アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618764

感想・レビュー・書評

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  • ■私たちが普段信じているもの、判断の価値基準にしているものをアンガーマネジメントではコアビリーフという。コアビリーフは私たちの怒りに深く関係している。
     私たちは出来事や誰かの言動を見たり聞いたりしたときに、自分の価値基準「コアビリーフ」に照らし合わせて、それがどういうことなのかを考え、意味づけをする。コアビリーフは私たちが生きている中で覚えたり学習したり経験したりすることで自然と積み重なってできあがるもの。
     コアビリーフは人それぞれ。コアビリーフに他人の理屈や一般常識は通用しない。
     アンガーマネジメントをしていく上で、自分が一体どのようなコアビリーフを持っているのかを知ることが重要。
    ■アンガーマネジメントの仕組みは大きく分けて「行動の修正」と「認識の修正」の二つ。

    アンガーマネジメント
    ├行動の修正(怒りのままに行動しない)
    │・衝動のコントロール
    │・コミュニケーションの修正
    └認識の修正(頭を怒りにくい仕組みにする)
     ・基本の認識の修正
     ・応用の認識の修正
    ■「なぜ自分は怒るのか」の原因の徹底して追及するよりも、「自分は怒りをコントロールしてどのようになりたいのか」を思い描くこと。
    ■原因の追求は百害あって一利なし
    ■人間関係を壊しやすい言葉・表現
    ・絶対
    ・いつも
    ・必ず
     「絶対」「いつも」「必ず」を使いたくなったらほかに正確な表現ができないか、置き換える言葉や表現を捜すこと。
    ・大げさに言わない
    ・「べき」という言葉に気を付ける
    ・相手を責める言葉を使わない
    ■アサーティブコミュニケーションにとって大事な発想は、「自分の思いを主張すること。と同時に、相手の思いを聞くこと、その二つを考えながら、攻撃的になることなく素直で率直に自分の思いを伝える」こと。

    • workmaさん
      アンガーマネジメント、生きて生活する上で大事なことだなぁと思いました。
      アンガーマネジメント、生きて生活する上で大事なことだなぁと思いました。
      2023/03/03
  • さらっと読めて良かった。
    実践しようとなると大がかりなのでしないけど、知識として読んで良かった。

  • 安藤俊介著『アンガーマネジメント入門(朝日文庫)』(朝日新聞出版)
    2016.9.30発行

    2017.7.2読了
     子どもが生まれてから怒りっぽくなり、イライラすることが自覚的に多く感じるようになったので購入した本。タイムアウト、24時間アクトカームなど一部自分一人だけでは完結できない手法もあるが、どれも簡単にできる方法ばかりで、日常的に意識するよう心掛けている。この本の内容を意識し、怒りをコントロールしてコミュニケーションの修正ができるようになれば、良好な人間関係が築けること間違いなし!

    URL:https://id.ndl.go.jp/bib/027563942

  • ハッキリ言って、怒りを抑えられずに損するケースが多い。
    当然自分自身のことなので自分が正義だと思っていてそれを振りかざすわけだが、相手がいる以上事はそんなに単純ではない。
    相手に伝わらなければ結局損をするのだ。
    上手くやるに越したことはない。たとえそれが良しだとしても、最小の争いにすべきだ。

    怒りをコントロールし、良好な人間関係を築く為にもアンガーマネジメントは有用だと思われる。

    • workmaさん
      しろごまねさん
      はじめまして。

      なるほどですね。アンガーマネジメントは役立ちそうです。
      しろごまねさん
      はじめまして。

      なるほどですね。アンガーマネジメントは役立ちそうです。
      2023/03/03
  • なかなかできない。

  • アンガーマネジメントにおいても、メタ認知が必要で、書くことでの客観視、これまでの価値観と向き合うこと、対処法を実践してみることが重要と確認できた。

    とはいえ、人間は感情の生き物である以上、スムーズにはいかないかもしれないが、今後のイラッとするシーンでは活用したいと思った。

  • 自分の人生の課題だと感じている怒りについての対処、解決法が書かれていて、もっと早くに読めばよかったなぁと感じた。

    短期的、長期的に怒りと付き合うための方法が分かりやすかった。
    今すぐできるテクニックを実践することですぐに変化を感じるし、モチベーションの維持にも繋がる。

    本書の内容を実践したところ、夫から私のイライラの頻度が減って嬉しい!と言われて、早々に効果を感じ始めている。

    記録を続けて、内面にある怒りや思考の傾向に気づき、どんどん変化していきたい。

    • workmaさん
      ちょきさん
      はじめまして。

      早速実践されててすごい!と思いました。自分も本を読み、学びたいと思いました。
      ちょきさん
      はじめまして。

      早速実践されててすごい!と思いました。自分も本を読み、学びたいと思いました。
      2023/03/03
  • 本書は、人間が怒ってしまう原因から、怒りをコントロールするためにどうやって自分の言動や考え方を変えていくか実戦的な方法が載ってある。入門とあるが、この一冊で充分に学べると思った。

    以下3つは訓練して身につけたい。
    ●カッとなったら6秒停止。怒りレベルはいくつか?
    ●イライラしたら、心の中の1次感情『寂しい、悲しい、辛い、苦しい』に注目する。そして『私は〜してくれると思っていたが、そうじゃなかったから悲しかった』と私を主語にして言語化する
    ●イライラしたら、①現象、②私はこうすべきだと思っている(けどそうじゃなかったからイライラした)、③自分の価値観を押し付けていたことにきづき、受け入れ、事象をポジティブな言葉に言い換える

  • 文庫版の実用書。ですます調の文体は冗長で、あまり好きではないが、内容は参考になる部分が多かった。コアビリーフに起因する怒りは、自分の内面で作り出されるもの。だから、自分を変えていくコーピングマントラやブレイクパターンが有効というのは得心がいく。入門という書名のとおり、アンガーマネジメントの概要を知るには良いかと。

  • 我慢だけをするのではなく、怒りをその場で噴き出させるのではなく、受け流し、穏やかに主張できるようになりたいなぁ。

    ※メモ
    24 同じ出来事でも置かれている状況が違えば、人はまったく違う感情をもつ
    70 ソリューションフォーカスアプローチ(解決策に焦点) 原因の追求は百害あって一利なし
    83 「怒らない自分」を演じきる24時間アクトカーム
    92 ストップシンキング••頭の中に空白をつくる
    96 ディレイテクニック••反応を遅らせる 深呼吸    
     カウントバック 100.97.94.91
    98 コーピングマントラ 魔法の呪文
    102 グラウンディング 思考をクギづけにする 今 この場所
    107 退却戦略としてのタイムアウト
    115 スケールテクニックで怒りを測る
    121 アンガーログ
    134 ストレスログ 重要か、自分で変えられるか
    149 コアビリーフとトリガー思考
    152 3コラムテクニック はじめに思ったこと、認識のエラー、リフレーム(言い換え)
    169 結局は同じトリガー思考で怒っていた
    200 絶対、いつも、必ずは避ける
    212 主語は私は
    220 アサーティブコミュニケーション 自分の思いを主張すること。と同時に相手の思いを聞くこと。その二つを考えながら、攻撃的になることなく、素直で率直に自分の思いを伝える

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著者プロフィール

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。日本のアンガーマネジメントの第一人者。アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会では最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人で唯一登録されている。著作は中国、台湾、韓国、タイ等でも翻訳され累計50万部を超える。

「2020年 『みんなの怒りスイッチをさがせ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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