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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784022621115
作品紹介・あらすじ
関東大震災下に起きた大杉栄虐殺事件。いまだに謎の多いこの事件の犯人として知られる帝国陸軍憲兵大尉・甘粕正彦。その彼が獄中生活、フランス時代を経て初めて満州に姿を現したのは、昭和4年7月であった。影響力は関東軍にまで及ぶといわれ恐れられた満州での後半生は、敗戦直後の自決によって終止符を打たれる。甘粕はどのような信念・心情をもって人生を送ったのか。膨大な資料、今となっては不可能な親族、関係者へ取材をもとに、近代史の最暗部を生きた男の人間性にせまる名著の復刊。
みんなの感想まとめ
複雑な人物像を持つ甘粕正彦の生涯を描いたこの作品は、彼の信念や心情に迫る一冊です。関東大震災後の大杉栄虐殺事件を経て、彼は満州での影響力を強め、恐れられる存在となりましたが、その背後には意外な弱さや葛...
感想・レビュー・書評
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関東大震災後の大杉栄や伊藤野枝らを殺害から敗戦による自殺まで。闇の王のような雰囲気があるがパリ時代は競馬で金に困ってたり鬱々としてたりと意外な感じで、著者も大杉栄事件よりもこちらの方が本人にとっては影響が大きかったのではと喝破している。実際には真犯人かどうかは分からないが…
満映理事長時代の辣腕が戦々恐々とさせていた云々だが感情的なところはあるにせよ逃げずに大鉈を振るったところに性格が表れている様に思う。
東條英機との繋がり、辻政信が石原莞爾と和解させた、川島芳子の事は嫌っていたとか知らない事が書いてあって興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特に満洲後の甘粕については関心があったが、結局大杉事件を引きずっている、、、、といつ分析は共感。
共感させるだけのコメントを周辺から収集しているのが素晴らしい。
満洲への関心が再び蘇って来た感じです。 -
生涯人殺しの汚名を纏い、謀略を駆使し満洲国陰の支配者と恐れられながら、その魅力を語る声も多いという、甘粕正彦の複雑な人物像が伝わってくる評伝。事件後フランス滞在で鬱々とする姿は意外な弱々しさだが、その反動に加え、一度社会的・道徳的に葬られた立ち位置が、満洲での飛躍に繋がったように思える。無政府状態だった満洲事情もまた、彼のように手が汚れていながら、一方では謹厳実直で筋が通り、腹の据わった人材を強く必要としてもいたのだろう。満映での辣腕ぶりは、他の"仕事"に比べ後ろ暗さが無い分人生のハイライトに見え、読んでいて楽しいくだり。的確かつスピーディに業務をこなし、時に威圧的ながら言葉は丁寧で人情も厚い様は、大杉殺しで生涯嫌悪された要素と相俟って、世情不安な時代ならではの人物という印象だった。
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