信長研究の最前線 ここまでわかった「革新者」の実像 (朝日文庫)

制作 : 日本史史料研究会 
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 32
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022620309

作品紹介・あらすじ

信長は朝廷との共存を望んでいた! 「楽市楽座」は信長のオリジナルではなかった! 世間では相変わらず「超人的な信長像」が人気だが、本当の信長はどんな人物だったのか?  最新研究で明かされた、新たな人物像をめぐる14本の画期的歴史評論集。

感想・レビュー・書評

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  •  かつて洋泉社新書として刊行されていた最前線シリーズが、版元を替えて復刊されてきているのは、遅れてきた読者としては、感謝の一言。

     歴史家ならぬ一般読者としては、教科書の記述もあるが、歴史小説やドラマの描写に意図せずして影響されがちである。
     そうした意味で、本書のようなテーマ形式で、歴史学という学問の最新の成果を伝えてもらえるのは、大変ありがたい。場合によっては、事実ではないことが明らかになったり、実像とは異なる虚像であったりすることもあるかもしれないが、そろはやむを得ない。

     中世を打破し、新たな時代を切り開いた「革新者」のイメージが強い信長だが、先行する室町末期の幕府、朝廷の動向や、同時代の他の戦国大名との比較によって、その実像が明らかにされていく。 

     新たな知見を得られたものとして、
     ・「信長を見限った者たちは、何を考えていたのか」
      →いわゆる外様衆が、信長を見限ったことについ   
       て、与力の国人や家臣、百姓に対する支配を信長   
       に脅かされる中で、自らの将来が見えたから、と    
       する。
     ・「信長は、なぜ四国政策を変更したのか」
      →四国、阿波は三好氏の本拠であり、畿内と四国の  
       関係は大きかった。

     各論考は、紙数の制約もあり、やや物足りなく感じるが、興味が湧けば参考文献に進めばいいだろう。

     

  • 専門書の内容を一般書向けに書いた体だからか内容が細かくてどうでもいい章が何個かあった。大学教授の書いた本はつまらないが当てはまる本だった。

  • まあ知ってる感じ

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著者プロフィール

2007年、歴史史料を調査・研究し、その成果を公開する目的で設立。主な事業としては、①定期的な研究会の開催、②専門書籍の刊行、③史料集の刊行を行っている。最近では、一般の方々を対象に歴史講座を開講し、同時に最新の成果を伝えるべく、一般書の刊行も行なっている。会事務所は、東京都練馬区石神井5-4-16 日本史史料研究会石神井公園研究センター。主な一般向けの編著に『信長研究の最前線』(朝日文庫)、『戦国僧侶列伝』(星海社新書)、監修に『戦国時代の天皇と公家衆たち』、『六波羅探題研究の軌跡 研究史ハンドブック』(文学通信)、「南朝研究の最前線(朝日文庫)、『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』(吉川弘文館)、『戦国期足利将軍の最前線』(山川出版社)、『関ヶ原大乱、本当の勝者』(朝日新書)、『伝奏と呼ばれた人々』、『家司と呼ばれた人々』(ミネルヴァ書房)など。
http://www13.plala.or.jp/t-ikoma/index.html

「2021年 『戦国時代と一向一揆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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