身の下相談にお答えします (朝日文庫)

著者 : 上野千鶴子
  • 朝日新聞出版 (2013年5月8日発売)
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  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617620

作品紹介・あらすじ

【文学/随筆】上野千鶴子さんが10代~70代から寄せられた恋愛、夫婦、親子関係などの悩みを一刀両断。とりわけ異彩を放つのが「身の下」への回答。前向きになれるアドバイス満載。朝日新聞「be」好評連載「悩みのるつぼ」の文庫オリジナル。

身の下相談にお答えします (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 相談者の甘えや自己陶酔にはバッサリ、ピリッとした回答をされていて興味深かった。

    上野女史の定義される結婚=「結婚とは、自分の身体の性的使用権をたったひとりの異性に生涯にわたって排他的に譲渡する契約のこと」に氏の生真面目な一面を見たような気がする(そんな契約を守り続ける自信はないから結婚しなかった、というあたり)。

    世の中の人というのは皆自分では真面目で秩序を守っていると思いがちであるが、その実自分に一番甘いものなので、この定義を厳守できなくとも気が向けば結婚しているのではなかろうか。

  • 母と娘は仲が悪くていいんです。とはっきり言い切る上野先生。
    なにより、悩む必要のないことと、悩む価値があることの腑分けが鮮やか。心の外科医みたい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「腑分けが鮮やか」
      ブレないから、人気があるのかな?
      2014/02/28
  • 身の上相談というのは、世の中のいろいろな世界を垣間見つつ、自分にあてはまる回答を得られた時の快感ったらない。
    特に、性の話って、本当は人生、恋愛すべてにかかわるけれど、聞くに聞けないことばかり。上野さんは、日本人にとってのタブーを、こんなにオープンに、それはそれはすっぱりと気持ちよく、時に、本当に美しい文章だなあ~という形で回答をのせてくれている。
    家族の問題などは、この平和な日本ゆえに、出てくる悩みも見られ、これでよいのか!?と思わされる。いや、身につまされることも・・・
    身の下に限らず、考えさせられる一冊。

  • 一番最後の極めて失礼な質問に対して、
    しっぺ返しともとれる鮮やかな回答が小気味良い。
    ラストに作者のにやりとした顔が見えた。

  • 少ない言葉を偏りない視点で分析しているアセスメント能力にひたすら脱帽 楽しい読み物、しかし人の混沌や社会学の慧眼に触れる。恐ろしい

  • 女性にここまで スパッと言い切ってもらえて 気持ちいい
    爽快なアドバイス!

    割り切りどころも
    非常にツボを得ている

  •  それほど「身の下」でもない、いたってまじめな問答集。悩みのほとんどは身の下が原因、というのは至言なのだろう。幸い?自分の家族、その周りでは本書にあるような相談が必要になる状況はいまのところ発生してはいないが、今後のために、何となく良い心構えができたような気がする。
     それにしても色んな相談ごとがあるものだ。ほんの一握りのねただけで、これだけのバリエーションがあるのだから、やはりわからんもんなのですなあ、人生は。違うか。

  • 目次を読むだけでも面白い。というか、目次が面白い。
    個人的には同じ新聞の人生相談なら、「大正時代の身の上相談」(ちくま文庫)のほうがすき。時代のギャップだけでなく、当時の小説を読む上で当時の一般市民の感覚を知れるのは有益。この本と読み比べても面白い。

  • 二年ぶりに再読しましたが、やっぱり面白かった!
    元気が出ます。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「元気が出ます。 」
      何でもアリだから、ナントカなるような気がするのかな、、、←上野千鶴子じゃなかったら、どう受け取ると思います?
      2013/06/14
  • ずっと読んでみたいと思っていた上野千鶴子さん、その記念すべき第一冊目。
    ちょっとHな内容からスタートします。
    社会学者という立場からのアドバイスは、また面白いです。
    一部のこしておきます。

    ●以前、ある作家が貴紙に、男女関係で大事なものとして、「トキメキ」「性欲」「親睦」のうち二つあれば良好である、と書かれていました。(これは相談者がかいたもの)

    ●マスタベーションを「自涜」と呼んで撲滅しようとしたのは明治人、それを「自慰」というやさしいことばに呼びかえたのは大正期の性科学者たちです。

    ●正しい性知識があれば、息子さんは子ども仲間のまちがった性情報を、「それはね…」と正してくれるでしょう。そして子ども仲間の尊敬をかちえるでしょう。少々うざがられても、正しい知識にまさるものはありません。そのためにはまず母親のあなたが正しい性知識を持つこと、そしてそれを口にすることを恥ずかしがらないことですね。性教育がほんとに必要なのはオトナのほうである場合が多いものです。

    ●ひとは孤独を癒すために恋愛するのではなく、恋愛するからこそ他人にどうしてもゆだねることのできない孤独を、心底味わうのです。だからこそ、わずかな出会いが闇の中の星のように輝くことを、あなたはまだ知らないのでしょうか。

    ●小さなことから母親の意向に背き、娘は思うようにならないことを学習してもらいましょう。
    あなたが親バナレをしなくてはならないように、母親にも子離れをしてもらわなければなりません。あなたが自己主張をすれば家庭はざわつき、母親は嘆き、母娘関係はぎくしゃくするでしょう。でもそれを怖れてはいけません。「よい子仮面」をかぶっていると、今度はあなたに将来ツケが回ってきます。母親を恨み、呪い、許せない、と思うようになりますよ。

    ●誕生日や母の日や旅行は家族であることを確かめあう儀礼のようなもの。
    儀礼は水くさい間柄だからこそ必要なもの。

    ●この年齢になって読みたい本が次々に出てきたんですって!なんてすてきなこと。本と読者は出会いもの。若いときに本を読まなかったことを容貌のせいにしてはいけません。容貌は容貌、幸福は幸福、知識欲はそれとはまた別。そのあいだに何の相関もない、ていうことぐらい、本を読めばわかりますよ。

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