信長研究の最前線 ここまでわかった「革新者」の実像 (朝日文庫)
- 朝日新聞出版 (2020年10月7日発売)
本棚登録 : 53人
感想 : 8件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784022620309
作品紹介・あらすじ
信長は朝廷との共存を望んでいた! 「楽市楽座」は信長のオリジナルではなかった! 世間では相変わらず「超人的な信長像」が人気だが、本当の信長はどんな人物だったのか? 最新研究で明かされた、新たな人物像をめぐる14本の画期的歴史評論集。
みんなの感想まとめ
信長の実像を掘り下げる本書は、最新の歴史研究を通じて、彼の革新者としての側面や、朝廷との関係、同時代の戦国大名との比較を展開しています。一般読者にとって、教科書や歴史小説では触れられない、信長の新たな...
感想・レビュー・書評
-
かつて洋泉社新書として刊行されていた最前線シリーズが、版元を替えて復刊されてきているのは、遅れてきた読者としては、感謝の一言。
歴史家ならぬ一般読者としては、教科書の記述もあるが、歴史小説やドラマの描写に意図せずして影響されがちである。
そうした意味で、本書のようなテーマ形式で、歴史学という学問の最新の成果を伝えてもらえるのは、大変ありがたい。場合によっては、事実ではないことが明らかになったり、実像とは異なる虚像であったりすることもあるかもしれないが、そろはやむを得ない。
中世を打破し、新たな時代を切り開いた「革新者」のイメージが強い信長だが、先行する室町末期の幕府、朝廷の動向や、同時代の他の戦国大名との比較によって、その実像が明らかにされていく。
新たな知見を得られたものとして、
・「信長を見限った者たちは、何を考えていたのか」
→いわゆる外様衆が、信長を見限ったことについ
て、与力の国人や家臣、百姓に対する支配を信長
に脅かされる中で、自らの将来が見えたから、と
する。
・「信長は、なぜ四国政策を変更したのか」
→四国、阿波は三好氏の本拠であり、畿内と四国の
関係は大きかった。
各論考は、紙数の制約もあり、やや物足りなく感じるが、興味が湧けば参考文献に進めばいいだろう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<紹介文>
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の準主役だった織田信長。今までのマンガや小説ではスーパー・ヒーローでしたが、大河ドラマでは内面に矛盾を抱え、苦悩する斬新な信長が描かれました。
そうした信長像の背景になった最新研究の一端を分かりやすく示したのが本書です。なお、天野は信長から離れていった松永久秀や荒木村重の共通点を述べています。
(天野忠幸先生のコメント)
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00553098 -
信長の最新研究を14人の研究者で説明する。
教科書および、俗説レベルでの知識を前提とするため、初心者には難しいが、戦国時代好きならば、ぜひ読んでほしい。 -
信長研究の最新のものについて書かれている。
興味深いのは、足利義昭との関係、および長篠の戦いについてのもの。いずれも通説とはだいぶ違うことが書かれている。ただしこれらも説の一つである。
ただやはり、本書でも本能寺の変の動機について、一つの説の可能性について紹介はしているものの、これが確定または有力というわけではない。新たな資料の発見が待たれるところだろう。 -
2014年に刊行されたものの文庫化。洋泉社のは絶版だったので再刊はありがたかった。近年進展した研究状況をある程度俯瞰するのに有用と思われる。未購入の他の最前線シリーズも再刊されないかな…
-
専門書の内容を一般書向けに書いた体だからか内容が細かくてどうでもいい章が何個かあった。大学教授の書いた本はつまらないが当てはまる本だった。
-
まあ知ってる感じ
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
日本史史料研究会の作品
