだけで耳を傾けるべき何事かを持っていると、少し前までは思ってた。誰でもそれぞれに語れる何かは持っている。でも、耳を傾ける価値のある人はごくわずかだ。

    現代の私には理解しがたい教育を受けた人の中には、年を取っても眉をひそめたくなる考え方をする人が多い。

  • 戦争体験をした世代から戦争を知らない世代まで幅広い年代の読者から朝日新聞に寄せられた戦争の話の投書。私は戦争を知らないうえに戦争を経験した世代から話を聞く機会がないため、この本を手にとって読んだがリアルすぎて苦しくなる。それほど、戦争というものは重いのだと感じる。

  •  きっともう経験することはないだろう戦争の体験記を生々しく語った本。

     このような過酷な状況にありながらも、必死で生きようとし続けた人々がいる。落ち込んだ時や「もう死にたい」と思った時に読むと、自分の辛い状況なんかちっぽけなものに思えてきて、元気づけられます。

     一番印象に残ったのは、旧日本陸軍の秘密特攻隊「マルレ」の話。中学生くらいの若者がベニヤ板製の小型艇に爆雷を積んで敵艦めがけて体当たりしていくのです。

     戦争経験者が少なくなっていっても、この戦争・敗戦の体験があってこそ今の栄えた日本があるということは、永遠に語りつがれていくべきだと思います。

  • 朝日新聞社の読者の声「語り続ぐ戦争」が一冊の本になり、
    2012年7月に発売。

    戦争末期における庶民の生活、軍部参謀とは逆の立場の軍人から見た
    軍国教育、天皇の位置づけ、人と見なさない大本営。

    大陸や半島で日本軍がおこなったこと、戦後の混乱、引き上げ、
    飢餓、そして紙一重の生死。

    どれも戦時中の事と片づけられない現実がそこにあった。

    第二次世界大戦は、日本の学校では出来事の羅列を教えられる。
    そこで、何が起き、どんな背景で起こったか詳しい事は習わない。

    3学期中に終わらないから・・・・。
    よって、中学校ではほんの数ページで昭和時代は終わる。

    この本は、現実味を帯びている。身近に感じた。
    なんとか後世に伝えたいとの思いが伝わってくる。

    戦争を知らない世代として、
    日本人として、子孫に伝えていきたい良書。

    なぜ、1億玉砕といえども、
    必ず死ぬ特攻隊等に15,6の少年が進んで志願するのか今まで分からなかった。まだほんの子供ではないか。

    しかし、この本を読んで、軍国教育は軍国少年を育み
    国の為に、天皇の為に命をささげることがすべてであることが初めて身にしみて理解できた。今までは知っていただけだった。

    一人でも多くの人に読んでいただきたい良書。

    終戦頃、最近になって毎年軍部参謀達の肉声テープや大本営の特集をやっているのを見る。
    いかに、現場と乖離していることか。彼らは戦時中に死ぬことはない、飢えもない。各国から揶揄される、上層部は、最低、現場は、最高の働きとはこの事か。

    天皇下にあった、「統帥権」という化け物。
    戦争に突入し、泥沼化した背景をもっとマスコミは取り上げてもよいと思う。事象は、必ず風化し、歴史は繰り返すのだから。

    今でも聖戦争という名のイラク戦争、アフガン内戦、シリア内戦が勃発し、平和とテロ撲滅をうたう大国が介入している。

    平和を祈る国がある一方で、
    今でも内戦が続き憎しみが生まれ数式の計算の例えを、
    銃と相手国の住民に例え、何人殺せたかと教える国もたくさんある。

    憎しみは、憎しみしか生まないことを、戦後の
    史実を見ただけでもよくわかる。


    私には、韓国・中国の友人がいるが、詳しく一章かけて学ぶそうだ。

    日本人の学生が知らない過ぎて、カルチャーショックを受けることもあると悲しく言う。
    これがいわゆる歴史問題の一端。

    韓国に行き、友達の家にホームステイしたとき、おばあさんがいた。
    日本人の私少女を初めて見たのだと思う。ずっと私を見ていた。
    別れ際に、優しい笑顔で日本語でさようならと言われた。

    涙が止まらなかった。

    しかし私の祖父母は、交流が理解ができません。
    それが教育だったと。

    悲しい現実ではあるが、私達から変わらなければならない。

    この話もいつか孫に伝えよう。

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