岡本行夫 現場主義を貫いた外交官 (朝日文庫)

制作 : 薬師寺克行  伊藤元重  五百旗頭真 
  • 朝日新聞出版
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022620316

作品紹介・あらすじ

日米関係のエキスパートとして、沖縄やイラク担当の首相補佐官として、またある時はひとりの民間人として、困った人、愛するに日本のために駆け回り、太陽のような情熱を降り注いだ男。主流を占める理論派に対して、あくまで「現場主義」にこだわり、その土地、その国に生きる人の心を理解することから始めた。それが岡本行夫の仕事の流儀だった。2020年4月24日、新型コロナウィルス肺炎のため急逝し、日本だけでなく世界から悲しみの声が寄せられた。文庫化に際して大幅に再編集、岡本氏の懐かしい写真を多数収録、解説や年表なども加筆。「特別寄稿・岡本行夫さんを悼む」として、16名の追悼文を掲載。猪俣弘司(元オランダ大使)/梅本和義(元イタリア大使)/加藤實(株式会社女川魚市場代表取締役社長)/河野克俊(前統合幕僚長) 工藤泰三(日本郵船株式会社特別顧問)/小泉進次郎(環境大臣兼原子力防災担当大臣)/小宮一慶(小宮コンサルタンツ代表取締役CEO)/佐々江賢一郎(前米国大使)/島袋清徳(元沖縄県伊江村長)/杉山晋輔(米国大使)/高橋孝信(女川魚市場買受人協同組合理事長)/田中均(日本総合研究所国際戦略研究所理事長)/比嘉鉄也(元沖縄県名護市長)/古川貞二郎(元内閣官房副長官)/宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)/薮中三十二(元外務省事務次官)〔五十音順〕目次第1章 アメリカとの出会い第2章 外交の世界を知る第3章 冷戦時代の安全保障の現実第4章 自立的外交への挑戦第5章 屈辱の湾岸戦争第6章 沖縄の苦しみとともに第7章 アメリカの戦争解題 日本の国際的役割の追及(五百旗頭真)あとがき「外務省の枠に収まらなかった外交官」(薬師寺克行)特別寄稿・岡本行夫さんを悼む岡本行夫氏関連年表

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:319.1A/O42o//K

  • 【国際会議に共通しますが、日本の場合、一の矢はいいんです。しかし、あとの自由討議になっていくと、気の利いたコメントを言えるかどうか。議論は進化しますから、大学教授同士の討議を聞いているようなもので、用意してきた紙だけでは対応できないんですね】(文中より引用)

    日米外交のプロとして長年にわたって外交官を務め、退官後も民間で活躍するとともに総理大臣補佐官などを務めた岡本行夫。徹底的に足を使った現場主義で知られる人物の証言を収めた一冊です。著者は、『日米関係史』などの五百旗頭真他。

    日本外交の節目節目に携わった人物の語る言葉だけあり、一般に知られていないエピソードやそこから得られる教訓がふんだんに詰まっています。岡本氏が精魂を傾けた沖縄に関する記録は重要な歴史資料と見ることもできるかと。

    「外向官」でもあったのだと思います☆5つ

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 アメリカとの出会い/第2章 外交の世界を知る/第3章 冷戦時代の安全保障の現実/第4章 自立的外交への挑戦/第5章 屈辱の湾岸戦争/第6章 沖縄の苦しみとともに/第7章 アメリカの戦争

  • 読むほどに、熱さに引き込まれる。自らの身の回りのことだけを自分の思うように快適にせよと主張することだけが民主主義と誤解している視野狭き人も多い世界で、否応なしに満ち溢れるコンフリクトをリアリスティックに落ち着かせる辛い役割こそが、心ある人の行うべき仕事である・・と腹に落ちる。

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著者プロフィール

東洋大学社会学部教授。1955年生まれ。朝日新聞論説委員、月刊誌『論座』編集長、政治部長などを務め、現職。著書に『証言 民主党政権』(講談社)、『外務省』(岩波新書)。編著に、『村山富市回顧録』(岩波書店)、「90年代の証言」シリーズの『岡本行夫』『菅直人』『宮沢喜一』『小沢一郎』(以上、朝日新聞出版)など。

「2014年 『激論! ナショナリズムと外交 ハト派はどこへ行ったか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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