マラソンと日本人 (朝日選書)

著者 : 武田薫
  • 朝日新聞出版 (2014年8月8日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630230

作品紹介・あらすじ

開国後の日本は外国人からさまざまなスポーツを学び、それらは全国津々浦々に普及した。なかでも「走る」ことで国際的舞台への参加・活躍を夢見た近代日本は、やがて世界に例のないかたちの「マラソン大国」となってゆく。参加者1万人超の規模のフルマラソン大会が毎週ある国は珍しい。マラソンをテレビ中継するのも、メディアの利権が絡むのも特異だ。日本初参加の五輪、ストックホルム大会で走った金栗四三、東京五輪の銅メダルののち自死した円谷幸吉、その後の瀬古利彦、中山竹通など、日本のマラソンを世界に導いたランナーたちは何を想って走ったのか。いま、日本のマラソンは低迷し、世界のトップ集団から置いていかれる一方で、国内では多くの市民ランナーたちが走っている。日本人にとってマラソンとは何か。近代マラソンの歩みを振り返り、我が国の国際性、スポーツ観の変遷をたどる。

マラソンと日本人 (朝日選書)の感想・レビュー・書評

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  • 20150225途中返却

  • マラソンに関わった選手たちの記録
    やっぱ 中山竹通 が一番!

  • 情報量の多いマラソンの日本史本でした。指導者もいなく食事や体のメンテナンスの正しい情報もないところからスタート。1912年ストックホルムの第5回大会のマラソンではポルトガルの選手が全身にポマードをぬって発汗を防ぎ、志望したという話があってびっくり。それが、正しく強さにつながるという程度の知識で新聞配達員の新聞配達員が選手として走ったそうです。市民ランナーであるわたしはこうした歴史の末端に、安全に準備された大会を走ることを楽しむことが出来ていると実感。

  • 勉強になります!!

  •  東京五輪をナマで目にした世代には、本書に記された銅メダリストの円谷幸吉とメキシコ五輪銀メダリストの君原健二の対照的な姿は実に印象的だ。
     子どもの頃の運動会で後ろを確認しながら走って優勝した選手を<卑怯者>と評した父の一言を胸に刻んでいたために競技場に入って抜かれる寸前まで決して後ろを振り返らなかった円谷、そして五輪を大義名分にして結婚に横やりをいれた上司に從った円谷幸吉。
     それに対して自分の信ずることに反したときはコーチや上司に堂々と反抗した君原、競技場に入ったとき思わず後ろを振り返って差を確認して銀メダルを手にした君原健二。
     この二人の違いはもちろん個性の違いでもあろうが、新旧の時代の違いといえるのかもしれない。君原健二はトップ・ランナーとして走っていた頃、奇人変人のように言われていたことを思い出したが、今ならごく当り前の態度として問題にもならないように思う。

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