キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか (朝日文庫)

著者 : 北尾トロ
  • 朝日新聞出版 (2013年2月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617514

作品紹介・あらすじ

零下7度の雪山で下着一枚になる、カナヅチなのに沖のブイまで泳ぐ、オムツを穿いたまま放尿する、不動産担当者を疑いつつ自宅を売却する。誰にも頼まれてないけど、やるときはやる!ネットを騒がせた「私の志集」と人生相談「解決トロ!」を収録した、爆笑ルポ第2弾。

キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 著者の北尾トロ氏は、1958年生まれのフリーライター。日々の生活のなかで、気になって仕方がないけれども、やるにはちょっと勇気がいる。そんなことにチャレンジしてみようじゃないかという企画で、同企画の第1弾は『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』(幻冬舎文庫2006年刊)でした。これはデラックス版(何がデラックスなのか不明)が朝日文庫から2011年に刊行されているようです。

    さて、読み終わってみると全部が全部おもしろかったわけではありません。ふ~んてな調子で終わってしまう話も多かったのですが、いくつかはプッとふきだしたりニヤリとしたりしてしまう話がありました。

    表題の「ヒマラヤ下着」、ご存じでしたか。その名のとおり、ヒマラヤの寒さにも耐えられるという触れ込みの下着なのだそうです。値段は堂々の15000円、しかも品質によほど自信があるのか、色は白のみ。さすがにエベレストまでは行けないから、北尾氏は相当寒い信州、駒ヶ岳の標高2612m地点へ。絶景ポイントゆえ、撮影に訪れているカメラマン多数。そんななか、意を決して服を脱ぎ、白のシャツとパッチ姿に。隣には商品の性能を比較すべく、ヒートテックを着た同行者。結果はヒマラヤ下着の圧勝で、ヒートテック着用者は寒さに耐えきれずに降参。街なかでは「寒いどころじゃなかった。気分が悪くなるほどの暖かさ」のヒマラヤ下着、そうそう必要になることもないでしょうが、体験談はおもしろおかしく。

    そのほか、北尾氏がチャレンジしたのは、サラリーマンの平均小遣い45000円で1カ月を乗り切る、高齢者用のオムツを着けてみる、路上ライブや詩集売り、足の立たない沖のブイまで泳いでみる、などなど。オムツ着用体験は、着けているからと言ってそこで放尿はなかなかできないもの。人間たることの何かをあきらめた老人の気持ちがじんわりわかって、ちょっと悲しい。気持ちがめちゃわかる!と笑ったのは、「居酒屋で説教オヤジに意見する」。いえ、何も私は意見したいわけではありません。他人同士の会話を耳にして、喉まで出かかっていることってありますよね。たとえば最近なら、劇場トイレの順番待ちで、おばちゃん3人が交わす会話に、「名前の表記を変えた人、なんていう人だっけ。以前はローマ字だったんだけど」。「井浦新やで」と口を挟みたくなりました。同じくこんなこともありました。ラジオを聴いていたら、ラグビーの大八木淳史が「大森さんのお父さんで、ほら、どうしよう、あれ~、名前が出てこない、坊主頭の」。その時点では大森さん=大森南朋であることも周囲の人はわからないから、父親の名前なんて出てきそうにもない。私はラジオのこちら側で「麿赤兒やってば~」と叫んでいました。

    北尾氏が自分で企画を考えるひまがなかったときに、編集者から提案されたのがマラソンかバンジージャンプかの二択。二択と言っても、こんな二択ではバンジージャンプしかない。よみうりランドで22mの高さまで上がって悪態をつく様子は笑えます。「なんちゅうか本人は決して望んでいないのに飛ばねばならないこともあるわけよ」などと、往生際悪く係員に絡むのですから、係員、失笑。係員によれば、カップルで来ても騒ぎつつちゃんと飛ぶのは女性のほう、男性はかなりの確率でリタイアするんだとか。私も一度やってみたいと思いつつ、今まで来てしまいました。こりゃやっぱり一度飛んでみるか!?

  • 世の中に溢れかえる出来事に対し「やってみればいい」。サントリーの社訓か?それは「やってみなはれ」だった。それはさておき、やってみればいいのノリは何気に人の心を惹く。なぜなら自分も興味津々だからだ。だから顛末に浅はかさを感じたり、スッキリしない感を共有したり、なぜか感動したり、、、後先考えることがすっごくバカバカしくなるのは、果たしていいことなのか、しまった!系なのか。

  • 北尾トロ氏とは波長あわないと思ってたけど、このところ自分が変化したのか、興味の対象が近くなってきた気がする。

  • 和図書 916/Ki71
    資料ID 2013200051

  • 路上ライブをやってみる、いつオムツをつける日に備えてオムツをつけてみる等、著者が様々な事にチャレンジしたルポ。タイトルは標高2600メートルの山頂で寒冷地仕様の下着だけを着けてその実力を試すもの。とにかく文章が上手くて笑わせる。特にバンジージャンプにチャレンジした話は息が止まりそうになるくらい笑わせてもらいました。

  • 本当に毎度毎度、彼の着眼点には脱帽です、自虐的と言うか、傷つくのは自分だけでいいよ!的な部分も好き。決して出しゃばらない感じも。長年の疑問が解き明かされるのも有難いです。

  • 小ネタたっぷりのルポ。
    通勤の時間つぶしにはなりました。

  • エッセイスト北尾トロによるバカバカしくも愉快な体験ルポの数々。まぁ軽く時間を潰すのにいい本です。

  • 先ずは長年疑問に感じていたヒマラヤ下着の効果を教えてくれたことに感謝。広告に偽りは無かったのねw その他著者の探求心に感心した。読み物としても非常に楽しめた。いやマジで面白かったわw

  • あとがきにあるように、本書に収められているのは、「ちっちゃいところ」につっこんだ体験ルポ。しかし、そのどれもが、誰にでもできそうでいて、実は誰もやらないチャレンジ、そして、その過程で起こることや、気持ちのうつりかわりは、やった人にわからないわけで…そう、ちっちゃくていいのだ! 役に立たなくてもいいのだ! オモシロイからいいのだ!

    季刊レポには掲載されていたオムツの写真が割愛されているのがちょっと残念…ヒマラヤ下着の写真は載っているのにナア。

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