うたの動物記 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2020年10月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022620323

作品紹介・あらすじ

動物は詩歌の友だちなのだ。斎藤茂吉の馬、宮沢賢治のこおろぎ、谷川俊太郎のかっぱ……現代の代表的歌人が、詩歌に詠まれた動物を、その生態、行動、歴史とともに、縦横無尽にユーモラスに読み解く。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作の105篇の名コラム。

みんなの感想まとめ

動物と詩歌の深い関係をユーモラスに探求する内容が魅力です。読み手は、さまざまな動物の生態や行動を通じて、詩人たちの視点を新たに発見できます。特に、小池さんの上品で洒脱な文体は、見開き2ページの歯切れ良...

感想・レビュー・書評

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  • 詩歌と動物の取り合わせというスタイルで日経新聞2008年10月~2010年10月まで連載。朝日新聞出版からの文庫版。前半に動物の性質、行動、歴史性、後半に俳句、短歌、自由詩の紹介と鑑賞でなんとも贅沢な構成。俵万智さんの解説も素敵。

    庭さきに雀の頭がうごいてゐるそれを観ながら飯食べてゐる(北原白秋)
    「雀は生活の使徒」、他の鳥では表現できなさについての批評。

    青蛙おのれもペンキぬりたてか(芥川龍之介)
    「聴覚でなく徹頭徹尾視覚によるカエルの印象」

    円形の和紙に張りつく赤きひれ掬われしのち金魚は濡れる(吉川宏志)
    「空中に取り出されてはじめて濡れるのだ、という発見の歌」

    マチ擦れば二尺ばかりの明るさの中をぎれる白き蛾のあり(石川啄木)
    「煙草の火をつけるとわずかn明かりの中をちっちゃな白蛾が通った。白い蛾は彼の哀しい分身とも映る」

    ベンチあり憩へば蜘蛛の下り来る(高浜虚子)
    「憩いを共にする、ちょっとした友人の感覚」
    ひったりと手をあて窓に貼りついて守宮のごとく君を待つのだ(花山周子)
    「恋人のアパートの窓ならぬ心の窓に、ヤモリみたいに貼りついて待つ。大胆不敵でユーモラス」

    今まで動物を詠った歌は少ないがちょっとお披露目
    公園のベンチに座るちゅんちゅんとすずめの集う台風明けに(ベルガモット)

    • 5552さん
      ベルガモットさん、こんばんは。

      うーん、どれも好きです。
      ひとつひとつ感想書きたい‥‥❤
      芥川の青蛙の句は、もう、これから、青蛙を...
      ベルガモットさん、こんばんは。

      うーん、どれも好きです。
      ひとつひとつ感想書きたい‥‥❤
      芥川の青蛙の句は、もう、これから、青蛙を見たら、ペンキ塗りたてにしかみえなくなる笑 強烈な見える世界塗り替えの句。あのベッタリとした質感はペンキだったのか!

      ベルガモットさんの歌は、以前虫の声を聴いていた公園の歌と、同じ公園でしょうか。
      台風の後は木から小さな虫や木の実が落ちていて、それを啄みに雀が下りて来ているのかな……。
      生き物含む自然というのは詩歌で歌われると、また、更に人間の目や耳を楽しまさせてくれますね☆

      2022/10/30
    • ☆ベルガモット☆さん
      5552さん こんばんは♪コメントありがとうございます!

      芥川の青蛙の句、とても良いですよね!!!
      『世界塗り替えの句』とは絶妙な言...
      5552さん こんばんは♪コメントありがとうございます!

      芥川の青蛙の句、とても良いですよね!!!
      『世界塗り替えの句』とは絶妙な言い回しでめもめもしたいです☆

      虫の声、どんな歌だったか忘れてしまいました(汗)たぶん同じ公園です。同じような歌をつかいまわしているかもしれませぬ。
      5552さんの『台風の後は木から小さな虫や木の実が落ちていて、それを啄みに雀が下りて来ている』素敵!ティータイムにケーキ頂いている気分♪
      台風の後は空気が澄んでリセットされたような、雀の鳴き声が特に響くような気がします。もう大丈夫だよって言ってくれているような気もします。
      守宮もいつか詠ってみたいなあと思いました。
      『生き物含む自然というものを詩歌で歌う』ことはこんなに豊かになるんだなあと実感しました~
      2022/10/30
  • ふむ

  • 4.75/41
    内容(「BOOK」データベースより)
    『動物は詩歌の友。斎藤茂吉の馬、宮沢賢治のこおろぎ、谷川俊太郎のかっぱ…作者は生き物に心の風景を託した。詩歌に詠まれた動物をその生態、文化史とともに現代の代表的歌人が縦横無尽にユーモラスに語る。日本エッセイスト・クラブ賞受賞のコラム。』

    『うたの動物記』
    著者:小池 光(こいけ ひかる)
    出版社 ‏: ‎朝日新聞出版
    文庫 ‏: ‎240ページ
    受賞:日本エッセイスト・クラブ賞
    ISBN‏ : ‎9784022620323

  • 90過ぎて、一人暮らしの母親の所に行く鞄の中に入れている本です。
    心をフラットにするお薬です。

  • 動物ごとにそれぞれにまつわる詩歌を紹介した、珠玉のエッセイ。
    美しい文章にうっとり。

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著者プロフィール

1947年宮城県生まれ。1972年東北大学理学部大学院修了。学生時代より短歌をはじめ、歌集に『バルサの翼』(現代歌人協会賞)、『廃駅』、『日々の思い出』、『草の庭』(寺山修司短歌賞)、『静物』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『滴滴集』(斎藤茂吉短歌文学賞)、『時のめぐりに』(迢空賞)、『山鳩集』(小野市詩歌文学賞)など。評論エッセイ集に『茂吉を読む─五十代五歌集』(前川佐美雄賞)、『うたの動物記』(日本エッセイスト・クラブ賞)など。平成25年度紫綬褒章受章。現在、読売新聞歌壇ほか選者。仙台文学館館長。

「2015年 『石川啄木の百首』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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