【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 399
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618450

作品紹介・あらすじ

「目的はただひとつ、読む側にとってわかりやすい文章をかくこと、これだけである」。修飾の順序、句読点のうちかた、助詞の使い方など、ちゃんとした日本語を書くためには技術がいる。発売以来読み継がれてきた文章術のロングセラーを、文字を大きく読みやすくした新装版。

感想・レビュー・書評

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  • 修飾語句の配置に関する解説は見事でした。
    でも彼の口調がちょっと雑でした。
    日本語論としても読めます。

  • 長い修飾語は前に、短い就職語は後ろに。
    なじみの強弱による配置転換。
    大状況から小状況へ。

    長い修飾語が2つ以上あるとき、その境界にテンを打つ。
    語順が逆順のとき、テンを打つ。

    紋切り型とは、誰かが使いだし、それが広まった公約数的な便利な用語。ただし、古臭く手垢で汚れている言葉。
    安易に使われやすい。マンネリな文章になる。

    落語家は笑いのときは、自分は笑わない。まじめに、真面目を感じさせないほど自然にまじめに。
    書く人が面白がっていては面白くない。美しい風景自体は美しいといっては美しいと感じない。

    読者を怒らせたいとき、泣かせたいとき、感動させたいときも笑いと同様、書く人は淡々と素材を出すだけ、起こったり泣いたり感動してはいけない。

    体言止めの多様は下品。

  • 読む側にとってわかりやすい文章を書くこと。
    ヒゲカッコを使わない。いわゆる付きの時に使われる。
    繰り返しをしない。体言止めは下品。

  • 日本語を論理分解して書く。
    濁点の使い方と段落もまとまりかたの話に納得する。
    特に濁点は他の記号に置き換えても成立するなら原則ではない点が参考になる。
    最終的には音読を自然とするリズムが大事で文章のうまい人は原則を持ちつつリズムがあることに気づかされる。

  • -

  • <読む側から見てちゃんと伝わるかどうか>を主眼に置き、伝わりやすい文章を書く心得が綴られている。本書の内容すべてを完璧に実行することはできなくとも、頭の中に残った部分を意識して文章を書くようにすれば、多少はマシな文章を書けるようになる、かもしれない……(実行できるだろうか、私に)。

  • 日本語の作文技術についての本である。非常にわかりやすい。

  • ”日本語”の作文技術について解説された本.日本語というのがポイントで,日本語だからこそやるべき工夫が端的に書かれていた.個人的には修飾語の配置の仕方はとても参考になった.日頃から修飾語の配慮がかけているせいで誤解の生まれやすい文章を量産していたので,この本をきっかけにわかりやすい文章を作っていきたい.一度読んでかなり改善ポイントがわかったが一度間を置いて再度読み直す価値があると思った.文章を書く・書かない問わず日本語を使う人は一度読んでおきたい本であった.



    以下各章に書かれていた要素のさわり

    2章
    ・修飾する側とされる側の距離感に注意.

    3章
    ・節を先に,句を後に.
    ・長い修飾語ほど先に,短いほど後に.
    ・大状況,重要内容ほど先に.
    ・親和度(なじみ)の強弱による配置転換.

    4章
    2つの句読点の原則
    ・長い修飾語が二つ以上あるとき,その境界にテンを打つ(重文の境界も同じ原則による).
    ・原則的語順が逆順の場合にテンを打つ.
    ・筆者の考えをテンにたくす場合として、思想の最小単位を示す自由なテンがある.

    5章
    ・漢字は「わかち書き」に当たる役割を果たしている.

    6章
    ・題目を表す係助詞「ハ」で文の題目を表す.
    ・対照(限定)の係助詞「ハ」.
    ・「マデ」は期間を表す.「マデニ」は時点を表す.混同することなかれ.
    ・接続助詞の「ガ」は「そして」という程度の,無関係なものを繋げるだけの使い方がある.それ故に無意識のうちにチグハグな解釈をしてしまう可能性があるので要注意.
    ・並列の助詞「ト」「モ」「カ」「トカ」...etcは最初の単語の後につけると最も良い.英語とは逆である.

    7章
    ・段落は思想表現の単位である.長いから,短すぎるからという理由で改行を決めてはいけない.

    8章
    ・紋切型は使いやすい,だけどそれは自分の思想を正しく表していないことがしばしばなのでしっかりと抗っていこう.
    ・繰り返しの表現は故意にしていない限りは座りが悪くダサくなってしまう.
    ・自分が笑ってはいけない.最も心を動かしたい場面でこそ描写は正確にする.紋切型の時のように擦られてきた不正確な表現を使ってはいけない.
    ・体言止め情報を圧縮するために使われてきた手法.これも意図的に使うのではないならやめるべきである.下品そのものと言えよう.
    ・ルポルタージュの過去形.時制にもしっかりと気を配る.今も進行しているような現状を伝えるなら現在形を用いるべきだし,かつて取材をした時点の話をするなら過去形を用いるほうがよいし末尾の落とし方で情景が全く様変わりする.
    ・サボり敬語.敬語の「ダ」「デス」は本来,連用形・終止形・連体形は接続しないため,「あぶないです」「うれしいです」「よかったですか」とかは違反している.できれば注意したい.ただ,最近はそれがダメという感覚がよっぽどの人でないと感じないと思うので注意が払えたら払っていきたい.

    9章
    ・今までの章のルールが守れた上で文章を書いたら必ず読み直そう.句点の打ち方や僅かな文章表現の違いで読みやすさが大きく変わる.素人は音読をして確かめたほうがいい.

  • 論文の書き方でも文章の書き方でもなく、とにかく"文"の書き方を解説。わかりやすい文を書くことに重点をおいて、修飾の順序や読点のうち方といった基礎的な理屈を丁寧に説いている。ここで紹介されている技術を習得すれば、名文かどうかはともかく、とりあえずは誤解のない明解な文が書けるようになると思う。
    しかし、社会人院生(あるいは大半の社会人)には、この本ですらオーバースペックなんじゃないかという気もする。学歴やキャリアに関わらず中学・高校レベルの読み書きができる人はそう多くないし、いわゆるビジネス文書の大半はこの本が想定するよりはるかに低い水準で作成されているのが現実のところではないか(自分も含めて)。もう一段二段水準を落とした本が社会人(院生)には必要だと思う。

  • 難しい…!
    けれど日本語の勉強にはとてもいい。教科書。

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