『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618856

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】『あしたのジョー』『タイガーマスク』『巨人の星』など、現在でもリスペクトされ続ける名作コミックの原作者・梶原一騎。数多くの作品で読者の心をつかんだ天才は、しかしその栄光の裏で影も引きずっていた。人間・梶原一騎に鋭く迫る傑作ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • (01)
    戦後のメディアの中で漫画がどのようなポジションにあったのかを知る上でも楽しく読むことができる.そこに梶原のようなエキセントリックな人物が関わっていたと知るだけでも心が熱くなる.作画と原作,月刊と週刊,少年誌と青年誌といった関係,昭和の出版業界(*02)の様相などもうかがい知ることができる.
    梶原の主要な作品である「あしたのジョー」や「巨人の星」にも現れているが,戦後の家庭や家族のありようについて,梶原の生い立ちから晩年までの激動とともに読むのもよいだろう.「マイホーム」と「リング」(あるいは「スタジアム」)の対立と相互依存関係がどのように築かれていったかについて改めて考えさせられる.

    (02)
    プロレスや空手などの格闘技界,文学界やテレビ界などと梶原や彼の原作漫画がどのような距離にあったかという点で,1960年代に既にメディアミックス的な展開があり,文学では追いきれない加速力で漫画が走っていたことを告げている.

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)『機会不平等』(岩波現代文庫)『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)『戦争経済大国』(河出書房新社)など著書多数。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。

「2018年 『日本が壊れていく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡 (朝日文庫)のその他の作品

斎藤貴男の作品

ツイートする