ハングルへの旅 新装版 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2023年3月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784022620750

作品紹介・あらすじ

『朝鮮民謡選』を読み耽った少女時代。30歳を過ぎた頃、心に残った仏像がすべて朝鮮系であることに気づく。50代で学び始めたハングルははたして魅力あふれる言葉だった。隣国語のおもしろさを詩人の繊細さで紹介する。

みんなの感想まとめ

言葉を学ぶことは、その背後にある文化や歴史を理解するきっかけとなります。本書は、ハングルを通じて韓国の魅力を伝え、日本との共通点や相違点を優越感なく描き出しています。詩人の視点から軽快で読みやすく、言...

感想・レビュー・書評

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  • 祝復刊

    中年を過ぎてから未知の言語を学ぶ歓び | レビュー | Book Bang (週刊新潮2021年11月18日)
    https://www.bookbang.jp/review/article/713895

    朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:ハングルへの旅
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=2973

    ハングルへの旅 新装版 茨木のり子(著/文) - 朝日新聞出版 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784022620750

  • よその国の言葉を学ぶということは、その国の歴史や文化、そして自国との関係に目を向けざるをえない。本書は韓国の良いもの、日本と似ているところ、違うところが、何の優越感も横柄さもなく描かれている。
    ハングルを学ぶ人は格段に増えたとはいえ、隣国へのヘイト感情を抱く人は根強くいる。主語を大きくひとまとめにして好き嫌いを判断しがちだが、そんな時はこの本を読み、顔が見えるひとりひとりを思い浮かべたい。

  • 近年稀にみるハイライトつけまくり大賞(笑)
    詩人の方だから当然ながら、読みやすくて。軽快で。言葉を大切にしてて。

    ハングルではないけど、同じように大人になってから語学を習う身としては共感の嵐だし。ちょっと韓国上げ過ぎるかなぁなんて思う個所もあるけど、語学はまぁ愛なので(笑)それもわかる。
    そもそも、この本が出版された頃はほとんど学習者のいなかった言葉が、今や大人気言語に。今の本屋のハングルコーナーを茨木さんが見たらさぞ驚くだろうな〜。そもそも、この本だって、30年の時を経てこうして、電子書籍化されたこともきっとK-popブーム韓国ドラマブームからの韓国学習者の増加に伴うものだろうし。特にハングルへの思いがなくても、この本を読んでると、謎に胸が熱くなってしまう。

    何より一昔前の韓国の様子を知れるのもとってもよくて。日韓の歴史に心を痛めたり。尹 東柱の詩には不覚にも涙が出そうになった。

    個人的には韓国語に興味がある人には是非オススメしたいし、ハングルアレルギーさえなければ語学やアジアに興味がある人にもおすすめ。

  • 韓国人の友達がいて、韓国に何度も遊びに行って、韓国が好きな自分が、韓国語を話せないことが急に情けなくなった。これから、少しずつ勉強して、韓国語で友達と話したい、とこの本を読んで改めて思った。

  • この本はいつ買いいつ読み始めただろう。長い間トイレの本棚に置いてあり少しずつ少しずつ栞が動いていった。そして今日最後のページにたどり着いた。
    近ごろ気まぐれのようにハングルを少し勉強しているが、本書が背中を押してくれていることは間違いない。
    本棚にある詩集も詠まなければ。

  • 「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
    著書のこの言葉通り、韓国語の森に自分の力で深部まで分け入った彼女の、語学について綴ったエッセイ。

    「その美術を愛しながら、同時にそれらの人々が、作者たる民族に対して冷淡なのに驚かされる。」
    柳宗悦の言葉にもハッとさせられた。

  • 2023.06.22

    浅川巧

    チャプチェ
    人参、椎茸、筍季節の青物(芹、さやえんどう、いんげんなど)はるさめ、松の実、牛肉、卵。
    たれ
    薄口醤油、砂糖、胡麻油、粉唐辛子少々
    作り方
    野菜は全て線切り。青物は茹でて切る。
    人参は人参、椎茸は椎茸、種類別に一つ一つ炒める。これがコツ。塩味少々。
    春雨はもどし、湯どうし。3、4センチに切る。
    錦糸卵を作る。
    牛肉は、砂糖、醤油、胡麻、葱みじん、生姜みじん、ニンニク、ごま油に漬けておいて、焼き薄切り。(かまぼこの千切りで代用も)
    炒めた材料を全部、タレでさっくりあえて味を整える。酢を加えても。
    深皿にこんもり盛って、松の実を散らし、錦糸卵を飾って出来上がり。

  • 韓国語の勉強を始めました!

