ゆるい生活 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022619266

感想・レビュー・書評

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  • 著者が漢方薬局に通って、生活指導を受けて薬をもらったり、リンパマッサージをしてもらったりして、体調改善や維持に努める6年間くらいの話。

    エッセイだけど、れんげ荘シリーズやパンとスープとねこ日和シリーズのような小説を読んでいる様な気分で読めた。
    それにしても人を見たり触ったりしただけで、悪いところや変化を感じる漢方のお医者さん凄い。私も診てもらったら、あらゆるところが悪いと言われそうで怖い笑

    この本を読んで、漢方や和漢にかなり興味を持った。
    保険診療外なのが辛いところ…

  • 漢方治療の記録エッセイではあるが、読書を通じてカラダのリズムに気付く事の大切さを感じました。 汗を正しく出すこと。疲れを感じる事。体を冷やさない事。 アラフィフオヤジにも頷くこと、沢山ありました。

  • 『かるい生活』の中で「漢方」について触れられていたことと、以前から漢方(中医学)に興味があったので読みました。

    結論から言いますと、全然「ゆるい生活」ではありません(笑)
    きっちりされていて、毎日の体調の変化に合わせ食生活や行動変えてらっしゃる。なかなか真似するのは難しいですが、自分に出来ること…昔から言われている極々当たり前の事だけど出来ていない事を今一度見直し、気を付けながら…まずはそこからスタートでしょうか。
    漢方薬に興味がありますが、漢方薬局に行くのはまだハードルが高いので、一般的に売ってる本に載ってた漢方を試してみたいと思いました。

    また「へ〜!」と思う事や、腑に落ちる事も沢山あり、楽しく読めました。今年の土用(年4回)をチェックしたので、注意して無理しないようにしたいと思います。

  • 読んだ時期と内容がものすごくピッタリきた。

  • おもしろいというか変なのって思ったことはスイーツとかいらんなもん食べすぎちゃうか?

  • 漢方体験記

    中医学をかじっているので、面白く読めた。

    P10胃から上に熱が溜まり、体中に熱が廻らず、胃からしたが冷えている。胃が余分な熱をもつと食欲が出て、過食になってしまうという。甘い物の食べ過ぎ、温かい物であっても、控えた方がいい水分の摂りすぎ。ほとんど肉類を食べず、野菜ばかりの食生活だったので、体を温めるエネルギーの不足。代謝の低下。

    「胃が冷えると余分な水分が上に上がりやすい。人間の体は皮袋ですから、その中のそこかしこに余分な水分は溜まるんですね。重力があるから下半身がむくむのはわかりますが、それが上半身にまで及ぶのは、どれだけその人にふさわしくない分量の水分が溜まっているかという証拠ですね。その余分な水ズンが頭のほうにまで上がって、めまいを起こしたんです」

    胃を温め、上半身の余分な水を抜く漢方
    苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
    人参湯(にんじんとう)

    甘いもの、シャワーは体を冷やす

    土用は年に四回
    土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間
    気をつけた方がいい期間。身体を休める大事な期間、次の季節に対応ための身体が準備する期間、胃腸の状態が悪くなりやすく、心にも影響する

    2019年の場合
    1/17~立春2/4
    4/17~立夏5/6
    7/20~立秋8/8
    10/21~立冬11/8

    首筋、胸板の老廃物
    肩甲骨のしたに手が入る

    血流をよくする漢方
    桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

    身体のこわばりをとる
    葛根湯(かっこんとう)

    頭痛薬(胃が冷えて頭痛になる場合の~胃を温めて水を出す)
    呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

    胃が熱を持っていると、口が渇く
    運動した後はすぐに冷たいものをとらないこと

    風邪のとき
    消化にエネルギーをとられるので、絶食してもいいが、あたたかい温湯、おかゆで身体をあたためる
    身体に水がたまると、身体の芯が冷えてタイミングが悪いと風邪をひく

    バナナは清熱(からだをひやす)
    鼻水、咳は体内の余分な水分を出そうとしているので、それを助けるために身体を温めた方がいい

    疲れがたまっているときの漢方
    霊黄参(れいおうさん)=牛黄(ごおう、牛の胆石)+人参 ちょっと高価
    麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)~熱のこもる風邪のとき、風邪のひき始め、だるさカバー
    麻黄湯(まおうとう)はインフルエンザの薬
    附子(ぶし)はトリカブト、水分の代謝を助ける
    細辛(さいしん)はウスバサイシンという植物の根っこで胸のあたりにたまっている水分を出す
    桂枝湯(けいしとう)は頭がぼーっとして汗がにじみでてくる風邪(湿?)

