母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2024年12月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784022621061

作品紹介・あらすじ

「同居は当然」「将来ママの墓守は頼むわ」…。親の期待に苦しみながら必死にいい娘を演じる女性達。それが「墓守娘」だ。進学、就職、結婚、介護……そして墓守まで。どこまでもついてくる母から、どう逃げおおせるか。文庫化にともない、母娘問題は解決できるのか、解決するにはどうすればいいのかを、具体的な手段とともに論じる新章「解決方法はあるのか」。さらに、文芸評論家の三宅香帆氏による解説「信田さよ子という名の地図」を追加。臨床心理士が、悩める全ての女性に贈る究極の〈傾向と対策〉。

みんなの感想まとめ

母娘関係の複雑さとその影響を深く掘り下げた本書は、現代社会における女性たちの苦悩を描写しています。著者は、母親の期待や愛情がしばしば支配やコントロールに変わる様子を論理的に説明し、娘たちが抱える罪悪感...

感想・レビュー・書評

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  • 信田さんは、母娘関係やアダルトチルドレンの本をたくさん書いている。父息子は父親殺し理論とかあるけど、母娘ってこれまで語られてこなかった。2000年くらいからかな?けっこう本が出てきたのは。自分自身も自分の母についてもっと理解したいと思っているので、何かヒントになるのではと、信田さんの本は読むように心がけている。

    今回の本は、母の支配から逃れられない女性たちついて解説している。母は「愛情」という美しい言葉に包んで、子どもを思い通りに支配したり、自分の人生の生きがいを与える人に仕立て上げたりしている。「誰も抵抗できないケア、世話、愛情という無敵の価値」を利用して行われる母の支配に苦しむ女性が社会には大勢いるのだ。息子よりも娘が被害者になりやすい。

    息子ー母の関係性は、強い男が弱くなった母を守る構図でわかりやすい。一方、娘ー母の関係性は、弱くなった母を苦しめないように、母よりも弱者として母の期待通りに生きる娘でいるという構図になりがち。
    息子に対してはかけがえのなさを強調して庇護欲求を刺激するが、娘に対しては罪悪感を適度に刺激して「母」を支え続けなければならないという義務感を植えつける。

    いわゆるフツーの母から育てられた人にしてみれば、こんな支配的な母の存在自体疑わしいのだが、この周りからわかってもらえない感がより一層被害者である娘を傷つける。もっというと支配的な「母」ですら、娘を傷つけていることに無自覚なのだ。
    〜「あなたのために」は不幸の始まり〜
    娘は抵抗できず、無意識の支配下に組み込まれて行く。同性である母は人生の先輩と思い込んでしまうのもよろしくない。

    もちろん、この構図の母娘問題には父親不在(父親が役割を果たしていない)が大きな要因の一つ。
    夫とうまく行っていない場合、母が子供に異常な程の意識がいってしまうのは、感覚的ににものすごく理解できますよね。当たり前だなって思うけど、社会ではあんまり当たり前じゃないのかな。どうかな。

  • 「母が重くてたまらない-墓守娘の嘆き」 信田さよ子著: ココロとカラダきれい(2013年1月12日)
    http://bullerbyn.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-883b.html

    母が重くてたまらない ~墓守娘の嘆き~ 信田さよ子 2008年|tomtom(2024年3月20日)
    https://note.com/tomtom0131/n/n1b2e1b3f5548

    母が重くてたまらない - 春秋社 ―考える愉しさを、いつまでも
    https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393366257.html

    母が重くてたまらない 信田さよ子(著/文) - 朝日新聞出版 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784022621061

  • やはり父親の存在感が左右する部分も大きいと分かった。

  • 私が普段から感じていた「家族」という閉鎖的なものに対しての不気味さが言語化されている。ここに挙がっている例のレベルまでいかなくても、世の「母親」と呼ばれる人は少なからずこういう要素を持っているよねー!うおー!と叫びたくなってくる本。
    家族と家族の構成員が「そう」なってしまうのはある程度世の中の価値観や男女の性差、家族というものの仕組みのせいで、個人を責めたり自分を責める必要はないのかも…と思った。

  • 2024年12月15日購入。

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著者プロフィール

信田 さよ子(のぶた・さよこ):1946年、岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター顧問。お茶の水女子大学哲学科卒、同大学院修士課程児童学専攻修了。著作に『母が重くてたまらない』『家族と国家は共謀する』『暴力とアディクション』など多数。

「2025年 『なぜ人は自分を責めてしまうのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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