誰も国境を知らない 揺れ動いた「日本のかたち」をたどる旅 (朝日文庫)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617408

作品紹介・あらすじ

政治的秘境となった尖閣諸島、韓国の民族的聖地となった竹島、ロシア人が暮らす北方領土。日本人には行けない「日本の国境」に足を運び、数十年にわたり国境問題に振り回される人々のすがたを描くノンフィクション。尖閣諸島沖を再取材、国有化の真実に迫ったルポも新たに加筆。

感想・レビュー・書評

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  • 少年の日、国境とは憎むべき障壁でありながらも憧憬の地でもあった。当時読み耽っていたヘッセの影響であろう。旅人は国境を憎むと唄いながらも南伊へと峠を越える旅の描写は哀しいまでに美しかった。日本は島国の宿命から国境は全て海上となり国境巡りは必然、島旅となる。私が知るのは対馬と与那国だけであり島々を取り巻く状況を思えば、北方領土、沖ノ鳥島、竹島、尖閣諸島の地を踏むのは当面難しそうだ。以前、釧路の友人と国後の爺々岳への道を夢想したのが妙に懐かしい。尖閣諸島に関する纏まった文書を初めて読んだ。沖ノ鳥島が島かは微妙。

  • 素人ぽい文章と考え方がすごく良い。褒めてます。右にもよらず左にも寄らず。

    「日本周辺の白地図を広げて「日本の領土ってどこまでだと思う?」とたずねてみても、正確なところを答えられる人はわずかだろう」

    「僕は「国境の島」が押し付けられた痛みを想像したい」

  • 国境の島のルポ?
    ちょっと意識が高く行動力が少しある人の書いた旅日記?
    まぁ、この薄さがいいのか?

  • なんか、釈然としない。
    報道を目的としているのであれば、理解できるのだが、
    読んでいると、単に興味本位で竹島や尖閣諸島、北方領土に
    行っているような気がしてならない。
    行ったことがあるならば、もっと伝えることがあるはずだ。

  • (チラ見!/文庫)
    朝日新書案内2012/11/18

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著者プロフィール

フリーライター。1970年(昭和45年)大阪生まれ。旅・現場・実感にこだわった作品を発表し続けてきた。近年取り組んでいるテーマは、日本が抱える国境離島の問題と防衛のあり方、さまざまな親子のかたちと共同親権、入管法改正案や移民の是非など。こうした賛否の分かれる国内の政治的な課題について、イデオロギーに追随しない、まっすぐで公平な取材・執筆にこだわっている。旧日本領のその後を訪ね歩いたルポ『僕の見た「大日本帝国」』(2005年、情報センター出版局)、書斎の床が本で埋まった体験を出発点に本と人の共存を考えた『本で床は抜けるのか』(2015年、本の雑誌社)、爆発的な経済成長を遂げた中国を四半世紀ぶりに回った『中国の「爆速」成長を歩く』(2020年、イースト・プレス)など話題作多数。

「2023年 『誰も国境を知らない 令和版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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