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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784022619365
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】今日も妬み嫉み恨みつらみが止まらない! 南海キャンディーズ・山里亮太は負の感情をどうやってガソリンに変えてきたのか? 自分は天才じゃないと悟った瞬間から地獄のような努力がはじまった。格好悪いこと情けないこと全て書いた芸人の記録。
感想・レビュー・書評
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オードリーの若林による「社会人大学人見知り学部卒業見込」を読んだ時、そこにあったのは、圧倒的共感だった。自信のなさと、自意識過剰によるこじらせ、社会と自分の感覚とのズレ、斜に構えて通念を否定したわりに、通念の前に散る我見。芸人として、というよりは自意識と社会の方に目を向けられていた。
そんな若林が解説を担当している南海キャンディーズ山ちゃんの自叙伝。こちらは、「芸人として」という部分に圧倒的に時間と文字を割いた作品だ。
若林と山ちゃんといえば「たりないふたり」だ。この「たりない」というのは、人見知りであったりとか、社会性であったりとか、人間としての弱点を持っている、という意味で「(人間として)たりない」ということらしい(ピクシブ百科事典より)。若林と山ちゃんの違いは、自分に対する自信かもしれない。山ちゃん自ら「はりぼての自信」と言っているけれど、母ちゃんから「すごいねえ」と言われまくって育つとこんな風に自信を持つことができるんだなあと、素直に感心した。若林は自信のなさから自意識過剰が発動してネガティブになってゆくけれど、山ちゃんは「はりぼての自信」によって怒りをガソリンにしてエンジンをかけて、努力へつなげることができる。
だから「たりないふたり」というのは、「たりない部分を補い合っているふたり」と解釈できるな、とも思った。お互いの「たりない部分」を補い合っているからこそ、自分の弱点を笑いに変えられるんだろうなと。
まあ、「はりぼての自信」というくらいだから、山ちゃんも根っこの部分ではきっと自信はないのだろう。けれど、
P27「どんな些細なことでも、小さい自信を張り付けていく。それを繰り返していくと、結構立派な張りぼてが作られていった」であるとか、
P29「僕は、くよくよタイムを短くすることがいかに大事かを自分に言い聞かせた。このくよくよタイムを早く終わらせられるほど、『自分はスゴイ!』と褒めてあげられた。そしてその勢いで簡単な作業をやる。すると普通にこなすより頑張ってる感が出て、ご機嫌で作業ができた。自分の中でこのルールはとても役に立った」など、
これらを夢に向かう日々の中で自分で見つけて実践してきた山ちゃんは本当にすごいなと思った。強い。たとえ自信が「はりぼて」だったとしても、自分で自分に自信を張り付ける能力があるということは、何かを始めるにもエンジンをかけやすいのだろうなと思った。
わたしはお笑いにそこまで詳しくない。だから解説で若林が「逆に、山里亮太を天才だと思わない人ってこの世にいるのだろうか」と言われても、わたしは南海キャンディーズの漫才をそんなに知らなくて、山ちゃんに対しては、口や性格の悪さ(褒めてます)やコンビの不仲など、そういう部分の方に目がいっていた。
しずちゃんがボクシングを始めたり、映画に出演したり。しずちゃんがお笑いとは別の仕事が増えた時の山ちゃんの乱れようはすごかった。
P210「自分は努力しているのに苦しんでいる。それなのに、努力しない相方が芸能人ぶっている。この気持ちが南海キャンディーズ暗黒期を作ることになった。」
そして山ちゃんの性格の悪さは「あの当時は少しでも向こうから芸能人的な時間を奪いたいという思いもあった」とクズっぷりを発揮。
ほかのコンビでも相方がお笑いとは別の方向で売れた時に、ここまで口悪く言わなかったとしても、同じようにドロドロとした気持ちは抱くんじゃないか。例えば、ピース。又吉が芥川賞を受賞し、作家として活躍しはじめた綾部も、近い気持ちから距離を置きたかったのかもしれない。アメリカへ行く理由なんてなんでもよかったんじゃないか。同じ立場ならわたしだって、穏やかな気持ちではいられないと思う。まして山ちゃんはネタを作っている側だったわけだし。どんな風に行動に出るかは人それぞれだけれど、根っこには山ちゃんと同じように思う人だって、絶対にいるはずだ。
みんな、恰好悪いからそれをストレートに出さないように生きてる。でも、こうして自分の言葉で発信する山ちゃんは心からかっこいいなと思った。
そんな山ちゃん、不仲だった相方のしずちゃんから蒼井優を紹介され、まさかの結婚!
