- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784022618252
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】思想家にして武道家のウチダ先生と、元神戸製鋼ラグビー部選手・元日本代表の平尾剛氏が身体論をめぐって意気投合。スポーツ嫌いの子どもが増える理由や筋トレの有効性、勝敗や数値では測れないカラダの魅力と潜在力について語り尽くす。読みごたえ十分の文庫版オリジナル特別対談「進化する身体論」も収録!
感想・レビュー・書評
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フランス文学・思想の研究者であり現在は武道家として指導をおこなっている内田樹と、元ラグビー選手であり現在は教育者である平尾剛の対談です。
『バガボンド』の井上雄彦と内田の対談でもおなじように感じたのですが、優れたスポーツ選手であるばかりでなく、内田の身体論の深い理解者でもある平尾を相手にしていることで、内田の語り口もいつも以上に生き生きとしているような印象を受けます。ただ、両者のあいだに対立点はなく、もっぱら平尾が内田を身体にかんする知の先達として立てて、彼から多くを学ぼうとするスタンスをとっているためなのでしょうか、読者の立場としては二人の議論にしばしば置いていかれてしまうように感じてしまうところがあったのも事実です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
付箋を貼りまくって何度も読みたくなるような本。
こういうの、スポーツで子供をどにかしようと思っている親御さんに、
今!読んでほしいと思う。
合気道の内田さんと、ラグビー日本代表だった平尾さんとの体をめぐる話。
2007年の対談と2014年の対談。
19年間のラグビー生活の中で得た経験を言葉に落としていくことは、
その人にしかできないし、誰のものでもない貴重なもの。
第一線でスポーツをやっていた人が、教育に向きあって、
自分の経験を言語化していく勉強をしていくことって
客観的で誰にでもわかるような形で教えてくれるというのは
とても意義のあることだと思う。
感覚でしか分かっていない、感覚としてもまだちゃんと感じていない、
個人の経験で済まされてしまうようなものの中に
誰にでも共通している、数値化できないけれどとても大切なものがたくさんある。
今のスポーツ教育の中では置き去りにされているものの中に、
その人が豊かに生活していく、
生き延びていくために必要な知恵が山のようにある。
身体に対する信頼や愛情、興味などに裏打ちされた二人のやりとりは
とても健全で気持ちがいいもの。
子供をとりまく今のスポーツの状況の歪んだ姿、怠慢な構図に悲しくなる。 -
新書の文庫化。
おまけの対談あり。
すきま風を探して生きる。 -
体つき体の動かし方に生活や考えが反映されている。
考えずに動く体。考えていては遅くなる。数値化しにくいもの。 -
筋トレは筋トレのための筋肉がつくだけだ、みたいな話が面白かった
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ラガーマンと合気道家の異色な対談。スポーツは楽しんでやりたいと思うけど、鍛練というか厳しさも必要。
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15/03/11。
著者プロフィール
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