  • 紀行文としても、ハングル学習への誘いの書としても、魅了される素晴らしい本だと思った。何回も読み返したい。

  • 茨木のり子さんは、有名な詩人ですが、散文も優れていると思っています。この本は、夫と死別後に習い始めたハングルへの旅、ハングルとの旅を綴るもの。紀行文にもなっていて、茨木のり子さんは、とても魅力的で、興味深い人だったのだろうとしみじみ思える名著ですね。言葉は学ぶに値する、人生は、言葉をつかって生きるに値するということを実感できる。

  • 詩にはとんと縁のないわたしでもお名前を存じ上げている高名な詩人の茨木のり子さん。
    彼女がハングルを習っていたことも全然知りませんでしたが、不朽の名著らしいので即購入しました。

    内容はすごく読みやすく、少し前の韓国の様子や歴史的事情、詩の奥深さに至るまでも知ることができて、本当に出会えてよかった一冊です。

    韓国語の先生が素晴らしい方だというところにいちばん惹きつけられたかも。
    うちのDuolingo先生と比べちゃったりして。

  • 佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
    https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD01039572

  • 初読

    1976年、私が生まれた年に新宿の朝日カルチャーセンターで「朝鮮語」を学び始めた茨木氏。
    当時の東京で韓国語を習ってる人は約百人程度と推測され、この単行本は86年刊行。
    84年にNHKでハングル講座が始まり、あと10,20年経てばおかしな昔話になるかもしれない、
    と語る彼女にここ最近の韓国ブームを見せたらなんと言うだろう?
    白馬江で農家の主婦たちが色とりどりのチマチョゴリを着て舟あそびに興じ、飲んで歌って踊って。
    桜の木の下で老女達が白のチマチョゴリで清雅に歌う様。
    このような時代は、向こう韓国でももう昔の話なんだろう。

    맛については、私は「粋」という理解かな?
    やきものについて、韓国派の著者と中国派の友人の話も短いながら面白い。

    墓参りのエピソードが印象的な浅川巧の伝記や著作、尹東柱の詩集も読みたい。
    拷問により獄死した彼が最後に叫んだ言葉が何であったのか、看守が韓国語を解さぬ為に永遠の謎となってしまった事について考えてしまう。

    講師の金先生の「勉強について、僕を十分に利用して下さい。利用するのはあなたがたです」
    に、我が推しの「(あなたの幸せの為に)どうか僕を利用して」を思い浮かべ。
    チャプチェの作り方、具材をそれぞれ事一つ一つ炒めないといけない、にはそうそう!と膝を打つ。
    あれ不思議ね。本当に味が全然違うの。

    諺という単語は無く、韓国語では「俗談」というらしいが
    ・稲妻に豆を炒って食べる
    は韓国のパリパリ精神らしいし、
    ・土の匂いが香ばしい
    は遠からず死んで埋められるだろうという意味で
    罵倒語にも使われるらしく、痛罵と詩情が両立してるのが凄いw

  • こちらも長らく積読していた本。もう読み切れる気がしなくて、手放そうかと思ったこともあったけど、この度読了できて本当に良かった。
    知らないハングルの単語や意味合い、著者を通じて初めて知ることも多く、さらに隣国の言葉に興味を持てた。韓国語の勉強も今なら再開できそう。

    「멋」(モッ)についての最後の章は必読。色々な日本語訳を載せているどれにもピタッとこないのは、日本にはそれを一言で言い表せられるニュアンスがないからだと思う。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000073942

  • 2024.9.26再読。
    韓国語を勉強し始めた直後に一度読み、約1年経った頃に再読してみた。
    レベルがあまり上達していないので抱く感想が変わったということはあまり起こらなかったが笑、感想を書いておく。

    この本の出版は1989年。
    当時はなぜハングルを勉強するのか不思議がられたという。また当時は漢字の使用がギリギリ残っていた時代らしく、日本の若者がハングルを学ぶ場合一番苦労するのは隣国式漢字読みかもしれない、と著者は述べている。
    今はハングルを勉強する人は全く珍しくないし、漢字の読みを覚える必要もない(べた一面ハングルは極めて読みづらいとも述べられているが、本当にそうなってしまった)。この数十年間で日本のハングルを取り巻く環境が大きく変わったことを実感した。

    個人的にとても興味深かったのは庄内弁との比較である。ご馳走様=チャルモッケスムニダを初めて聞いた時何か耳馴染みがあるなと思っていたが、庄内弁のもっけだだったとは…。他にも言われてみれば確かにと思う対比があったし、語中の音が濁音になるのも、ハングル勉強中はなんで文字通りに読ませてくれないのかと思っていたが、自分たちの言葉だってそうだった…と気付いた時の何とも言えない気持ちになった。笑

    長澤信子さんの台所から北京が見える、黒田龍之介さんのロシア語だけの青春と並んで、この先何度も読み返す本になるんだろうなと思う。

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著者プロフィール

1926年、大阪生まれ。詩人、エッセイスト。1950年代より詩作を始め、53年に川崎洋とともに同人雑誌「櫂」を創刊。日本を代表する現代詩人として活躍。76年から韓国語を学び始め、韓国現代詩の紹介に尽力した。90年に本書『韓国現代詩選』を発表し、読売文学賞を受賞。2006年死去。著書として『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『倚りかからず』『歳月』などの詩集、『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』などのエッセイ集がある。

「2022年 『韓国現代詩選〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茨木のり子の作品

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