相方のいいところに目を向けると、こんな人生も送れるんですね。
山ちゃんのいいところも悪いところも、愛すべき人間の美点。
どうかお幸せに…! -
南海キャンディーズの山里さんが人気お笑い芸人として活躍するまでを描いた自叙的エッセイ。
テレビでみる山里さんは、クールで斬れるイメージだけど、裏では血の滲むような努力をしていた。笑えたけど。
蒼井優さんと結婚した時は、ぶったまげたけど、本書で人柄に触れて納得いった。
これからも活躍を祈る! -
【感想】
男・山里亮太の「山あり谷ありのサクセスストーリー」ってのがこの本を読んだ上での1番の感想です。
「お笑い」に人生を賭けた山ちゃん本人の必死さ、執念、熱意が感じられ、かなり赤裸々に語った「人物史」みたいになっちゃっていました。
タイトルからは、「自分(山ちゃん本人)は天才にはなれない」といった風に取ってしまいがちなんですが、そもそも山ちゃんが凡人だと思っている人なんてあんまり居ないのではないでしょうか?
ワードセンスや返しの上手さ、顔のキモさに頼らないトークスキルは色んな意味で化け物レベルですよ。
ただ、本人が言いたいことは、「俺は天性の才能や、環境に恵まれた温室育ちの人間じゃねえぞ!」って事なのかも。
山ちゃんの本当に凄いところって、自分が掲げた目標の為に、どんな障害にもめげずに、プライドをかなぐり捨てて邁進するところですよね。
そして、達成するためにプランを練り実行し、夜もその日の99%の成功ではなく1%のミスに着目して自分自身と格闘し、次のプランを練り直し、そして自慰行為をして眠る。
こういったPDCA(O?)を普段から行なっている事が「山里亮太」という”怪物”を創り上げたのでしょう。
口で言えば簡単なんだけど、持って生まれた才能プラス、こうした努力を怠らない人間に、僕たちはどのようにすれば太刀打ちできるのでしょうか・・・・
自分自身、なんて事ないことでも腐ってしまう事が多い人間なので、山ちゃんのこうしたバイタリティを真似して、日々爆進していけたらイイなと思いました。
【内容まとめ】
1.バスケ部高校最後の引退試合。試合時間残り20秒のところで後輩が怪我、そこに監督から「山里行けるか?」。
感動した。見ていてくれたんだなと、笑顔をかみ殺しながらバスケットシューズの紐をキツく結ぶ。
そのとき監督が一言。「山里、ボールにさわるな!」
僕もテンションが上がりきっているせいか、大きい声で「はい!ゲームに関わりません!」と全力でネガティブな返事をしてコートへ。
2.NSC入学当初のエピソード
スタートラインって立つのが本当に難しい。いつも立てたと思ったら新しいスタートラインが現れる。
そこで躊躇している限り、先に走り出せた人から引き離されていく。わかっているけど逃げてしまった。
焦る事がダメでも、反対に行動しないという選択肢を取ることは、一番ダメなことだ。
焦りをパワーに変えて、どう行動に移すかをめちゃくちゃ考え、そしてそれを行動に移す。
スタートラインは喜ぶべきもの。だから早くそこを通り過ぎなくては勿体ない!
