作家の口福 おかわり (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 225
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618771

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】するめやあごの出汁、トナカイの乳のミルクティー、土筆の卵とじに具なし茶碗蒸し……。人気作家が「食」で競演! 大好物、調理における発見、食の結ぶ人との縁まで、読むだけで様々な「美味」が味わえる極上のアンソロジーエッセイ集最新作。

感想・レビュー・書評

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  • いつも素晴らしい文を書く作家さんたちの食べ物への愛情がいかんなく発揮された一冊。
    短くて単純なテーマなのに、皆さん読ませる読ませる。一度でやめるのが惜しくて、三回くらい読み直しました。

    まず、冒頭の朝井リョウさんから、本にぐっとのめり込ませる。
    ファミレスのモーニングビュッフェでトーストにスクランブルエッグ載せるのやってみたいわー。
    北村薫さんのは、さすがミステリー作家だけあってエッセイもミステリアス。結局北村さんが見た数々の食べ物たちはなんだったの…?!
    辻村深月さんの、卵焼きでコーティングしたおにぎりは子供が好きそう。今度家で作ってみます。
    平野啓一郎さん。一度高いものを経験してしまうとランク落ちに耐えられなくなるという理屈を、ステレオと食べ物で例えていて納得。
    穂村弘さん。一般の人が送ってきた短歌を上げていたんですが、カップラーメンという一つの食べ物を巡り、一方は「人がダメになる食べ物」と歌い、もう一方で「出来るのを待つ三分間に愛する人を思う」と歌っている。この差が面白かった。
    森見登美彦さん。森見さんに限らずなんですけど、作家さんて本の中に出てきた食べ物を「なり切って食べる」方が多い印象。私もよくやる。
    最近アニメなどとのコラボカフェが流行っているけど、この「なり切って食べる」流れだよね、たぶん。
    柚木麻子さん。「ランチのアッコちゃん」や「あまからカルテット」で食べ物描写を堪能したので、てっきり手作りとか家庭料理とか、それでなくても家で作れそうなもので来ると思ったら、まさかの全編回転ずしチェーンレビューでたまげた。
    回転ずしのワクワク感。女性一人でふらりと入ってみたい。

  • おいしいものを書くことをできる作家にはずれはない! おいしいエッセイを書ける作家も同じ(^^♪
    万城目さんや朝井さん、森見さんとそうそうたるメンバー。たかが食、されど食。

    今日も私たちは命を食べて生きている!

  • 20人の作家さんによる食べものエッセイアンソロジーその2。
    こちらもとても面白かったです。
    お話に出てくる食べものが美味しそうで大好きな川上弘美さんのお話があったのですが、夏場の「置くだけクッキング」のくだりは、こちらもクスクスと笑いました。
    平野啓一郎さんのお昼がほとんどカプレーゼとか、湊かなえさんがお住まいの淡路島の鯛素麺が気になります。柚木麻子さんが全て回転寿司についてだったのも、行きたくなりました。
    今回のぐっとポイントは、吉本ばななさん。「不自然な環境においしいものだけがありすぎるから、ドカ食いがある。その土地にあるおいしいものを、適度な運動の後に、時間をかけていただく、ということをしていたら、人はそんなにおかしなことにはきっとならないんじゃないかなと思う。」
    こちらのシリーズ、贅沢な2冊でした。

  • 一つ一つのエピソードが短いのがいい。
    読んだことのない作家さんも、こういったエッセイを通して読んでみたいと感じたり、新しい発見がある。

  • 仕事上の検索で偶然知って読んでみた。
    以前に姉が言っていた鯛素麺の話が載っていて、ああこのエッセイだったのかと気づいた。
    私はそこまで美味しそうに思わなかったのだけど・・・、感じ方は人それぞれなのだなあ。確かに、近くにありながら知らなかった淡路島の美味。興味はそそられた。

    食をテーマに文章を書くというだけのことで、この違い。
    いやあ、面白い。
    作家の性格というか人柄というか、文章に対する癖なんかも感じられる。もちろん生活の様も見えるところが楽しい。

  • 新聞に掲載されていた食にまつわるエッセイなので、ひとつずつが短く、さらっと読みやすい。
    よかったエッセイは、結局好きな作家さんのものばかりになった。

  • [北村薫さん関連の記事あり]
    北村薫の口福
     『ぞろぞろ』と「はっかのお菓子」
     『クオレ』と「焼きりんご」
     谷崎と「水」
     漱石と「カステラ」

     全体を通して特に印象に残ったのは、「潜水艦に鮪をのせて」(堀江敏幸)のサブマリンサンドと、「パスタ」(万城目学)の旅先で盗難に遭った時に助け船を出してくれたトモコさんが食べさせてくれた一皿。

  • 2018.01.16読了

  • 2018年1月14日に紹介されました!

  • 美味しいものと同じくらいかそれ以上に、美味しいものについての文章が好きだ。
    ひとり四、五篇というのはちょうどいいかも。

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著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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