    甘い物の食べ過ぎで胃が冷え、その経絡のつながりでこめかみが痛くなる

    乾姜(かんきょう)のエキス
    のどのいたみ

    柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)熱がこもっているとき
    甘草乾薑湯(かんぞうかんきょうとう)肺を温める
    小青竜湯(
    しょうせいりゅうとう)むくみ、咳、ぜんそく、アレルギー性鼻炎

    唇の乾燥は子宮が冷えている~腰回りを温める

    「一日にすることはひとつだけ」~これ難しい(>_<)

    BMI指数
    http://bmi.nobody.jp/

    五行の配当表
    顔色
    黄色:胃の具合が悪い 多くが食べ過ぎによる
    青:肝臓
    赤:心臓
    白:肺
    黒:腎臓

    食事バランスガイド
    http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/kakudaizu.html

    女子栄養大学 四群点数表
    http://eiyo.sub.jp/eiyo-75/second.html

    栄養計算ソフト
    http://www.eiyopro.jp/

    腎臓の働きの悪いときの漢方
    鹿茸(ろくじょう) カプセル

    4~6月は汗をかくので体重が減りやすい

    陰陽五行配当表
    http://yogalounge-being.com/yin-yang-list-2
    陰は
    拡げ、
    ゆるめ、
    冷やし、
    止める働きがあり、

    陽は
    縮め、
    固くし、
    温め、動かす働きがあります。

    五行色体表
    http://blog.ichinokai.info/entry/%E4%BA%94%E8%A1%8C%E8%89%B2%E4%BD%93%E8%A1%A8%E3%81%AE%E7%94%A8%E3%81%84%E6%96%B9

    動物の脂は体を冷やすので、自分の体で処理できないほどの脂を大量に摂取するのは問題

    痛いと感じられることは鈍感な体ではない

    使わな過ぎの疾患

    食べ過ぎ対策の漢方
    半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

    体がニュートラルになるとちょっと面倒くさい

    体が疲れているときは何も考えずに30分くらい横になる
    それで甘い物やコーヒーがいらなくなる

    増やすより減らす方が大事

    老廃物が出るときは、便も汗も臭い

    群さんの場合
    鶏肉100グラム5日、豚肉80グラム2日
    卵は一日おき

    GI指数
    グリセミック指数)」という言葉。炭水化物が分解され、糖に変わるまでのスピードを現した数値
    だいたい70以上が高いとされ、60以下の食品を選ぶと. よいとされている

    人)アンドルー・ワイル博士

    両親の干支と自分の干支の肉は食べるな
    丑 辰 巳

    小麦は体を冷やす

    胃の動きがわるいときの漢方は
    六君子湯(りつくんしとう)

    ドリンク剤漢方
    延夏瀉禿鶏(えんじゃくとくけい)

    http://blog.s-re.jp/2860/files/gi.pdf

  • 群ようこさんが約6年にわたって漢方薬局に通い、体質改善と意識改革をした様子を綴ったエッセイです。
    体質や症状に合わせた漢方薬を飲むだけではなく、日頃の生活態度や食事など生活習慣を根本から変えることや、それを継続していくことが大切。
    だけど、それがいかに大変かということも赤裸々に綴ってあるので、大変だけど投げ出さないで継続するコツも掴めるような気がします。
    群さんのエッセイは初めて読みましたが、読みやすく面白かったので、他の作品も読んでみたいです。

  • 漢方についてあまり知らなかったので、健康になるための切り口がこんなにあるのねーと発見が多く、面白かった。体質はそれぞれなのであくまで著者の場合だが、とにかく水を溜めないこと。水が溜まるきっかけは甘いもの(洋菓子和菓子だけじゃなく、果物まで!)の摂取と単なる食べすぎ。そして身体を冷やさない。
    身体の内部って思ったより簡単に冷えるらしい。
    いま、絶賛食生活見直し中のため、漢方(生薬ではなく、食べ物のほう)の本を読んでみます。
    よいきっかけになりました。

  • 長年めまいで悩んでるので惹かれて購入。
    そうそうと納得と理解しながら読んだ。この様な相談できる漢方薬局があれば良いなあと思った。
    子どもがいる大変さの理解度に疑問もあったけど全体的に難しく考えず読めた一冊。

  • 著者の他の本で漢方生活に興味を持って。
    東洋医学には何度かお世話になっていて、その効果も感じているので興味深く読んだ。
    身体に大きくはないけど軽く不調を感じるようになってきた。
    自分も水溜まってそうな気がする。
    健康になる事で悪い食べ物などに敏感になってちょっと面倒なんだ。なるほど。
    家族がいると自分の思うように時間はなかなか使えない。
    週に一度通うのは高価だろうし、煎じたり生活改善も大変だろう。
    それでもこの先生に診ていただきたい。
    きっと怒られると分かっていても。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

群ようこの作品

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