3.どんな仕事でも全て全力、あって当たり前のものなんてない。
一つ一つの打席の差を考えて行動するなんておこがましい。
南海キャンディーズ結成時、人にネタを見てほしいけどその機会もなかった山里からすれば、その時もそして今も、何より大事にしなくてはいけないと思ったことである。
腐るのではなく全てパワーに変換する。
何か嫌なことがあったらこの「変換」を真っ先に頭に置いて、ひたすら何かをガムシャラにやる。
それが、張りぼてではあるが、自信につながるのだ。
4.オードリー若林の「解説」
山里亮太は自身で99%の成功があったとしても1%のミスに注目する。
そして彼は、その1%のミスと今も毎日毎日格闘している。1%を帰り道で反芻し、苦悶する。
家に帰ってからノートやパソコンに書き出す。その後、同じシチュエーションになった時の対策を書き込む。そして次の日の仕事のプランを練ってから、自慰行為をしてようやく朝方に眠るのである。
【引用】
天才はあきらめた
p18
「何者かになる」という夢のゴールを隠し持った「モテたい」というパワーは、わかりやすく絶大だった。
高校卒業と同時にお笑いの養成所に行きたいと親に告げた時、「やめなさい。今まで一緒に暮らしたけど、お前でそこまで笑ったことはない」と言われた時も、もし仮に僕が「お笑いで天下をとってやる」くらいの高めのゴールを目指していたら、やられていたかもしれない。
けれど、僕のゴールは「芸人になってモテたい」というもっと手前にある。だから躊躇することなく親にも食い下がれた。
p24
正確に言うと試合には一回だけ出ている。
バスケ部高校最後の引退試合。試合時間残り20秒のところで後輩が怪我、そこに監督から「山里行けるか?」。
感動した。見ていてくれたんだなと、笑顔をかみ殺しながらバスケットシューズの紐をキツく結ぶ。
と、そのとき監督が一言。「山里、ボールにさわるな!」
僕もテンションが上がりきっているせいか、大きい声で「はい!ゲームに関わりません!」と全力でネガティブな返事をしてコートへ。
もっと残念なのは、今まで一緒にプレーしてきた仲間が僕のことを思って出してくれたラストパスを、先生の言いつけを守って何の躊躇もなくよけてしまったこと。
p51
・NSC入学当初のエピソード
スタートラインって立つのが本当に難しい。いつも立てたと思ったら新しいスタートラインが現れる。
そこで躊躇している限り、先に走り出せた人から引き離されていく。わかっているけど逃げてしまった。
どうしたら逃げなくなるのだろう?
それは大袈裟なくらい、引き離される恐怖を想像して焦ることだ。
「焦ったら逆に失敗するから」という言葉をどう無視して、そしてどう行動するか?
それが僕の課題だった。
焦る事がダメでも、反対に行動しないという選択肢を取ることは、一番ダメなことだ。
焦りをパワーに変えて、どう行動に移すかをめちゃくちゃ考え、そしてそれを行動に移す。
スタートラインは喜ぶべきもの。だから早くそこを通り過ぎなくては勿体ない!
p114
「インディーズでお笑いのライブをやっている人たちが、足軽エンペラーのことをバカにしまくっている」という噂を聞いた。
バカにしていたのは「笑い飯」と「千鳥」。こっちは反発心しかなかったが、後にネタを見て、完膚なきまでにやられた。
自分が面白いと思っている人から、面白くないと思われている自分の情けなさを痛感した。
だけど、この圧倒的な敗北感を噛みしめていても地獄の時間にしかならない。
圧倒的な敗北感を、次の行動をするエネルギーに変換すればいい。
「どうしたらああいうネタができるんですか?」
答えは、2組とも一緒だった。
「自分が客席にいたとして、その自分が見て笑うものをやっているだけ。
僕が考えているものには、いつだって自分はいなかった。お客さんは何を言ったら笑うのかばかりを考えていた。
もう1人の自分って?自分は何を笑っている?何がしたい?
