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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022618771
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】するめやあごの出汁、トナカイの乳のミルクティー、土筆の卵とじに具なし茶碗蒸し……。人気作家が「食」で競演! 大好物、調理における発見、食の結ぶ人との縁まで、読むだけで様々な「美味」が味わえる極上のアンソロジーエッセイ集最新作。
感想・レビュー・書評
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朝井リョウは読んだことがあるものだったけど、朝井リョウのエッセイが好きだと再認識。
最初の5行で朝井リョウだとわかる(笑)
ほかの作家さんは年代が近い人の方が親しみやすく読めたかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朝井リョウ、辻村深月、柚木麻子、吉本ばなな等々、大好きな作家さんたちのエッセイてんこ盛り!
いいとこ取りのお子様ランチみたいな本、なんて贅沢なんだろう。
大事に一口ずつ味わうように読んで、大満足。 -
おいしいものを書くことをできる作家にはずれはない! おいしいエッセイを書ける作家も同じ(^^♪
万城目さんや朝井さん、森見さんとそうそうたるメンバー。たかが食、されど食。
今日も私たちは命を食べて生きている! -
『作家の口福』と併せて。
私の積読は今やロッキー山脈のごとし連なりなのですが、娘の読書スピードに応じるために通う図書館でも毎回ついつい掘り出してしまいます。
(本好きには抗えない欲求なのでは!)
図書館の良いところのひとつに、絶版や稀少なっていたりして、本屋さんでは出会えなかった本に巡り合うことがあると思います。
この本もそのひとつ。
朝日新聞に掲載されている、作家さんたちの食にまつわるコラムの集大成のよう。
我が家は朝日新聞ではないため知りませんでした。
様々なジャンルの作家さんによる短いコラムが4篇ずつ。
“食”と言っても美味しい食べ物やレストランの話ばかりではなく、思い出話と絡めたエッセイなんかも多く、最初から最後まで本当に楽しめました。
好きな作家さんは「そうそうコレコレ!」という安心感や信頼が、はじめましての作家さんは「この人が書く他の文や小説も読んでみたい」と新たな推し候補のきっかけに。
また、こういう短くてくだけた文に品性って表れるんだなぁと感じたり。今まで読んできた作家さんの文章からは思いもよらず…みたいなことも。
とにかく豪華な布陣なのです。
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一つ一つのエピソードが短いのがいい。
読んだことのない作家さんも、こういったエッセイを通して読んでみたいと感じたり、新しい発見がある。 -
美味しそうで美味しそうで、1人ごはんやおやつのお供として活躍してくれました。朝井リョウさん、柚月麻子さんはやはり面白かったです。
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口福、という割には薄口な印象のエッセイが多かったように思う。
朝井リョウさんはパワーというかサービスマンシップを感じさせる内容だった。
朝井さん、繊細な腸の持ち主で日に何度もトイレに...という方らしいのに多方向に熱くて凄いなぁ、と思う。 -
朝日新聞で連載されていたコラムを編集。朝井リョウ他、20人の作家による食のエッセイ。一回あたり2~3ページでそれぞれの食にまつわる体験が語られる。
たまに口にした豪華な物から日常で得た美味しい食事、ほろ苦い思い出まで様々に、穏やかなテイストで楽しく読める。
どのエピソードも読みやすく楽しいが、和田竜による鮎の話が印象に残った。子供の頃釣り好きの父が釣ったばかりの鮎を焼いて食べさせてくれたのが非常に美味しく、店で食べるものはどれも「美味しくない」と思いながらもつい注文してしまうと。子供の頃のものは釣って一時 間以内くらいで食べていたそうで、やはり魚の美味しさは鮮度で全然変わってくるものだ。 -
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20人の作家さんによる食べ物エッセイ。食べ物そのものについてだったり食べ物についての思い出だったりいろいろでおもしろかった。2024年読み納めの一冊。
