教養として読む現代文学 (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.10
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本棚登録 : 48
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630094

作品紹介・あらすじ

文学は、私たちの「いま」を映す鏡である。太宰治『斜陽』から、三田誠広『僕って何』まで、「自己」と「性」というテーマを浮かびあがらせる10篇を通して、近代文学から現代文学への変容を捉える、新たな読みの試み。

感想・レビュー・書評

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  • 本の本

  • 大学受験国語の分析で有名な著者が、太宰治『斜陽』、三島由紀夫『仮面の告白』、大岡昇平『武蔵野夫人』など、戦後文学の名作10冊について、現代文学理論を駆使した解釈を示している。恥ずかしながら、ここで紹介されている小説は、名前は知っていても、一つも読んだことはなかったのだが、こういうふうに小説は読めるのか、という知的な面白さは感じることができた。取り上げられた小説はいずれもいつか読んでみたいと思う。特に、安部公房『砂の女』に興味を覚えた。

  • 150523 中央図書館
    取り上げているのは、太宰『斜陽』、三島『仮面の告白』、大岡『武蔵野夫人』、大江『芽むしり仔撃ち』、安岡『海辺の光景』、安部『砂の女』、小島『抱擁家族』、倉橋『パルタイ』、古井『杳子』、三田『僕って何』。小島と三田は未読。
    石原の言うように、すくなくとも今時点で、批評の対象として取り上げられるのはこれくらいの年代の作家までだと思う。それ以降では、作品を包む社会文脈をまだ客観的な視点で見ることができないので。

  • 2014/11/2図書館から借りてきた。
    2014/11/23返却。

  • 斜陽の章で、同じことばかり繰り返したり、作者独自の言葉回しがわかりづらかった。
    教養として読み解く、という感じ。
    最後まで読む気になれなかった。

  • 文学だけでなく、戦後社会評論としても読める。

  • 「現代文学」の代表的な十作品を論じる。

    家族関係の構図の読み取りから、小説の(無意識的な)構造の炙り出しへと繋げていく「斜陽」論と「武蔵野夫人」論の筆の運びに唸らされる。さすが著者の十八番の方法論、といった感じ。

    「実存主義」的な傾向が強い作家(大江・安部・倉橋)はいささか持て余し気味かな…。

    トップ3は「武蔵野夫人」「斜陽」「抱擁家族」。裏ベスト的な意外なヒットが古井の「杳子」論。杳子がハンドバッグを抱えながらうずくまるシーン(「杳子」は十年以上読んでいないけど、このシーンは個人的に印象強く残っていた)に流産のイメージを読み取った慧眼に感服しました。

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著者プロフィール

1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。『読者はどこにいるのか』『受験国語が君を救う!』『教養としての大学受験国語』『『こころ』で読みなおす漱石文学』など。

「2017年 『夏目漱石『坊っちゃん』をどう読むか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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