色々考えたものの、すぐには答えは出なかった。
ただ、おかげで自分のすべきことがわかった。
自分が笑っているときに、何故笑っていたのかをノートに書きまくったのだ。
p117
・「いいなぁ。お前らは作家に媚びて仕事をもらって」
そんな嫌味も言われたが、何一つ気にならなかった。
答えは簡単、その人の言う通りだから。
そして、欲しいなら自分もやればいいだろという気持ちと、やらずにぐちぐち言ってくるだけの人は、この先自分の障害にならないと安心さえした。
同時に、自分にはずば抜けた才能がないという悲しい自覚もあった。
しかし、自分への見積もりを厳しくすると、その分努力が苦じゃなくなる。
p147
逃げないための言い訳を作ることが、僕の才能の一つなのかもしれない。
どんなに劇場でオーディションに落ちても、社員から辛いことを言われても、自分たちは大丈夫なんじゃないか?という気持ちになる。
そのために、多少強引でも自信になるエピソードを自分に言い聞かせる。
p148
「どんな仕事でも全て全力、あって当たり前のものなんてない」
一つ一つの打席の差を考えて行動するなんておこがましい。
南海キャンディーズ結成時、人にネタを見てほしいけどその機会もなかった山里からすれば、その時もそして今も、何より大事にしなくてはいけないと思ったことである。
腐るのではなく全てパワーに変換する。
何か嫌なことがあったらこの「変換」を真っ先に頭に置いて、ひたすら何かをガムシャラにやる。
それが、張りぼてではあるが、自信につながるのだ。
p216
・ボクシングを始めたしずちゃんへの嫉妬、コンビ不仲になる
しかし、それを受け入れられるようになったのは、しずちゃんからある言葉を聞いたからだった。
「ボクシングをやって、山ちゃんが言ってた『全力でやれ』って言葉の意味が、本当に自分はできてないんだってわかった」
自分の中で、何かが変わった瞬間だった。
僕の言うことなんか一つも聞かず、ただ自分だけ楽して売れてるからズルいと思っていた。しずちゃんの才能に苛立っていただけかもしれない。
なぜ苛立つ必要があったのだろう?
その才能が横にいてくれなければ、僕には何もなかったのに。
勿論、その後もしずちゃんに努力が足りていないと思える時は多々あった。
でも気づいた。努力は外部からの指摘でしようとしてはならない。その本人の内から呼び起こさなくてはならないのだ
だから僕は自分が努力をすることで、焦りをしずちゃんに生ませ、努力してもらう方法をとった。
p232
僕は天才には程遠い。でも、そのスタートラインに僕たちが立てた。絶対来ないと思っていた、そんな日が来たのだ。
でもやっぱり僕は天才にはなれない。
ただ、この事実を諦める材料にするのではなく、目的のために受け入れ、他人の思いを感じて正しい努力ができた時、憧れの天才になれるチャンスがもらえる!
まだまだダメなところはいっぱいあるが、この景色をもっと見られるように、走り続けていきたいと思う。
p245?
・オードリー若林の「解説」
山里亮太は自身で99%の成功があったとしても1%のミスに注目する。
そして彼は、その1%のミスと今も毎日毎日格闘している。1%を帰り道で反芻し、苦悶する。
家に帰ってからノートやパソコンに書き出す。その後、同じシチュエーションになった時の対策を書き込む。そして次の日の仕事のプランを練ってから、自慰行為をしてようやく朝方に眠るのである。 -
自分の中の闇を見つめ、それを燃料にして走り続けてきた、筆者。
笑いを生み出すまでの、苦しい内面が赤裸々に吐露されていて、衝撃的なエッセイ。
特に、直筆のノートの抜粋は、強烈だった。
お笑いはお互いにライバルではあるものの、時には背中を押してくれる仲間にもなる。
厳しいプロの世界で垣間見える、その友情にはぐっとくる。
驚きの状況でも変わらない、お母さんの「すごいねぇ」があたたかい。
『天才になりたい』の改題。 -
思考回路が面白いなぁ!超ネガティブで超絶ポジティブ。過去の行動や言動、思考を後になって反省できる素直さと、笑いをストイックに突きつめるひたむきさ、ネチネチネチネチと継続させる力。これが山ちゃんでこの積み重ねが地力となり、誰もが知ってる国民的タレントになっていったんだろうなぁと関心。どんなことでもコツコツコツコツ継続は力なりってこと!面白い訳だ
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きっと山ちゃんを、もっと好きになる!
卑屈なお笑いヤンキー、笑いへの情熱の日々。
南海キャンディーズ。
言わずと知れた、大きい女の子と赤メガネ男のコンビ。
その赤メガネの方のエッセイです。
もうあの赤メガネの奥に、こんなに『お笑い』への情熱を湛えていたのかと!