特におもしろかったのは朝井リョウさん。カフェオレボウルの話がよかった。 -
作家の口福の第2弾。朝日新聞連載だけあり、今回も執筆者が豪華。好きな作家さんが並んでいて、それだけで口福。
敬愛する平松洋子さんが「素っぴん茶碗蒸し」を紹介。また出会ったよ、茶碗蒸し(具なし)。
人間ドックの事前説明書で、鶏むねや冷奴とともに前日食として推奨されていた「茶碗蒸し(具なし)」。具なしって!と驚いたけれど、そのあとすぐにツレヅレハナコさんの「女ひとりの夜つまみ」で遭遇。そして今日、また出会う。3ヶ月で3回出会うなんて、これはもう運命かもしらん。作ろう。
穂村弘さんの選ぶ短歌もよかった。 -
食にまつわるエッセイ集。
有名な作家さんばかりで、食に対する思いも書きぶりもそれぞれ違ってとても興味深かったです。
ひとつの話が数ページずつで、気軽に読めるからこそ、読み終わるのにだいぶ時間がかかってしまいました。もう少し集中して読めばよかったと反省。
穂村弘さんの短歌紹介。食=生きるということなのだと改めて気づかされます。病院や施設で書いたであろう短歌の、生への切実な思いに涙が出ました。
柚木麻子さんの回転寿司の話。そこら中にあふれている回転寿司、こんな風に楽しめばよいのかと新たな発見でした。面白いです。
平野啓一郎さんのカプレーゼの話。こんかにカプレーゼを好きな人がいるなんて!
わが家では、夏の食卓にたまに出していたくらい。そんなに馴染みのあるメニューではなかったのですが、このエッセイを読んでから「カプレーゼ食べたいなぁ」と感じる頻度がぐんと上がってしまい、しょっちゅう作るようになってしまいました。
確かに美味しいし、飽きないです。
年間200食を5年間続けていた平野さんは、今もカプレーゼを食べ続けているのか、非常に気になります。 -
小さな頃を振り返ると「食べ物」に関する思い出があったり楽しく読んだ。柚木麻子さんの「回転ずし」も楽しかったしやっぱり朝井リョウさんは面白かった。アメリカの子供が「コーラとポップコーン」なら日本の子供は「番茶と沢庵」だよね。うんうん。私は「緑茶」と沢庵だったけど。食事の時に食べる沢庵より美味しかった記憶。
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20人の作家による、食べ物に関するエッセイ集。北村薫の水に関する話が印象的で、ミネラルウォーターを飲みながらなるほどね、と思った。柚木麻子のパートは読後に寿司屋に行きたくなった。
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朝井リョウ、川上弘美、北村薫、辻村深月、湊かなえ、柚木麻子、吉本ばななら20人の作家による食のエッセイのアンソロジー。
こういう文章で読むときって「海外で食べたxxx」みたいな話ってなんとなく鼻じらむ。近所のおいしいとんかつ屋さんだとか、家族の思い出の味だとか、回転寿司やファミレスなど身近な食べ物のほうが良い。
これ、この本でいみじくも穂村弘さんが言っている「高級レストランや寿司店の食事をテーマにしたものは良い短歌になりにくい」と語っているのに通じると思う。そもそもの非日常は話題になりやすい。誰にでもある日常の食べ物にまつわる、でも心が動くような一編のほうが滋味を感じる。 -
食べる事は好きだ。だが高価なモノを食べる機会は無い。文章を読んで食後感に浸れる、作家の表現力は素晴らしい。
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著名な作家さんたちが、それぞれ1ページ半くらいの分量で、食べ物とそれにまつわる思い出を書いたエッセイ本。
作家さん事に切り口や着眼点、文章の癖などが当たり前だけど異なっていて、なかなか面白かった。その人たちの作品を読んだことがあるからさらに。
柚木麻子が回転寿司についてばかり書いてるのが個人的に面白かった。 -
なんとなく手にとってパラパラしてみたら、好きな作家さんが多く参加されていてびっくり。好きな作家さん達の幸せな食の記憶を覗き見できます。
吉本ばななさんのお酒を飲む時間がないと、どうやって1日に句読点が打てるのだろうか?(意訳してます)という表現が素敵でした!
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