使ってみたい武士の日本語 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618818

感想・レビュー・書評

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  • 時代小説好きならそりゃ普段使いしたくなる武士言葉。面白半分で手にした。藤沢周平、井原西鶴、池波正太郎、宮部みゆきなどの作品から引用して言葉の意味や背景までも説明する。1頁に1語、テーマ別に分かれており、*注1みたいな注釈が作家を問わずに集められた時代小説における辞書、のような感じ。何となくこういう意味なんだろうなーと読み流していた言葉を正しく知ることが出来てさらに時代小説を楽しめると思った。それにしても、引用の森鴎外「安部一族」井原西鶴「好色一代女」、内容が殺生過ぎるのでは……という意味で気になった。

  • たかだか150-200年でこうも言葉は変化するのか。江戸物小説を読んでいるとそう感じずにはいれません。

    藤沢周平、山本周五郎などの時代小説に登場する「武士の日本語」を1文1ページで紹介している。

    幅広い作者の作品から選ばれており、宮部みゆきさんは時代小説も多いんだと発見があった。またこの本で「次はこの作者・作品をよんでみよう」という出会いの場のような本であり、時代小説好きにはおすすめ。
    寝床やおトイレにあるとつい読んでしまうはず。

    好きだった言葉
    「手もと不如意」当座の持ち合わせがない。お金をすぐに連想させない言い回しが武士らしく、またすぐに使えそう。

    「たまぎる」魂消ると書き、これがたまげるに進化した。魂が消えるほど驚く。知らなかった。

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