出身大学が「関西大学」?わざわざなぜ?と、ずっと引っかかっていた理由が判りました。
お笑いをやるため。
まずスタートが気合い入ってる。
そこから紆余曲折があって、私たちの知る山里亮太さんが出来上がるワケですが…
もはや自己啓発本として読んで頂きたい(笑)
こんなに負の感情をガソリンに出来るものなのかと。
天才は考える事が違う! -
山ちゃんの嫉妬や恨み、相手を追い詰める負のパワー、異常な熱量の努力がこれでもか!と続くので、途中映画「レインマン」を挟みながら読みました。
成功した芸人で、陰険なタイプだったら(ごめん山ちゃん!)、人に知られたくなさそうな裏の部分を嫌になるほど、でも目標に向かって努力したことのある人には理解できてしまうように書いてあるのが立派です。
言葉で勝負しているからか、山ちゃんも解説の若林さんも、文章がうまい!
山ちゃんは凄まじい努力型の、そして自己制御型の天才! -
老若男女関係なくオススメです\(^_^)/
人に迷惑かけなければ、人間の感情は全て個性になるし武器にもなる!山ちゃんは間違いなくトークの天才だと思います。けど不器用だけど「運も実力のうち?」って言うくらい出逢いにも恵まれてて凄い
とても勉強になりました -
山ちゃんが好きだったので手にとってみた。
結果、山ちゃんがちょっと嫌いになって、ますます好きになるような自伝だった。
──何者かになりたかった。でもそれをあきらめた。
これだけ売れて十分何者かになったのに何をおっしゃいます。だが、この「何者か願望」は自分を振り返ってみても生き方を狂わす呪いだということに気づく。山ちゃんほどの売れっ子が、その失敗を努力で埋めてきていたのだ。なにをかいわんや、だ。
なんとなーく陰で努力してそう、というイメージは正にその通りだった。あとがきの若林の寄稿でもそれが分かる。むしろこの作品はもう、あとがきのためにあるといってもいいほど。若林くん天才。
これを読んで山ちゃんの受けツッコミみたいな、相手を包み込んでしまうようなトークを身につけてモテようと思ったが、ムダだった。
ちゃんと努力しよう。 -
「だが、情熱はある」のドラマから。
このドラマが最高だったので、どうしても本でも読みたくなった。
ドラマ見ていて「本当かよ?」と思うエピソードも多々あったが、この本を読んで改めて本当なんだなと。
2004年のM-1の医者ネタ、当時衝撃を受けたのを今でも覚えている。このネタを作り上げるのに相当の試行錯誤、苦労があったことを知り、また違う意味で衝撃を受けた。
これだけ頑張れることを才能と言わず何と言えばいいのか。まさに努力の才能である。もっと言うと、「努力すること」ではなく「どう自分が努力しなければいけない状況に持っていくか」の天才なんだなと思った。
本当はサボりたい、それを超えるために退路を断つ。それだけでなく世の中への怒りを、自分を貶めた人に対しての怒りをガソリンに変えて、何クソ根性で何度でも這い上がる。
そしてガソリンと言えばもう一つ、それは”張りぼての自信”
これも山里亮太の才能だと思うが、人からの褒め言葉を”自信銀行”という名の銀行に貯蓄をして、これを「自分はだめだ…」と思うタイミングで引き出し、自分を保つことができるらしい。これも立派すぎる才能だと思う。
あれだけの秀逸なネタ、ワードチョイスのセンスは、才能あふれる努力によって生まれたものであるという事実にただただ驚くばかりの一冊だった。
この流れで、若林正恭「社会人大学人見知り学部卒業見込」を読んでみようと思う。
著者プロフィール
山里亮太の作品






わたしはね、今この瞬間は激落ちしてるけど、長い目でみたらそれなりに元気だよ~
もう2021年終わっちゃうなんて早い…!
本読...
わたしはね、今この瞬間は激落ちしてるけど、長い目でみたらそれなりに元気だよ~
もう2021年終わっちゃうなんて早い…!
本読めなくなる時、あるよね…
なんか全然活字が入ってこないこと、あるよ
まおちゃんが同じ状態か分からないけど
わたしはたぶん、読書はしばらく続けてくと思うから、いつでも待ってるよ\(^o^)/
まおちゃん、身体に気をつけてね!
まおちゃんにとって、2022年がいい年になりますようにー!