母を捨てるということ (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2024年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784022620958

作品紹介・あらすじ

異常なほど娘に執着した母親。やがて彼女は薬物依存症に陥った。「いっそ死んでくれ」と願う娘と「産むんじゃなかった」と悔やむ母。母に隠されたコンプレックス、そして依存症家族の未来とは。医師として活躍する著者の知られざる告白。

みんなの感想まとめ

母親の薬物依存症とその影響を描いたこの作品は、過酷な環境に育った娘の苦悩と成長を赤裸々に綴っています。著者の告白を通じて、依存症が単なる甘えや弱さではなく、深い生きづらさを抱えた人々の自己治療の一形態...

感想・レビュー・書評

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  • こんなに大変な苦労を、幼少期から大人になってもされていたなんて、とても驚いた。
    過酷な環境のなか、本当によく立派に成長されたなあ。涙が出そうだ。

    お父さんの愛情あってこそだろうが、どうしても、お父さんにもっと史絵さんを守ってあげて欲しかったと思ってしまう。
    史絵さんだったからこそ、お父さんが一人で抱えずに共に乗り越えてきたのだろうが、娘だよ。もっとなんとかならなかったのだろうか。他人だからこそ言える綺麗事かな。

    依存症はセルフメディケーションという考え方を初めて知った。
    「多くの依存症患者には最初から他人にはわからない生きづらさがあり、それを自分で埋めるための自己治療=セルフメディケーションとして依存物質の使用を行う」と考えられているらしい。「生きづらさを紛らわせるために始めた自己治療が、結果的にもっと自分を苦しめ」てしまう、悲しい病なのだ。

    アルコール、買い物、ギャンブル、薬物など、もっと依存症に対する情報がアップデートされ、家族が外に助けを求めやすく、救われやすい世の中になるといいのだけど。

  • 壮絶・・・毒親系の本かなと思って読み始めたが、そんなレベルのお話ではない。
    薬物中毒の母と格闘する家族の姿が赤裸々に描かれている。
    TVに出ているおおたわさんの、知的で柔和でバランスの良いお人柄を思い出すに
    どれほどの忍耐と努力で彼女がそれらを身に着けたのだろうと
    思いを馳せて胸が苦しくなる。

  • 一気読みでした。私自身母と複雑な関係のまま終わってしまったので、タイトルが気になり購入。
    複雑なご家庭で大変苦労されていて、驚きました。
    先生と同じ気持ちになる点も多々ありました。
    依存とは甘え、弱さと思われがちだと私も思いますが、今思えばそうすることでしか自分わ満たせず、
    そうしていても満たされない…依存体質の母は生きづらい人生だったとも思います。
    この誰にも言えない思いを声に出してくれて本にして下さって救われた方が沢山いると思います。
    あぁ…同じ思いをする同士がここにもいるんだ…と思えた方がいると思います。
    届くことはないと分かってますが、おおたわ先生には幸せになってもらいたい。

  • 大変興味深く読めました。
    別に家族に依存症がいるとか、自分がそうだとか言う訳ではありませんが、依存症に至った経緯がやはり、生い立ちや幼女期の愛情不足が多いに関係ある事に改めて考えさせられました。
    お母さんもきっと苦しかったんだと思います。
    満たされなかった愛情は大人になると、とんでもない方法で満たされようとするのかもしれませんね。

    おおたわさんもメディアで拝見する限りではそんな影は微塵も感じません。人間と言うのは見た目とは裏腹に色んな闇や悩みを抱えながら生きているんだと思いました。
    負をプラスに変える力が人間には必要で、まさにおおたわさんはそれができたんだと思います。
    生きるとは大変なこと。
    依存症は恐ろしい心の病。生きている限りは、人間らしく自分らしく生きていきたい。
    セルフコントロールできる自分でありたいです。

  • おおたわ先生の母親が薬物依存であった
    そのときの体験・経験を包み隠さずにエッセイとして書いていて同じ立場の方々の力になると思う
    依存患者の辛さや苦しさを緩和する為の治療には先ず家族から行うという
    自分達が医師であっても医療行為は家族以外が行うことが良いとの事であった
    医療が必要な時はしかるべき医師に依頼し治療を委ねる事が一番のようだ

  • 毒母の話かと思って読んだら、依存症母の話で、座り直して読みました。著者が医師なだけあって、専門的な見知からきちんとかかれている印象。
    お母様の精神性が(おそらくその不幸な生い立ちに大きな影響をうけて)未熟であったことは想像に難くないが、お父様が医師であったばかりに非常に危険な薬物の依存症に足を踏み入れてしまったことは、著者にとって本当に不幸であったと思う。
    医師となり、依存症克服のための啓発活動をされていることを本当に素晴らしいと感じると同時に、やっぱり教育って大事だなと思いました。

  • Yahoo Newsかなんかで抜粋が書かれていて、興味深かったので読了。今、親の面倒をみていて、どっかで線引きをしないといけない身分の自分としては、タイトルに興味を引かれたことが一番の理由でした。
    ちょっと、自分の意図とは異なる内容ではありましたが、著者の苦労が垣間見られ、あとところどころ同じような気持ちにさせられたところがありました。
    この本の目的は、あくまで「依存症」しかも薬物(合法です)に関してのもので、なかなか怖いものがあるな。。。と思いましたが、ミュンヒハウゼン症候群は、高齢者になるほどその傾向あるんじゃないか?と思われ、なかなか対処が難しい問題だと思いました。著者は、いい医者に巡り会えたことで、なんとか最期を看取れたようですし、今は、その経験をもとに、医療活動にも参画されているようなので、何よりだと思います。

  • ちょっとくどい。

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