捨てる女 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 60
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618993

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】乳がん治療の果てに、突然あたしは何もない部屋に住みたくなった──。生活道具や家具、長年蒐集してきたお宝本、ついには配偶者まで!! 40年の人生で溜め込んだすべてのものを切り捨てまくる、捨て暮らしエッセイ。《解説・酒井順子》

感想・レビュー・書評

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  • 内澤旬子さん、本の雑誌その他のエッセイ読んだり、高野秀行さんがらみでいろいろ知っていたけれども、一冊読むのははじめて。おもしろかった。
    とにかくすべて捨てまくりたくなって捨てる、とか、豚を飼うために借りた家の恐ろしいゴミを捨てる、とか、トイレットペーパーを使うのをやめる、とかとか、行動そのものもぶっとんでいておもしろいんだけど、文章もおもしろい。威勢のいいところが好きだ。建前的な感じとか、きれいごと的なこととか、ほのぼのっぽいところとか全然ない、本音全開な感じが好きだ。
    人としてのタイプはまったく違うので、ありえないなと思うエピソードいろいろあってなんなんだけど、なんだか、いろいろ生きづらそうな感じに共感するようなところもあって。
    でも、うじうじした性格のわたしとしては、集めたものを捨てまくったあとに鬱になった、っていう話をもっとききたかった。そのあと、またいろいろ集めはじめて結局、移住した、ってことなのかな。移住のエッセイも読まなくては。その前に「身体のいいなり」も読みたいんだけど、なかなか本屋で見つからず。。。

  • 連載中はなんとなく楽しく読んでいたけど、なんだか読み返したくなって購入。
    改めて読んでみれば、この人が捨てたものを考えると、単に身の回りにあるものを処分したというだけではなく、心のうちにあった何かを解き放ったということなのだろうな、と思ったりして。

  • 内澤さんの生き方が面白い!

  • 片付け本を読み漁っているときに
    この本に出会いました。感想としては
    自分も捨てて鬱になった事があるので、とても共感できました。内澤さんの本は初めてでしたが
    結構面白かったです。

  • 昔から著者の本が好きだった。
    疾走感のある文体と本音でしか書いてないであろう飾らない言葉たちが並べられていて、読んでいて気持ちが良い。しかし、この本はそれにプラスされてなにやら重たい空気を孕んでいた。そのためか、後半の数十ページは読むペースが明らかに下がった気がする。
    暗い話は嫌いではないので、自分はあまり気にならなかったが、読み手を選ぶ著者であると思う。

  • 内澤旬子さん、この方はインパクトのある方ですね。「捨てる女」、2013.11刊行、2017.4文庫化です。因みに、捨てすぎたと言われてますがw、そして、人生を楽しむ力まで捨てたかと危惧されたそうですが、2014.6小豆島に移住されました。癌体験は「身体のいいなり」に、そして本書、それから「漂うままに島に着き」に続いています。3.11後、トイレットペーパーと別れ、イスラム文化である「手動尻水洗」を採用されたとのこと、そのページ20数頁、著者の心意気が伝わってきました。逞しさもさることながら、信念を感じます。

  • あの即売会の裏側はそんなことだったのか。
    なかなか波乱万丈の内澤さんのエッセイ。

  •  「捨てる」体験本のほとんどは捨てた後のすっきり感を強調していると思うのだが、本書には喪失感が漂っていて、意外な読後感である。でもその気持ちは理解できる。本好きな私が一気に蔵書整理をしたらそんな状況に陥るだろうなあ、と本書に感謝。
     共感する一方で、この文体にはなじめなかった。口語的な言葉のつかい方は、著者の心そのものなのだろうが、くだけすぎている反面、その行間はたいへん重い。読みながら鬱になってしまいそう。まるで、仕事をするために(この体験を本にするため)無理やり捨てているようにも見える。生活全体が仕事の延長、いや、仕事そのもの?
     雑誌の連載ならこんな感想は持たなかっただろう。

  • イラストレーター、文筆家、装丁家である筆者が癌を患ってから物を捨てたい衝動に駆られ夥しい数の本や蒐集した物を捨てる話。千葉で豚を飼って食べるという話も含む。
    文体はひつこく読みにくい。

  • 部屋の片付けのモチベーションアップに良いかも、と思って読んだが、著者の生活がぶっ飛んでて参考にならなかった。
    ただ、年を取ると、病におかされると、志向が変わり体が耐えられなくなると学んだ。今この瞬間が人生で一番若いのだから、せっせと片付けよう。

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プロフィール

1967年、東京生まれ。ルポライター、イラストレーター。著書に『身体のいいなり』『世界屠畜紀行』、共著に『印刷に恋して』『「本」に恋して』(共に文・松田哲夫)、『東方見便録』(文・斉藤政喜)などがある。

内澤旬子の作品

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